股関節の柔軟性を意識したことはありますか?デスクワークで座ってばかりで運動不測の人や、日頃から体が硬いと感じている方やダイエットがなかなかうまくいかないと悩んでいる方には、股関節ストレッチがおすすめです。

股関節が硬いと多くのデメリットがあります。逆に股関節を柔らかくすると、女性に嬉しいたくさんのメリットがあります。今回は股関節を柔らかくする股関節ストレッチについてご紹介します。

股関節が担っている役割とは

股関節とは、人間の体の中で最も大きな関節で、両足の付け根にあり、骨盤と大腿骨の継ぎ目の関節です。股関節は立ったり、歩いたり、しゃがんだり、走ったりというような、日常の基本動作を担っている非常に重要な関節です。股関節は球関節なので非常に自由度が高いのが特徴ですが、その分いったん傷めてしまうと、日常生活に大きな支障が出てしまいます。

体重を支える役割

股関節は人間の体重を支える役割があり、体を動かしたときの重さも負荷として股関節にかかります。

体を動かす役割

股関節は人間の日常動作に必要な部分を動かす役割があります。立つこと、歩くこと、走ること、しゃがむことなど、日常生活で何気なく行っていることには、股関節が大きな役割を果たしています。

股関節を固くしている原因とは

デスクワークで同じ姿勢で過ごしていたり、姿勢が悪い状態で過ごしていると骨格バランスが悪くなって骨盤が歪み、股関節が硬くなってしまいます。その他にも加齢により、筋肉が衰えてしまい柔軟性が減っていってしまうことも原因です。

股関節を柔らかくするメリット

股関節を柔らかくすると、女性に嬉しいこのようなメリットがあります。

  • 下半身痩せ
  • 血行が良くなる
  • リンパの流れが良くなる
  • 怪我予防
  • 姿勢が良くなる
  • O脚やX脚などを改善し美脚になれる
  • ヒップアップ効果がある
  • 腰痛・膝痛の予防改善

血行やリンパの流れが良くなることで、代謝もアップしてホルモンバランスも整ってきます。多くの女性が悩んでいる 「下半身太り 」 にも大きな効果があります。股関節が硬く可動域が狭いと、筋肉も硬くなってしまい下半身に脂肪がつきやすく、老廃物もたまりやすくなります。股関節が硬い状態は、どんどん脂肪を蓄えやすい状態にありますから、柔らかくすることが下半身太りを解消する第一歩になります。

下半身太りと同じくらい悩んでいる女性が多いのがO脚ですが、O脚の原因は骨盤や股関節のゆがみが大きいのです。股関節が硬い状態というのは、可動域が狭いということになりますので、その状態でO脚を改善しようとしても、効果を感じることはほとんどできません。効果を感じないどころか、悪化してしまう可能性まであります。ですからO脚を改善したいなら、まずは股関節を柔らかくするのが近道です。

それだけではなく、股関節が柔らかくなることで血行が良くなる為、女性の多くが悩んでいるいる冷えやお尻のたるみにも効果があります。股関節の可動域や歪みが改善されると代謝が良くなり痩せやすい体へと変わっていきます。

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硬い股関節の影響

日常生活の中で、股関節の固さを実感して弊害を感じているという方は少ないですが、股関節が固いと体にこのような悪影響があります。

  • 変な歩き方の癖がつき、O脚やX脚になる
  • 膝が変形する
  • 猫背になりやすい
  • 太りやすい
  • 怪我をしやすい
  • 足がむくみやすい
  • 下半身の血流が悪くなる
  • 体全体にゆがみが生じやすい
  • 腰痛・膝痛
  • 疲れやすくなる

股関節が硬いと、健康面にも美容面にも大きな影響があることがわかりますね。股関節が硬いと血流やリンパの流れが悪くなり、老廃物がうまく排出されずにたまってしまうため、むくみも出やすく、代謝も悪くなってしまうため太りやすく痩せにくい体になってしまいます。血行が悪いためリンパの流れも悪くなり、冷えの原因の一つとなり生理痛や便秘の影響も出ます。また体全体にゆがみが出てしまうことで、ポッコリおなかの原因にもなり脂肪がつきやすくなります。

