放っておくとヤバイ!咳が止まらない症状で考えられる病気

熱が出るわけではないけれど
いつまでも続く咳。

そのまま放置していませんか?

咳にもさまざまな種類があり
思わぬ病気が隠れている場合も
あるのです。

今回は咳が止まらないというときに
どんな病期の可能性があるのかを
探っていきましょう。

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咳の原因は?

まず咳というのは
何故出るのでしょうか?

簡単にいうと異物が体内に
入ってこようとしたときに行われる
防御反応です。

異物って?

そんな大きなものではなく
例えばホコリや煙、
ウイルスなどがそれに当たります。

もう1つの効果は痰を出すことで
不要物を外に出すためです。

私たちの気道には細かい線毛と
気道の表面を覆う粘液があります。

鼻にも同様の機能があり
鼻毛と線毛、そして鼻腔内には
粘液があります。

これらが体外から入ってきた
異物を排除する機能を果たしており
咳や痰として外に出すのです。

それにより例えば
風邪などのウイルス、
インフルエンザ菌、
花粉症を引き起こす花粉などを
排除することができます。

何か異物が入ろうとしている
また異物がさらに体の奥に入り
炎症が起きていること。

これらが原因で咳は出るのです。

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ヤバイ咳の具体的な症状とは

咳が出来ること自体は防御反応なので
必要なことです。

決して悪いことではありませんが
それがあまりに長く続くとなると
話は別ですね。

どのような咳がヤバイのか?
それによってどんな病気の可能性があるのか
確認していきましょう。

まず要注意の咳の例を診ていきましょう。

1.2週間以上続く咳

まず2週間以上続く咳は
「気管支結核」の可能性があります。

この場合、痰に血が混じったり
微熱、疲労感が伴います。

2.ケンケン、コンコンと乾いた咳が出る

マイコプラズマ病原体よる
マイコプラズマの可能性があります。

マイコプラズマといえば2011年に
大流行した事がまだ記憶に新しいですね。

乾いた咳が3週間を超える、
喉の痛み、発熱が主な症状です。

小学生や大人が感染すると肺炎を
引き起こしてしまうという
怖さがあります。

3.乾いた咳が夜や明け方に悪化する

咳喘息を引き起こしている可能性が
あります。

慢性的に咳が続くのが咳喘息の特徴で
ストレスや温度差、ハウスダストが
引き金となります。

明け方や夜の気温が急激に下がる時に
咳が出るのはその為です。

咳喘息は1月以上続き、
こみ上げるような空咳がでます。

発熱などは見られません。

4.ストレスがある

あまり知られていないかもしれませんが
ストレスによる心因性の咳もあります。

空咳が続くのが特徴ですが
咳喘息と違い、就寝時には出ず
緊張したときなどに出る事が多い咳です。

放っておくとヤバイ!咳が止まらない症状で考えられる病気

咳の期間と状態

次に咳の続く期間と咳の状態で考えられる
病気をまとめてみておきましょう。

< 1. 3週間未満・急性の咳 >

急性の肺炎・気管支喘息・細気管支炎
胸膜炎・うっ血性心不全・副鼻腔炎
アレルギー性鼻炎

< 2. 8週間以上・慢性の咳 >

咳喘息・副鼻腔気管支症候群
後鼻漏症候群・肺がん・肺結核
アトピー咳嗽・薬剤性咳嗽・間質性肺炎
慢性閉塞肺疾患・胃食道逆流症

次は痰の有無と急性・慢性の場合を
あわせて確認しましょう。

< 3. 痰が出る・急性の咳 >

細菌性肺炎・副鼻腔炎・気管支炎
胸膜炎

< 4. 痰が出る・慢性の咳 >

肺水腫・慢性閉塞肺疾患・肺結核症

< 5. 痰が出ない・急性の咳 >

過敏性肺炎・気胸

< 6. 痰が出ない・慢性の咳 >

間質性肺炎・咳喘息
胃食道逆流症・薬剤性咳嗽

咳が出る病気には実に多くの
他の病気が潜んでいることが分かりますね。

気になったら何科を受診すればいい?

放っておくとヤバイ!咳が止まらない症状で考えられる病気

咳が気になるときは
病院に行けばいいということは
お分かりいただけたでしょうが、

何科がいいの?
という部分が疑問ですよね。

基本的に考えられる科は
内科・耳鼻咽喉科・呼吸器科の3つです。

ではそれぞれに分けて見ていきましょう。

1.内科

どこに行けばいいか分からないという時
最初に訪れたいのが内科です。

症状を見極めるのに訪れる一次的な科と
されているのが内科だからです。

その際、内科だけをしている病院ではなく
総合病院に行くことをお勧めします。

もし内科の範疇でなかった場合
総合病院だと情報が共有されやすく
病院を変わらなくていいからです。

内科を受診する場合は
風邪のように下痢や嘔吐と
いくつかの症状が併発していることが
目安となります。

また腹痛やだるさも同様です。

2.耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科を受診するのは
喉の痛みや違和感があったり、
痰がからむといった症状の時にお勧めです。

先ほど内科のところで紹介した風邪に似た
症状の時も耳鼻咽喉科でも大丈夫です。

また、咳をしすぎて喉から出血がある、
痰に血が混じっているときも咽頭炎の
可能性があるため、耳鼻咽喉科となります。

3. 呼吸器科

続いては呼吸器科を受診する場合です。

とにかく咳がひどいときは、気管支炎や
肺気腫などの呼吸器系の疾患の可能性が
大なので呼吸器科です。

咳と痰、それに加えて呼吸のしづらさも
呼吸器科の範疇となります。

自分でどうしてもどの科にかかるのかが
判断しづらいという方は、

まずは電話で
相談してみるのもいいでしょう。

症状を伝え何科が適当かを尋ねれば
アドバイスがもらえますよ。

咳が続くとのどの痛みだけでなく
背中などの筋肉が緊張したり
睡眠不足になるなど非常につらいものです。

ちょっとでもおかしいなと
ご自身で感じたときは
早めに受診するようにしてくださいね。