ボキッと折れないために!骨粗しょう症予防は若い時から気をつけよう

 

骨粗しょう症は、お年寄りになっていきなりなるものではありません。若い時からのケア不足が積み重なって起こるのです。今すぐにできる食生活の見直しから始めませんか?また万が一、骨粗しょう症になってしまった時の治療法も知っておきましょう。

広告

 

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症というと、パッと思いつくのがカルシウム不足、骨がもろいというキーワードですよね。医学的には以下が骨粗しょう症の定義となっています。

・骨密度が低下していること
・骨質が弱くなっていること
・骨密度、骨質の低下によって骨がもろくなり骨折しやすくなること

少し難しい話になりますが、骨の強度というのか以下の比率で保たれています。

骨強度=骨密度(70%)+骨質(30%)

骨密度というと、言葉通り骨の密度を示しており、骨粗しょう症になると軽石のようにスカスカになってしまいます。骨質とは、簡単に言うと骨の強さです。この両方の低下により、骨が折れやすくなっているのが骨粗しょう症であり、65歳を超えると日本人の5人に1人がかかってしまうほど発症率が高い病気です。

ボキッと折れないために!骨粗しょう症予防は若い時から気をつけよう

 

骨粗しょう症は女性に多い

骨粗しょう症は男性もかかることがありますが、女性に多い病気です。そしてかかるタイミングが出産後閉経後なのです。この両方のタイミングを見てピンとくる方も多いかもしれませんが、女性ホルモンの減少が骨粗しょう症には大きく影響しているのです。

最も重症化しやすい閉経後から考えると、女性の身体には女性ホルモンが減少し作り出される量も少なくなってしまいます。

特にエストロゲンという女性ホルモンは、骨が新しく出来る際の骨吸収の際に、カルシウムが溶け出してしまうのを防ぐ働きを持っています。しかし、エストロゲンが低下すると、骨の密度を高めるカルシウムが溶け出してしまい、スカスカになってしまうのです。

また、出産後を考えて見ましょう。お母さんの身体は赤ちゃんの身体づくりの為に、大量のカルシウムを届けます。その為、出産した後は骨密度が下がってしまうことが分かっています。つまり、産後のケアを正しく行わないと骨折しやすくなるのです。

広告

 

食生活で予防

では、骨粗しょう症を未然に防ぐために食生活においてどんな工夫をしておく必要があるのでしょうか?

1.カルシウムを取る

言うまでもなく、カルシウムをしっかりととって置くことが欠かせません。ではカルシウムを多く含む食材をご紹介しましょう。

・乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)
・お魚(しらす、いわし、ししゃも、めざし、わかさぎ)
・乾物(桜エビ、ひじき、あげ)
・野菜(ほうれん草、小松菜、ケール)

ボキッと折れないために!骨粗しょう症予防は若い時から気をつけよう

 

2.カルシウムはバランスが大事

ただしカルシウムは取れば取るだけ身体に吸収されるものではなく、どちらかというと吸収されにくい栄養素なのです。そこで、他の栄養素とのバランスがポイントとなるのです。その1つがマグネシウムです。カルシウム2に対しマグネシウム1というのが理想の割合になります。マグネシウムを多く含む食材も知っておきましょう。

・海藻類(あおさ、ひじき)
・大豆類(お豆腐、お味噌、納豆)
・種類(アーモンド、ヒマワリの種、ごま)
・玄米

3.カルシウム吸収をあげる

またカルシウムの吸収を助ける働きをするビタミンDも積極的に取っておきたい栄養素です。カルシウムが腸管で吸収する働きを促進することに加えて、骨形成にも働く栄養素だからです。

ビタミンDを含む食材はこちらです。
・キノコ類(しめじ、まいたけ、しいたけ、エリンギ、えのき、マッシュルーム)
・魚介類(あんこうのきも、サケ、かわはぎ、いくら、しらす干し)

このビタミンDは、日光にあたりビタミンD3に変わることで体内に吸収されるので、紫外線をある程度浴びることも大切だという事を知っておいてくださいね。毎日の食生活に、カルシウム、マグネシウム、ビタミンDを意識した食材を取り入れるようにしていきましょう。

ボキッと折れないために!骨粗しょう症予防は若い時から気をつけよう

 

もし骨粗しょう症になってしまった場合の治療法

もし骨粗しょう症になってしまった場合、どんな治療法が取られるのでしょうか?

1.食事療法

栄養素としてカルシウムや吸収を高める栄養素を積極的に取るような指導がなされます。女性は1日650㎎をとることが推奨されています。

2.運動療法

骨を強くするための運動療法を取り入れるよう勧められます。バランスを保つための、目を開けたまま片足立ちをする体操や、ウオーキングを行い骨に振動を与えて強度を高めていくのです。

ボキッと折れないために!骨粗しょう症予防は若い時から気をつけよう

 

3.薬物療法

骨吸収抑制剤という、骨が壊れてしまうのを防ぐ薬や、骨形成促進剤といった骨を作り出す薬などが処方されます。また食生活での食事療法を補いさらに強化するために、カルシウム薬や、活性型ビタミンD3薬などを併用することもあります。

骨密度は20代がピークであり、その後は減少傾向をたどります。そして骨粗しょう症になってから、急いでカルシウムを取ったところで間に合わないのです。そこで、貯金と同じでコツコツカルシウム貯金をしていくことが大切ですよ。また同時に、ウオーキングなどからでも運動を定期的に行い骨の密度を保っておくことも必要です。

今からでも遅くありませんので、骨粗しょう症対策はじめてみてくださいね。