めまいの原因と対策、あなたはどのタイプ?

何か最近めまいが多い気がする・・・
そんなことはありませんか?

めまいには様々な種類があります。

また、それぞれのめまいの原因もあります。

ただのめまいだからと思っていると、
何かしらの病気の
前触れであることもあります。

医療機関の受診はもちろんですが、

めまいの種類や原因などを挙げますので、
参考にしてみて下さい。

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めまいの種類と原因

めまいにはいくつかの種類があります。

1.ぐるぐる回るめまい(回転性のめまい)

回転性のめまいの多くは、
三半規管(脳からもある)で起こります。

耳の三半規管の中は、
リンパ液で常に満たされています。

本来は、身体が動くことで
リンパ液も一緒に動いて、
三半規管の神経が動きを察知するのです。

それが何かしらの原因で、
リンパ液が多くなってしまったり、

身体が動いていないのに
リンパ液が動いてしまうなどで、
めまいを実感するようになります。

三半規管の隣には、
蝸牛という音を感知する器官があります。

三半規管の不調が、
この蝸牛に広がってしまうこともあり、

耳鳴りも同時に起こる事もあります。

回転性のめまいでは、メニエール病、
内耳炎、前庭神経炎などを
患っていることがあります。

(1)メニエール病の原因

メニエール病は内リンパ水腫とも言い、
三半規管の中のリンパ液が

自律神経失調症やウィルスなどに感染し、
リンパ液が必要以上に
増えてしまっている状態か、

リンパ液の吸収が
滞っている状態になります。

(2)内耳炎、前庭神経炎の原因

この二つの炎症の原因は、
先ほどとも同じ
自律神経失調症やウィルス感染などです。

(3)良性発作性頭位めまい症の原因

(1)(2)とはまた原因が異なります。

良性発作性頭位めまい症は、
頭位を動かした時になります。

30秒もしない程度のめまいです。

耳鳴りは起こりません。

三半規管のリンパ液に耳石(カルシウム)が
混入した際に発症し、
その耳石が動くことでリンパ液も流動し、
脳が動いたと判断しめまいが起こります。

頭を強く打った時にあるようです。

(4)悪性発作性頭位めまい症の原因

悪性発作性頭位めまい症の原因は、
脳の小脳から発生します。

小脳が原因の病気から起こります。

脊髄小脳変性症、脳腫瘍、稀に脳梗塞などに
なっていると起こります。

良性も悪性も頭位を変えた時に起こります。

この回転性めまいは、
ぐるぐると回転するようなめまいなので、
吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

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2.ふらつきのするめまい(動揺性のめまい)

動揺性のめまいは、脳幹という脳の一番下の
平衡感覚を司るところと、

小脳という大脳の後ろにある
同じく平衡感覚を司るところに発生します。

脳幹の機能が、病気、自律神経失調症、
うつ病などで低下することで、
フワフワふらついためまいを起こします。

他にも呼吸、心拍、血圧、
嘔吐反射も司るので、

吐き気、呼吸が苦しくなる、動悸、
ろれつが回らない、嚥下障害、高血圧、低血圧
などの症状も出ることがあります。

小脳の機能として
身体の微妙な動きを司っているので、

低下することで、転びやすくなったり、
手元が狂いやすくなります。

(1)中枢性めまいの原因

中枢性めまいの原因は、
小脳や脳幹に腫瘍や梗塞がある時や
悪性発作性頭位めまい症、

脊髄小脳変性症などの病気が原因で
起こる事が多いです。

(2)全身性めまいの原因

全身性めまいの原因で
一番多いのが、
自律神経失調症です。

回転性めまいも
自律神経失調症からも起きますが、

動揺性めまいも自律神経失調症から
起こる事もあります。

脳幹は、平衡感覚
嘔吐反射・心拍・血圧・呼吸
などの神経があります。

自律神経失調症になることで、
平衡感覚が乱れて、
ふらつきやすくなります。

貧血や発熱時も
全身性めまいを引き起こします。

(3)薬剤性めまいの原因

薬剤性めまいの原因は、
飲んでいる薬の副作用が
原因でめまいを起こします。

どんな薬にめまいの副作用が
出やすいかというと・・・

・抗生物質
・抗精神安定剤
・降圧剤
・抗パーキンソン病の薬
・バファリン顆粒
・コンタックかぜ総合
・プレコール
・ルル

などの薬は副作用が
起こりやすいとのことです。

(4)心因性めまい

心因性めまいは、
めまいがしていろんな検査を受けたが、

どれも異常なしで判断を下され、
原因が分からない時、
心因性めまいであることがあります。

精神的ストレスが原因で、
自律神経失調症に
なっていることもあります。

めまいの原因と対策、あなたはどのタイプ?

