生徒

お肌が乾燥して、粉がふいてしまっています。もっとお肌に潤いを与えたいです。

先生

冬はお肌が乾燥しやすく、乾燥肌の方にとってはツライ季節ですね。私達の身体は食べたものでできているので、乾燥肌の方に必要な栄養素がつまった食べ物を摂るようにすると良いでしょう。

肌の乾燥する秋冬。冬は気温が下がり、空気も乾燥するのでお肌も乾燥しやすくなります。乾燥肌の方にとっては、がんばって改善させようとしても、乾燥が気になってしまいますよね。

食べ物で乾燥肌改善が出来ることをご存じですか?

外からスキンケアすることも大事ですが、身体の中からケアをしてお肌の乾燥を防ぐことも大切です。今回は、これからの秋冬の乾燥シーズンにお勧めの乾燥肌改善におすすめの食べ物をご紹介いたします。


乾燥肌改善におすすめの食べ物

外からは一生懸命ケアしてるのに乾燥肌が気になる!という方は、乾燥肌は食べ物によって内側からも改善が出来るのです。

栄養バランスの悪い食事、偏食、無理なダイエットなどで、肌がカサカサになった経験はなかったでしょうか?

食生活を改善させるのはもちろんですが、特にこんな食べ物が良いといった食べ物をご紹介致します。

1.乾燥肌改善に良い食べ物

(1)納豆

納豆に含まれるたんぱく質、ビタミンE、セラミド、ポリグルタミン酸などが肌の保湿力を高めてくれます。女性ホルモンを増やす働きもあるので、美肌を作ります。中でも、ポリグルタミン酸は化粧品にも使われ、ヒアルロン酸の約10倍の保水力があるとのことです。

(2)乳製品

乳製品には、脂質、たんぱく質、セラミドなどの肌の保湿力を高める成分がバランス良く配合されています。「3-A-Day」といって、1日3回3品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)を自由に摂取する食生活改善運動で、これを続けることで肌の保湿力がアップして肌のキメが改善したという結果が出ました。

(3)卵

卵には、脂質、たんぱく質、ビタミンAなどが豊富に含まれているので、肌の乾燥を防いでくれます。また、ビタミンAも豊富で、皮膚や粘膜を丈夫にし、カサカサお肌に効果的です。卵の脂質にはコレステロールを増やすのではと心配されますが、今はそれが否定されつつあります。

(4)緑黄色野菜

緑黄色野菜は、ニンジン、カボチャ、ピーマン、ほうれん草、小松菜などの色の濃い野菜です。これらには、肌の保湿力を高めてくれる各種ビタミンはもちろん、肌のダメージ回復に良いとされるβカロテンも豊富に含まれています。不足するとお肌がカサカサになってしまいますので、積極的に摂るようにしましょう。

(5)フルーツ

フルーツには、肌の保湿力を高めてくれるビタミンAやC、抗酸化物質が豊富です。アンチエイジングにも効果的ですよ。また、ビタミンCはシミそばかすにもいいので、美肌にはフルーツですね!特に朝摂ると効果的です。

先生

秋冬は、りんご、みかん、いちごなどが旬でおいしい季節ですね!特にみかんはぱぱっと食べられて便利なので、常備しておくと良いと思いますよ。*

(6)ナッツ類

ナッツ類は、アーモンド、ピーナッツ、クルミ、カシューナッツ、ピスタチオなどです。ナッツ類には、肌の保湿力を高める脂質、ビタミンB群・Eが豊富です。また、女性ホルモンの分泌を促進し、肌に潤いをもたらしてくれます。

(7)肉や魚

肉や魚にはゼラチン質があるかと思いますが、そのゼラチン質にはコラーゲンが豊富に含まれています。このラーゲンは肌の保湿効果だけでなく、肌の弾力をアップしてくれます。コラーゲンは、肉や魚の皮の部分に多く含まれています。特にサーモンには、タンパク質やEPAやDHAなど、お肌の保湿に良く抗酸化物質のアスタキサンチンが豊富です。

(8)はちみつ

はちみつには、保湿作用と殺菌作用があります。また、美肌に有効なビタミンB2・B6・Cが豊富に含まれています。ヨーグルトにかけたり、料理に使ったりと、使い所が多く便利ですよね。

(9)ネバネバする食品

オクラ、ジュンサイ、納豆、山芋、ナメコ、海藻などのネバネバする食品には、ムチンという成分が含まれています。このムチンには、細胞の水分量を保つ効果があるので、肌の保湿力を高めてくれます。

