ふと鏡を見たらキラリと光る白髪を見つけ、抜いたはずなのにしばらくするとまた白髪が見つかってしまう。そもそも白髪は抜いても増えるだけと言われているのはホントなのか悩んでいる。そんな経験をされたことはないでしょうか?

まだ若いつもりなのに何度も見つかる白髪は、あなたのそのストレスが原因かもしれません。白髪が出来る原因がストレスと関係あるかについてご紹介いたします。

ストレスと白髪の関係性

では、ストレスと白髪との関係性を見ていきましょう。

まず、白髪が出来てしまうのは、髪の毛のメラニン色素の減少によって引き起こされます。そしてメラニン色素はメラノサイトと呼ばれる神経細胞に似た細胞の中で作られます。髪の毛が黒いのはメラニンがじゅぶんに作られているからなんです。しかし、このメラノサイトが大変ストレスに弱いという特性を持ち合わせているのです。つまりストレスを受けると正常に働かなくなり、白髪を増やすのです。

また、ストレスを受けている時に手足が冷えたり逆にほてりを感じた経験はないでしょうか?これはストレスにより自律神経のバランスが乱れ、血流が乱れることが原因で感じます。血流が悪くなると、髪の毛へ十分な栄養が届けられなくなります。栄養分の中でも特にミネラル分が著しく不足してしまい、メラニン色素の合成を行う酵素の働きを阻害してしまう訳です。

ただし、ストレスを受けたとしても、すぐには白髪になることはありません。ストレスを長期的に受け続けることが、メラノサイトに影響を与えます。メラニンを作る働きが弱まってしまい、そして白髪が生まれ伸びてきた頃に私たちの目につくのです。

ストレスを受けると、髪の毛を作り出す細胞にも栄養が行き渡らなくなります。そこで、白髪ができる前に髪が以前より細くなったり、抜け毛が増えるなどの前兆が出ることもあります。

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ストレスによる白髪かどうかを判断する方法

見つけた白髪がストレスなのか、また別の原因なのかを判断する2つのポイントを挙げます。

まず1つ目は白髪ができる部位です。ストレスによる白髪は神経細胞が集まるこめかみ辺りにできやすくなります。耳の付け根や額の神の生え際も同様です。この部位は脳へ指令を送る神経細胞が多く通っている為、ストレスや疲れによる偏頭痛などでも痛む部位です。こめかみをちょっと押してみて痛いかなと感じる場合は、血行不良を起こしておりリンパの流れが悪くなっている状態です。また、こめかみの白髪はパソコンなどで目を酷使することによるストレスも原因となります。目を動かす際に多くのメラニンを消費してしまう為です。

もう1つは、ストレスが原因の白髪は一定の場所にまとまって生えるという特性です。特にストレスを急激に受けた場合に多くみられる傾向があります。

白髪が気になっても頑張って抜いてしまうのはなるべく控えましょう。抜いたら増えるの?と断言出来るわけではありませんが、白髪を抜くことによって地肌や毛根まで傷めてしまうからです。そこまで考えてなかったという人が多いはずです。

何度も発見される白髪、「ストレスと関係がある」は本当だった!

ストレス以外の白髪の原因

では、ストレス以外に考えられる白髪ができる原因を確認しておきましょう。

1.栄養不足

ダイエットによる栄養不足や、好き嫌いなどによる偏った食事で栄養が十分でないケースは白髪に繋がります。また痩せようと運動をストイックにしてしまうことも乳酸を大量に発生させ白髪を生むのです。

そこで髪の毛の黒い色に元であるメラニン色素を生み出すミネラル分と髪の主要な成分であるたんぱく質は不足しないように気を付けましょう。主に海藻類や魚介類、乳製品や大豆製品を好き嫌いせずに食事に取り入れましょう。

2.遺伝

白髪ができやすい体質というのは非常に遺伝的要素が強いものです。ご両親の一方に白髪が多い場合は大抵の場合遺伝が原因のケースが多くなるようです。体質だけでなく、一緒に生活をしていると生活習慣や食事内容が似てくるので習慣が白髪の原因となることも十分考えられます。