ストレッチ方法

股関節を柔らかくするには、ストレッチを行うのが一般的です。股関節を柔らかくするためのストレッチにはいろいろなものがありますので、自分に合うストレッチを実践しましょう。体が温まっている時がやりやすいのでお風呂上りにやる習慣をつけましょう。

股関節ストレッチ 1

  1. 床に座り、足の裏を合わせる
  2. 膝を20回ほど上下させる
  3. 最後に両手を膝に置いて下へ押して10秒キープする

膝が床にぴたっとくっつけても大丈夫になるのが理想です。内腿の筋肉は立っている時も座っている時も姿勢を美しく見せるのに大事な場所です。バランスがとりにくい人は、壁を使って背筋を伸ばしながらやってみましょう。背中が丸くならないように、ゆっくりと膝を動かすのがポイントです。

股関節ストレッチ 2

  1. 仰向けに寝て、両手を真横に広げる
  2. 右足の膝を90度に曲げる
  3. 上半身は固定したまま下半身を左にねじり、左手で押さえながら、右膝を床につけて10秒キープする
  4. 反対側も同じように行います

股関節ストレッチ 3

  1. 床に真っ直ぐに立ち、片方の足を90度に曲げて持ち上げる
  2. 曲げた足を大きく前に踏み出して床に付け、体重をのせる
  3. 後ろ足をしっかり伸ばし、10秒キープする

背中を丸めずに伸ばした状態で体重を前にかけて行います。少し胸を張る感じでバランスを取りながらやりましょう。反対側も同じように行いましょう。

股関節ストレッチ 4

  1. 床に背筋を伸ばして骨盤を立てて座り、両足を限界まで開く
  2. 背筋を伸ばした状態で息を吐きながら体を前に倒し30秒キープする

開脚ストレッチですね。猫背にならないように背筋をしっかり伸ばして行うのがポイントです。足は痛くない程度に開いて、体が柔らかくなったら徐々に開く幅を増やしましょう。中々足が開かない人は壁を利用してやるのもいいですよ。床でやるよりも重力が手伝ってくれて大きく開けるようになります。

もしそれでも足を開くのが難しいという場合は膝を曲げて体を前に倒すやり方もOKです。その代わり背筋は真っすぐ伸ばした状態をキープしましょう。膝を曲げた状態だと骨盤から前屈が出来るので股関節の筋肉がきちんと伸びるんです。

また、片足だけ伸ばす片足前屈も一緒に行うとより効果があります。この時は膝は曲げずにしっかりと伸ばして太もも裏が伸びているのを感じながら行いましょう。

股関節ストレッチ 5

  1. 両足を伸ばして仰向けになる。
  2. 片足を浮かせて、右回り左回りにそれぞれ10回足全体を回す
  3. 反対側も同じように行います

足の根元から動かすのがポイントです。このストレッチは美脚効果もあります。

毎日5分のストレッチが下半身をスリムに

股関節を柔らかくするためには、毎日の少しずつの積み重ねが大切です。どのストレッチも勢いでやるものではなく、筋肉が伸びているのを感じながらゆっくりとした動作で行いましょう。無理にやると痛めてしまって逆効果になります。痛みを感じたら途中でも休憩するなど無理に続けることは絶対に止めましょう。硬くなってしまった筋肉も毎日の積み重ねで柔らかくなりますので、回数は少なくても構いません。

自分に合った股関節ストレッチを見つけて、毎日5分実践しましょう。股関節の近く、鼠径部にはリンパ節があり、下半身からの老廃物がここに集められます。リンパ節がうまく機能しないと下半身全体のむくみにもつながります。

下半身をスリムにするためには、脂肪だけでなくむくみも厳禁です。股関節ストレッチで股関節を柔らかくし、スリムな下半身を手に入れましょう。