3.クラっとするめまい(眼前暗黒感)

眼前暗黒感は主に脳で発生します。

脳が虚血状態になることで、
目の前に暗黒感が出て
失神してしまうこともあります。

立ちくらみなどがそうです。

しゃがんでいたり、
座った状態から立ち上がると、
脳に血液が回らず、

少しの間目の前が真っ暗になって
ふらつく状態がそうです。

(1)循環器系の障害

何らかの原因で、
心臓から出される血液の量が減ると、

血圧が低下して
脳まで血液が回らなくなってしまい、
目の前が真っ暗になりやすくなります。

(2)体位変動によるもの

立ちくらみなどの起立性低血圧が
正にそうです。

座ったりしゃがんだりした状態から
立ち上がると、

血圧が低くて血液が
うまく回らない時に起こります。

(3)出血によるもの

出血することで
当然血液量は減ってしまいます。

脳に回る血液も減り、
脳が虚血状態になってしまい、
目の前が暗くなりやすくなります。

(4)薬によるもの

降圧剤などの血圧を下げる薬で、
血圧が低下して、

血液が脳までうまく回らなくなり
目の前が暗くなることもあります。

(5)その他の原因

ショックな出来事が起こることで、
急激に血圧が低下して起こる事があります。

まれにではありますが、
お酒の飲み過ぎで自律神経が狂い、
急に血圧が下がることもあります。

4.頚性めまい

この頚性めまいは、
首こり、むちうち、

スポーツ障害などからくることが
原因で起こる事があります。

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タイプ別めまいの対策法

1.回転性のめまいの対策

(1)メニエール病、内耳炎、前庭神経炎の対策

メニエール病、内耳炎、
前庭神経炎の多くは、
細菌やウィルスの感染によるものが多く、

これらは気をつけても
防ぐのが難しいのが現状です。

自律神経失調症にかかると、
交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、
免疫力が低下しやすくなります。

生活習慣の乱れを改めたり、
ストレスを溜めない生活を心がけて
免疫力を下げないようにしましょう。

(2)良性発作性頭位めまい症の対策

頭を動かさずに安静にすることと、
耳石を元に戻す頭位操作法によって、
70%位の確率で改善されるとのことです。

めまいを起こす方向に
わざと傾けてみて、

30秒以内にめまいが治まらない時は
脳神経外科を受診して下さい。

めまいの原因と対策、あなたはどのタイプ?

2.動揺性めまいの対策

(1)中枢性めまいの対策

小脳や脳幹に腫瘍や梗塞、
悪性発作性頭位めまい症、

脊髄小脳変性症などの病気で
起こるめまいなので、
脳神経外科で医師の指示に従って下さい。

(2)全身性めまいの対策

発熱や貧血で起こることが原因なので、
これらの発熱や貧血の原因が
何であるかを考え、

風邪や鉄分不足の貧血なら
休養や鉄分を補うなどですが、

症状が気になるようなら
重大な病気が隠れていることもあるので、
内科を受診し検査をしましょう。

(3)薬剤性めまいの対策

めまいがあるとのことを
医師や薬剤師に相談しましょう。

(4)心因性めまいの対策

いろいろ検査をしたが
特に異常が見られないとなると、

心因性のもので
自律神経失調症であることがあります。

自律神経失調症を改善させることで、
この心因性のめまいも減ってくるはずです。

自律神経失調症は、不規則な生活や
ストレスが引き金となって
起こりやすくなります。

まず、このような原因を
排除することを試みてみましょう。

3.眼前暗黒感めまいの対策

(1)循環器系の障害によるめまいの対策

循環器科や内科での診察や治療をした上で、
日常生活では、
立ちくらみに気をつけましょう。

(2)体位変動によるめまいの対策

急に立ち上がった際に
立ちくらみが起こるのは、

体位変動によって血圧がうまく調整が
出来ていない状態です。

自律神経の乱れから起こるので、
自律神経失調症を改善させることで
このめまいも減ってくるでしょう。

立ち上がる際にも、
立ちくらみが起きないように
注意が必要です。

(3)出血によるめまいの対策

ケガや生理などで出血すると
めまいなどを起こしやすくなります。

他にも、胃や十二指腸からの
出血や潰瘍が原因で
思わぬ出血をしていることもあります。

体内から血液が出ている時には、
横になって休むようにします。

(4)薬によるめまいの対策

降圧剤などを飲んでいる際には、
血圧が必要以上に下がっている
こともあるので、注意が必要です。

めまいがしたら、
横になって安静し、
かかりつけ医に相談しましょう。