3.老化

どうしても避けて通れないのが老化によるものです。そもそも髪の毛に送られる栄養は、心臓などの内臓器官用の残りになるので少なくなりがちです。年齢を取ると、身体の各部位の機能低下が起こる為、よりこの傾向が顕著になるのです。

ただ、老化と言っても年齢だけではなく、細胞自体の老化を意味するので若い方でも起こる可能性はたくさんあります。若いのにたくさん白髪が出てしまうと悩んでいるのであれば、ストレスが原因かどうかも確認しておきたいですね。

4.病気

病気のサインとして白髪があらわれることもあります。特に若いうちにできる白髪は、甲状腺に関わる疾患や腎臓病なども考えられます。急激に白髪が増えてきたという場合は病気の可能性もあるので、医療機関の受診も視野に入れましょう。

5.血行不良

肩こりがひどかったり、体が疲れていたりすると、頭皮も血行不良になります。頭皮が血行不良になってしまうと、髪の毛の色素を作るメラノサイトの新陳代謝が悪くなり、色素が作られなくなってしまい白髪になってしまうというわけです。一部分に白髪が集中しているのを見かけたことはありませんか?血行不良になっている個所に白髪は集中しやすいので、頭皮のマッサージをして血行を良くしてあげましょう。

6.乱れた生活習慣

ストレスや思い当たる原因は無さそうだけど、何故か白髪が増えているという方は自分の生活習慣を思い出してください。

寝る前にパソコンやスマホなど見ながらついつい夜更かしが当たり前になっていませんか?よく耳にするブルーライトが当たる原因ですが、このブルーライトは寝つきを悪くし睡眠の質を下げてしまうのです。

寝たけどなんかよく寝た気がしないというのは正にブルーライトが原因で、うまく寝付くことが出来ず睡眠の質が低下している証拠なのです。体を休める時間にちゃんと休息が取れないために、細胞の成長や修復する成長ホルモンが効果を発揮出来ていないというわけです。

夜寝る前になんとなくスマホを見てしまうという癖を少しずつ止めてみる必要があります。

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ストレスによる白髪を改善する方法

見た目年齢を老けさせてしまう白髪を改善させる方法をご紹介しますね。

1.質の良い睡眠の確保

髪を黒くするメラニン色素が生まれるのは私たちが寝ている間です。その為、睡眠時間が短かったり睡眠の質が悪いと生成が妨げられます。最低4時間以上は熟睡した状態が続く必要がある為、就寝前はスマホなどのブルーライトを避け、深い眠りに入れるように工夫してくださいね。

2.深呼吸でストレスを緩和

ストレスを全くもって避けることは不可能に近いものです。そこで、受けたストレスをできるだけ解消してあげることに集中しましょう。眠る前に、ゆったりと深呼吸を行うことで自律神経を落ち着け、副交感神経を優位にさせることができます。目を閉じて呼吸に集中して行うことがポイントです。

3.頭皮マッサージ

頭皮の血流を上げるためにシャンプー時にしっかりと頭皮をマッサージしてあげましょう。爪は立てずに指の腹でするのがポイントです。

日中ではこめかみを痛くない程度の強さでぐりぐりともんであげるのも効果的ですよ。

頭皮マッサージのおすすめのやり方

4.身体を動かす

血流をあげるには体を動かすことも大切です。ジムに通うまでの本格的な運動は不要ですが、ストレッチやウオーキングなど生活の中に少しだけでも身体を動かす時間を取りましょう。

寝る前に行うストレッチのやり方

5.体を冷やさないように心がける

疲れているとついシャワーだけで済ませがちな日もありますよね。しかし、湯船につかって体を温めてあげることで睡眠の質も良くなり、ストレスの緩和にも繋がります。冷たい飲み物ばかりではなく、常温や温かい飲み物や食事を取るように心がけると体の内面から改善していきますよ。

冷え性の方は実践すべし!温活であったかダイエット

白髪は私たちの心とも非常に関係が深い為、ストレスが多い昨今ではどうしても避けられない症状です。上手にストレスを回避し、生活改善をすることで見た目年齢を維持したいですね。