後頭部のズキズキとした痛みの、3つの原因別対処法

突然襲ってくる頭の痛みは嫌なものですよね。頭痛がするだけで日常生活がままならなかったり、時には起き上がることすら困難な時もあります。

たかが頭痛、されど頭痛です。特に後頭部のズキズキとした痛みは大きな病気が隠れていることがありますので注意が必要なのです。

今日は後頭部のズキズキとした痛みの原因別対処法についてご紹介ていきたいと思います。

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後頭部の痛みの原因

痛みは、「緊張型頭痛」「頭部神経痛(後頭神経痛)」そして「くも膜下出血」の3つが原因として考えられるでしょう。

緊張型頭痛

頭痛を訴える人の多くの場合が、この緊張型頭痛に分類されます。緊張型頭痛は首から後頭部までの部分に、重苦しい痛みや、頭がぎゅっと締められるような不快感が特徴になります。

緊張型頭痛は、頭から首部分の筋肉を緊張させてしまうことが原因です。筋肉の緊張と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、頭から首にかけて緊張した状態になることにより血流が悪化し頭痛が発生すると考えると分かりやすいかもしれません。具体的には、長時間のデスクワークによる肩や首のこりや、PC作業や細かい作業をすることによって起こる眼精疲労が原因となります。

頭部神経痛(後頭神経痛)

頭部神経痛の特徴はズキズキした痛みやピリッと電気が走ったような痛みです。この痛みは後頭部を支配している神経が圧迫されることによって起きます。高さの合わないデスクで作業をしていたり、スマホを長時間使用したりと下を向く姿勢をとることが多いと後頭部の神経を圧迫して起きることがあります。

頭部神経痛は指で患部を押したときに強い痛みを感じる点(圧痛点)があるのも特徴です。

くも膜下出血

くも膜下出血は突然の激しい痛みが特徴です。後ろから突然バッドやハンマーで殴られたような今まで経験したことない痛みが襲います。脳を覆っている3枚のうちの「くも膜」の下で出血することからくも膜下出血といわれています。頭痛の他に吐き気や意識障害がみられることもあります。

後頭部のズキズキとした痛みの、3つの原因別対処法

 

「緊張型頭痛」「頭部神経痛(後頭神経痛)」の場合の対処法

つぎに「緊張型頭痛」「頭部神経痛(後頭神経痛)」の場合の対処法についてみていきましょう。緊張型頭痛は筋肉の緊張、頭部神経痛は神経の圧迫によって生じますが、その対処法は同じです。

姿勢に気を付ける

緊張型頭痛も、頭部神経痛も長時間のデスクワークなど、同じ姿勢を取り続けた後に起こりやすい頭痛です。集中してパソコン作業をしている時に、首をゆっくり回してみるとゴリゴリしたり、肩の張りを感じたりしませんか。姿勢の歪みにより血流が悪化してコリが生じている証拠です。

特に何かに集中して作業をしているとついつい前かがみの姿勢をとってしまったり、猫背になってしまったりと首や肩に負担がかかる姿勢をとってしまいがちです。気付いた時で構いませんので、日頃から背筋を伸ばしたり、姿勢を正す習慣をつけていきましょう。

首や肩周りのストレッチ

血流悪化は頭痛の最大の大敵です。首や肩周りを揉み解したり、ストレッチすることによって血流改善に努めましょう。首をゆっくり大きく回す、肩を上げ下げするなど、オフィスで椅子に座りながらストレッチするのももちろんですが、家に帰ってきてからストレッチポールやバランスボールなどを使用し体全体を揉み解すことも効果的です。

ストレス発散を心がける

ストレスは万病の元といいますが、頭痛も然りです。しかし、日々の生活を送る中でストレスを全く排除するということは困難でしょう。ストレスをいかに無くすかではなく、ストレスをいかに発散するかに焦点を当てて対処していきましょう。体を動かすでも、カラオケに行くでも、ひたすら眠るでも構いません。自分に合ったストレス発散方法をいくつか見つけておくと安心です。

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「くも膜下出血」が疑われる場合の対処法

くも膜下出血は死亡率が30~50%といわれるほど危険な病気です。また、命が助かっても後遺症が残ることが多い病気でもあります。

今まで経験したことのないような激しい頭痛を感じた場合、吐き気や意識障害が伴う場合などには速やかに救急車を呼びましょう。

特に、近親者にくも膜下出血になった人がいる、高血圧の持病がある、喫煙者である人は、くも膜下出血のリスクが高くなりますので気を付けましょう。

後頭部のズキズキとした痛みの、3つの原因別対処法

 

まとめ

後頭部の痛みは肩や首のコリや、ずっと同じ姿勢を取り続けることによる神経の圧迫などが原因で起こる緊張型頭痛や頭部神経痛の場合が殆どですので、日頃から、肩や首に負担がかからないよう姿勢に気を付けたり、ストレッチやマッサージなどで血流改善をすることにより頭痛が発生することを予防することが大切です。

ただし、激しい痛みを伴うくも膜下出血の場合は、1分1秒を争う危険な頭痛ですので、いつもとは違う痛みを感じたら病院を受診するようにしましょう。

また、頭痛が長引く場合や、繰り返し起こる場合にも一度病院で診てもらった方が良いでしょう。今では頭痛外来や頭痛専門のペインクリニックなどもありますので、専門医にきちんと診てもらうことで安心することが出来ますよ。