塩分は悪じゃない!ラベルチェックで良質な塩を見分けよう

高血圧予防や健康維持に

「 塩分摂取は控えめにしましょう 」

とよく言われます。

健康に気を付けている方は、
薄味にしてみたり、

なるべく塩分になるようなものを
加えないようにしている方が
多いのではないでしょうか。

ちょっとまって…
そんなに塩分摂取って
身体に悪いのでしょうか?

塩は元々とても重要な
栄養素のはずです。

減らし過ぎるのも問題で、
私達の血液の0.9%に
ナトリウムの成分が含まれています。

適切な量や質に気を付ければ
塩は間違いなく私達に必要な
ものなのです。

確かに高血圧の予防には
1日6g未満が望ましいのですが、

通常の成人男性で1日9g以下、
成人女性で1日7.5g以下に

厚労省は目標値として挙げています。

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塩の色々

ご自宅ではどんな塩を使われていますか?

「精製塩」
「あじしお」
「伯方の塩」

など
たくさんの種類がありますね。

そして色んな食品に
塩はほとんど入っています。

お菓子、漬物、カップ麺、ソーセージ
飲食店で食べる食べ物などのほとんどは
自然のままの塩が使われていません。

では塩にはどんな種類が
あるのでしょうか?

原料は大きく海水塩と岩塩

海水塩は、海水を煮詰めて
蒸発させたものです。

岩塩は、元々は海の水だったものが
干上がって塩の地層となって
固い塩の岩となったものです。

日本では岩塩は採れず、
主に海水から採ります。

塩分は悪じゃない!ラベルチェックで良質な塩を見分けよう

塩の種類

塩の製法によって
大きく3種類に分けられます。

(1)天然塩

海からくみ上げた塩を
水分を蒸発させて作られた塩です。

ミネラルが一番豊富に含まれています。

・天日塩

塩田で海水を天日干しで
水分を蒸発させて作る方法です。

・平釜塩

天日干しの途中から
平釜で煮詰めて結晶化させる方法です。

・岩塩

岩のような固い塊の塩で、
長い期間を経て出来た岩塩層は

その間にミネラルが
失われてしまっているので、

ミネラルの点では
海水から得られる塩の方が優れています。

・湖塩

塩湖から採取された塩です。

ミネラル分も多く、精製塩を摂るよりも
摂り過ぎによる弊害が比較的少ないです。

(2)再生加工塩

主に輸入された原塩を
イオン交換膜法により、

海水を溶解加熱し、後から
にがりやミネラルを加えた塩です。

中には自然塩として
販売されています。

「シママース」「伯方の塩」「赤穂の塩」
などがそうです。

(3)精製塩

塩化ナトリウム99%以上と書かれた塩です。

様々な加工食品に利用されています。

イオン交換膜・立釜法といわれる方法で、
海水から電気と膜を使って

ほぼ塩化マグネシウムだけを取り出し、
塩本来のミネラルなどの栄養分まで
取り除かれてしまっている人工の塩です。

一般的に最も出回っている塩で、
食卓塩がこれにあたります。

天然塩に比べると、
高血圧症になりやすい
と言われています。

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良質な塩の見分け方

精製塩になるとミネラルが
取り除かれるので、

いかに天然塩が良いかが
分かると思います。

外食や加工食品には
ほとんどミネラルのない精製塩が
使われています。

ミネラルが残っている天然塩を
摂ることをお勧めします。

ミネラル豊富な天然塩は、
旨みや甘みがあって美味しく、

精製塩の摂取は高血圧の心配がありますが、
自然塩はそこまでの心配はないようです。

摂り過ぎはよくないので、
程度な量での話です。

過剰な加工食品の摂取、
精製塩などの摂取は
健康を損なうことがあります。

同じ塩でも自然塩ならミネラルが多いので、
同じ塩でもこちらを選びましょう。

夏場は塩分が不足すると、
熱中症の心配が出てきます。

高血圧だから、健康に悪いからと
塩分摂取に悩まれていた方も、

どうせ摂るならミネラルたっぷりの
自然塩を摂りましょう。