むずがゆさにイライラ!鼻の中がかゆい時の4大原因と対処法

 

突然鼻がかゆくなることがあります。鼻がムズムズしていると気持ち悪く、作業に集中できませんよね。だからと言って鼻の中をかくわけにもいかず、気になって仕方がないものです。

無理にかいてしまうと鼻血が出るなど悪化する恐れがあります。しかし鼻がかゆくなる原因を知っていれば、悪化を防いだり予防することが可能です。鼻がかゆくなる原因と対処法を紹介します。

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鼻の中がかゆい原因は?

鼻の中がかゆい時には、複数の原因が考えられます。体質によるものから生活習慣に起因するものまで、主に4つあります。

アレルギー性鼻炎

鼻がムズムズとかゆいのは、アレルギー性鼻炎の可能性があります。アレルゲンとなる物質の許容量を超えると体の免疫機能が過剰に反応してしまい、拒絶反応を起こす現象です。アレルギーを起こす物質は人によって様々で、以下のような物質に反応する場合が多いです。

・花粉
・ホコリなどのハウスダスト
・ダニやペットの毛
・カビ
・黄砂や大気汚染

アレルギー性鼻炎にかかると、鼻のかゆみに加えて鼻づまり・目のかゆみ・サラサラした鼻水・くしゃみなどの症状も現れます。

何がアレルゲンになっているのかは、日頃の行動を振り返ったり、病院で検査を受けることで発見できます。しかし、アレルゲンとなる物質は非常に種類が多いため、長い間原因が分からず症状が長引いてしまう人もいます。

血管連動性鼻炎

血管連動性鼻炎とはあまり聞きなれない名前ですね。これは、気温差や外的環境によって血管が拡張し、鼻炎の症状を引き起こします。症状は鼻づまり・くしゃみ・鼻水で、目のかゆみは起こりません

アレルギー性鼻炎ほど鼻のかゆみは強くならず、鼻づまりや鼻の「ムズムズ感」の方がひどい傾向があります。

血管連動性鼻炎は以下のような原因で発症します。
・寒い場所から暑い場所へ移動したとき、またはその逆
・香水やタバコの臭い
・熱いものを食べたとき
・ストレス

血管が拡張する要因は自律神経の乱れです。そのためストレスでも発症します。アレルギー性鼻炎のように発症する時期が決まっておらず、年中起きる可能性があります。また、空気が乾燥していると症状が悪くなります。

鼻前庭炎

鼻前庭炎とは、鼻の入り口に炎症を起こす症状です。鼻のかみすぎや鼻毛の処理など、鼻をいじることで細菌が侵入して炎症を起こします。鼻の入り口が腫れてただれ、鼻が腫れぼったい感じがします。

炎症が起きているので鼻がつまりやすく、かゆみや痛みを伴います。悪化すると鼻せつという大きなおできになり、痛みが強くなります。悪化する前に対処することが大切です。

乾燥性鼻炎

鼻の内部にある粘膜が乾燥して起こるのが乾燥性鼻炎です。エアコンの効いた室内で長時間作業したり、冬場に起こりやすい鼻炎です。粘膜が乾燥して鼻のかゆみを起こし、乾燥がひどくなると粘膜が炎症を起こします。

鼻水や鼻づまりなどはなく、鼻のかゆみが主な症状です。粘膜の乾燥状態が続くと、細菌やウイルスから守る機能が衰え、免疫力が低下します。

むずがゆさにイライラ!鼻の中がかゆい時の4大原因と対処法

 

鼻の中がかゆい時にできる対処法

アレルゲンに近づかない

鼻のかゆみの原因がアレルギー性鼻炎の場合、アレルゲンに近づかないことが根本的な対策です。ハウスダストが原因なら家庭や職場の掃除を頻繁に行う、大気汚染が原因なら不要な外出は避けるなどが有効です。

いずれにしても、マスク・スカーフ・帽子・サングラスなどで肌を覆い、アレルゲンを体内に取り込まないようにすることが大切です。花粉や黄砂が原因なら、外から帰ってきた時に身体中をはたいて花粉などを落とす、空気清浄機を設置するなども良いでしょう。

鼻を保湿する

鼻の中が乾燥していると粘膜の機能が低下し、鼻の炎症が起きやすくなります。鼻がかゆい時は意識して鼻を保湿しましょう。加湿器を使用したり、湯船にゆっくり浸かるのが効果的です。温かい飲み物を定期的に飲み、鼻に湯気を当てるのも良いです。

乾燥がひどい場合は、低刺激のワセリンを鼻の内側に塗ると水分を保持できます。

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生活習慣を改める

鼻のかゆみはストレスからくる自律神経の乱れでも起こります。そのため普段から自律神経の働きを正常化できる健康的な生活をしましょう。規則正しい生活スタイルに改め、食事のバランスを取って睡眠時間を十分に確保するよう意識します。

ストレスが原因の場合は、適度な運動も体に良いです。軽いジョギングやウォーキングなど、疲れすぎない程度に体を動かすことで心身ともにリフレッシュできますよ。

タバコやお酒の飲み過ぎも改めましょう。

むずがゆさにイライラ!鼻の中がかゆい時の4大原因と対処法

 

こんな時は我慢せずに耳鼻科へ

鼻のかゆみの原因は軽度の炎症であることが多いのですが、治療に薬剤や診察が必要なこともあります。

・かゆみが強く仕事や家事が手につかない
・鼻に大きなただれやおできができた
・鼻水が止まらない
・くしゃみが連続して出てつらい
などの症状や、症状の程度がひどい場合には、悪化する前に病院を受診しましょう。

ただれやおできには抗生物質入りの軟膏、鼻水やくしゃみには抗ヒスタミン薬を処方してもらえます。保険適用のため、市販の薬よりも安価で効き目や強いです。日常生活に支障をきたすほどのかゆみは、きちんと治療しましょう。