実は大人も要注意!「ヘルパンギーナ」の5つの症状と自宅ケアの方法

 

ヘルパンギーナという病気があります。お子様がいらっしゃる親御さんは知っている方が多いと思います。手足口病と良く似た症状の病気で、子供の間だけで流行る病気と思っているかもしれませんが、実は大人もかかる病気なので注意が必要です。

まずはヘルパンギーナがどういう病気なのかということを知っておくことが大切です。ヘルパンギーナとはどういう病気なのかということをご紹介いたします。また、その原因や症状、かかってしまった時にはどんな対処をすればいいのかなどをご紹介いたします。

広告

 

「ヘルパンギーナ」とは?

ヘルパンギーナとは、夏風邪の一種です。幼児の間で夏場に流行を迎える病気の一つとして有名です。症状が手足口病と良く似ているのですが、熱の高さや、水疱などができる箇所に違いがあります。

何度もなることでも知られており、小さなお子様を持つ親御さんは、冬場は様々な感染症や風邪、そして夏場はこのヘルパンギーナやその他の感染症に注意が必要になります。

このヘルパンギーナのウイルスは、アルコール消毒や、熱にも強く、飛沫感染もするので、幼稚園や保育園などで、集団感染することも珍しくありません。

実は大人も要注意!「ヘルパンギーナ」の5つの症状と自宅ケアの方法

 

ヘルパンギーナの症状と原因

<原因>

ヘルパンギーナの原因とされているのは、エンテロウイルスに属しているコクサッキーA型ウイルスです。このウイルスが身体に侵入することで、ヘルパンギーナを発症します。このウイルスの厄介なところは、アルコール消毒や、熱に対してとても強いという点です。普通の消毒薬ではあまり効果がないということなのです。また、一度かかったからといって、二度とかからないという病気ではなく、何度でもかかる可能性のあるものなので、毎年流行時期には注意し、予防、対策をしなければいけません。

<症状>

ヘルパンギーナの特徴的な症状は、発熱と喉にできる発疹、水疱です。熱はかなり高くなることが多く、小さいお子様にはかなりつらいものとなります。だいたい39~40度くらいの熱が出ます。個人差がありますが、この高熱が2・3日続きます。長いお子様なら4日程度続くこともあります。また、かなりの高熱になるので、熱性けいれんを起こすお子様もいらっしゃいますので、しっかりとお子様の様子を見るようにしてください。

喉が赤くはれ、喉や口の中に小さな水疱もできます。水疱がつぶれると、かなりの痛みがあるので、食事はもちろんですが、水分をとるのも難しいこともでてきます。

広告

 

ヘルパンギーナの自宅ケアについて

ヘルパンギーナを発症すると、高熱が出るので、病院を受診することになります。この病気に対してのお薬は現在ありません。それぞれの症状を緩和させる対処になります。

水疱がつぶれると、食事が困難になります。小さいお子様なので、痛くて食べるのを嫌がるかもしれませんが、しっかりと栄養を摂取させないと完治までに時間がかかってしまいます。ヘルパンギーナのお子様が食べやすいように、少しトロミをつけたお粥や、シチューなどがおすすめです。シチューを上げる時は、具材などもすべてミキサーにかけ、ドロドロにした状態のものを少し白湯でのばしてあげると、食べやすくなります。また、お子様も大好きなゼリープリンは食べやすいのでおすすめです。食事や飲み物を与える時は、温度に十分注意してください。熱いもの、また酸味があるものは、つぶれた水疱にしみてしまいます。

嘔吐や下痢の症状が出ている場合、飲んだり食べたりすると吐いてしまったり下痢をしてしまうということで、与えない方がいいのではと思ってしまうかもしれません。ですが、水分を摂れない状態が続くのでそれは危険です。嘔吐しているなら、少量ずつでもいいので、水分を与えてあげましょう。下痢がつづいていても、食事をとれるなら、摂らせてあげましょう。食事をするだけでも、水分はとれていることになります。症状がひどい場合には、点滴をしてもらうようにしましょう。

高熱が出ますので、お子様の様子をしっかりと観察し、痙攣などの症状が出た時はどうすればいいのかなどの知識も事前に頭に入れておきましょう。

実は大人も要注意!「ヘルパンギーナ」の5つの症状と自宅ケアの方法

 

登園や登校について

幼稚園や保育園、小学校などでは、登園登校禁止になる感染症や病気があります。このヘルパンギーナはその中には分類されていないので、お子様の症状が回復し、病院でOKをもらえば登園や登校は可能になります。

ですが、保育園や幼稚園によっては、必ず医師の診断書がないと登園禁止という園もありますので、必ず確認するようにしてください。

症状が回復し、登園登校し始めて元気になっても、便を介してウイルスが身体の外に出てきています。まだおむつが外れていないお子様の場合、おむつ交換時は注意をしてください。

実は大人も要注意!「ヘルパンギーナ」の5つの症状と自宅ケアの方法

 

大人も注意が必要!

ヘルパンギーナは子供だけの病気ではなく、大人も感染する可能性はあります。特に、お子様がかかると、ママにうつるというケースが多いのです。大人がヘルパンギーナになってしまうと、重症化するリスクが高くなります。高熱が何日も続くこともめずらしくありません。

ママやパパは、日頃の疲れをため込みがちなので、健康な人よりも免疫力が低下していることがあります。少しでも体調がすぐれない時に、このウイルスに感染すると、発症してしまう確率もアップします。

特に、ママはお子様のケア疲れが出始める頃に注意が必要です。お子様のケアをしながらも、自分も適度に休息をとり、しっかりと食事もとり、体力を落とさないように気をつけましょう。また、家族の中で誰かがこの病気を発症したら、家族間で感染が広がらないように、ケアしたり、一緒にいる時は、できるだけマスクを着用するようにしましょう。

ヘルパンギーナを予防するには、手洗いうがいに、消毒が必須です。流行期が夏場ですので、お子様にマスクを付けさせることも難しいですよね。とにかく手洗いとうがい、消毒を徹底させるようにしてあげてください。また、ママやパパも感染しないように注意しましょう。