(10)発汗作用のある食べ物

発汗作用のある食べ物を食べると、汗をかきますよね?新陳代謝も活発になり、肌にも水分が行き渡ります。唐辛子、カレー、キムチ、ショウガなどです。

(11)こんにゃく

こんにゃく芋にはセラミドがお米の7倍以上入っていると言われています。す。

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2.摂取すると良い栄養素

(1)たんぱく質

皮膚の細胞はたんぱく質で出来ています。たんぱく質をしっかり摂ることで、皮膚の角質細胞を作り、皮膚のバリア機能を守る働きもあります。

たんぱく質が多く含まれる食品
豆製品、肉類、魚類、卵、牛乳、乳製品など

(2)セラミド

セラミドは美肌に欠かせない成分で、潤いをキープする働きがあります。肌に水分をしっかり溜めこみ、角質層から水分が逃げてしまわないようにし、肌のバリア機能を高めてくれます。

赤ちゃんの肌はセラミドがたくさんあって、プルプルの肌です。年齢を重ねるほどセラミドが減って、肌の水分量やバリア機能が弱くなってきます。

セラミドが多く含まれる食品
大豆、小麦、こんにゃく、胚芽を含む米、黒ゴマ、黒豆、ひじき、ほうれん草、ゴボウ、ヨーグルト

(3)ビタミン

・ビタミンB群

肌のターンオーバーを整え、健康な肌や髪を維持し、粘膜を保護します。肌のターンオーバーが乱れると、肌がカサカサし古い角質が溜まった状態になります。

ビタミンB群が多く含まれる食品
レバー、卵、乳製品、肉類、ほうれん草、大豆、カツオ、マグロなど

・ビタミンC

美白効果だけでなく、コラーゲン生成を助ける効果もあります。お肌のハリやキメも整え、シミやそばかすを防ぎます。

ビタミンCが多く含まれる食品
イチゴ、ピーマン、ブロッコリー、アセロラ、柑橘類など

・ビタミンE

血行促進効果があり、新陳代謝を活発にしてくれます。たんぱく質が不足していると、全身にビタミンEが運びこまれづらいので、一緒にたんぱく質を摂りましょう。

ビタミンEが多く含まれる食品
ナッツ類、いわし、鰻、アボカドなど

・βカロテン

皮膚や粘膜の潤いを維持する効果のある脂溶性ビタミンです。また、新陳代謝や肌のターンオーバーを整えてくれます。

βカロテンの多く含まれる食品
ニンジン、カボチャ、ほうれん草、シソ、パセリ、ニラ、ワカメ、海苔、レバー、乳製品、卵、鰻など

(4)脂質

脂質がなくなると、肌の油分がなくなってカサカサになってしまうのです。特に飽和脂肪酸は摂り過ぎると、中性脂肪やコレステロールが増えてしまい、動脈硬化や高脂血症などにかかりやすくなります。飽和脂肪酸が多く含まれる食品は、肉類、卵、乳製品などです。これらは摂り過ぎに注意しましょう。

では、どんな脂質がいいのかですが・・・、植物油や魚介類に含まれる不飽和脂肪酸なら、血中の中性脂肪やコレステロールをコントロールしてくれる効果があります。摂取するなら、この不飽和脂肪酸が良いでしょう。

不飽和脂肪酸が多く含まれる食品
植物油(ココナッツ油、紅花油など)、魚類、ゴマ、ナッツ類など

3.乾燥肌が気になるなら控えたい食べ物

(1)甘い物

甘い物はついつい食べたくなりますが、過剰に摂り過ぎてしまうと、体内で糖化という現象が起き、コラーゲンを破壊してしまうのです。

(2)カフェインやアルコール

カフェインやアルコールなどは、利尿作用があります。飲みすぎると、身体の水分が抜けやすくなるので、注意が必要です。

(3)偏った食事

これは言うまでもないですが、偏った食事ばかりの生活になると、肌の乾燥はもちろん、ニキビ吹き出物、新陳代謝の乱れ、血流が悪くなって肌へ栄養が行き渡らなくなってしまいます。偏った食事とは、インスタント食品、野菜を摂らない、脂質過多、甘い物の摂り過ぎ、塩分過多などです。

生徒

やはり、規則正しい食生活が基本ということですね!

まとめ

肌が乾燥すると、バリア機能も低下して肌が荒れやすくなります。

いくら外から保湿しても肌の乾燥が気になるようなら、今回ご紹介した挙げた食べ物を意識して摂取すると、肌の乾燥やかさつきが良くなってくると思います。ただし、一つの食材を食べ過ぎるのも逆によくないので、あくまでもバランスよくですよ。