内臓下垂が原因のポッコリ!お腹の解消法

全体を見るとほっそりしているし、
手足も顔も太くないのに、

なぜかお腹だけがポッコリと出ているのは
女性に多い体型です。

とくに下腹の方がポッコリすることが多く、
その原因には女性に多い便秘症によるものや
皮下脂肪が蓄積することも考えられますが、

そうでもないのにポッコリお腹の場合は
内臓下垂が原因かも知れません。

内臓下垂というのは、胃や腸が
正しい位置から下がってしまうことです。

お腹の中のことなので、
見た目には判断しにくいのですが、

ダイエットしても、体重は減っても、
お腹だけがポッコリしているという方は
内臓下垂を疑ってみましょう。

内臓下垂の原因

内臓下垂は筋力の低下によって
内臓が下がってしまうのが主な原因です。

筋力の低下を防ぐことが
内臓下垂の改善には大切なことですが、
内臓下垂には、もっと色々な原因が考えられます。

細かい原因をあげてみましょう。

【 1.姿勢が悪い 】

背中が曲がっていると
お腹や背中の筋肉が低下して
内臓下垂に繋がりやすくなります。

座っている時間が長いと
正しい姿勢で座っている人と
背中が丸くなっている人とでは、
内臓下垂になるリスクは格段に違います。

【 2.骨盤の歪み 】

骨盤は歪みが生じやすく、
骨盤が開いてしまうと腸下垂が起こりやすくなります。

骨盤は日常の姿勢の悪さなどで
簡単に歪んでしまうので
日ごろから骨盤の歪みを矯正するように
気をつけておきたいものです。

【 3.体幹の筋力不足 】

お腹を凹ませるためには
腹筋を鍛えることが大切ですが、
内臓下垂は腹筋だけではなく、
体幹の筋肉低下が原因になります。

腹筋で鍛えられる部分以外も
バランスよく鍛えないと
胃下垂から腸下垂になり、
お腹がポッコリと出てしまうのです。

内臓下垂が原因のポッコリ!お腹の解消法

内臓下垂による影響

胃や腸が下がってしまう内臓下垂は
ポッコリお腹になって見た目にも影響しますが、
外見だけじゃなく、健康にも影響します。

内臓下垂が原因となる
様々な症状をあげてみます。

・消化器系への影響
・便秘
・ガスが溜まりやすい

このようなことの他にも
女性には生理痛や生理不順など
女性特有のトラブルにも関係しているのです。

それは内臓下垂によって
子宮や卵巣が圧迫されることで
血流が悪化することが原因です。

血流が悪化すると
子宮や卵巣に送られる栄養が滞ることもあります。

さらに血流が悪化することで
むくみが生じたり、冷えやすくなるなど。

骨盤の歪み、内臓下垂、女性特有の悩みと、
一本のラインで結びつくことです。

内臓が正しい位置にないことで
驚くほどの影響が出るかも知れないなんて
ちょっと怖くなりますね。

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内臓下垂チェック

内臓下垂になっているかどうか、
ただお腹がポッコリしているだけでは
判断できないこともあります。

便秘とか脂肪の可能性もありますから。

そこで内臓下垂のセルフチェックの方法をご紹介します。

  • 便秘じゃないのい下腹がポッコリ出ている
  • 食後には下腹が膨らむ
  • 食事の後にゲップが出やすい
  • 便秘がち
  • ガスが溜まりお腹が張ることが多い
  • 冷え性
  • 姿勢が悪く肩こりや腰痛を起こしやすい
  • 運動するのが苦手
  • 食事の時間が不規則

 
このような項目に思い当たる節がある方で、
ポッコリお腹の人は内臓下垂の可能性が
かなり濃厚だと思われます。

さらに女性の場合は、生理痛や生理不順も
併せてチェックしてみましょう。

内臓下垂が女性に多い理由とは

お腹が出る体型は、男性では
樽のような腹部全体が大きくなり、
いわゆるメタボ体型になることが多いのに、
女性は下腹だけがポッコリ出るのは、
内臓下垂は女性の方がなりやすいからです。

なぜ女性の方が内臓下垂になりやすいのか、
その原因は筋肉が少ないことです。

女性は男性よりも筋肉が細いので、
筋トレをしても鍛えにくくなっています。

内臓下垂解消トレーニングを始めよう

内臓下垂を解消するためには
体幹トレーニングをして
インナーマッスルを鍛えることが必要です。

腹筋をするだけでは
十分な解消効果は得られませんし、
腹筋で鍛えられる部分はごく一部です。

そこで内臓下垂を解消するために
効果が期待できるトレーニング方法を
2つご紹介します。

【 1.ドローイン 】

ドローインは呼吸による
腹筋トレーニングであり、
骨盤底筋群を使うこともできるので
内臓下垂に効果があります。

ドローインの方法は
立った状態でもできますし、
仰向けに寝た状態でもできますので、
一日の中で気がついた時に行えます。

  1. 息を吸いながらお腹を膨らませます
  2. 息をゆっくり吐きながらお腹を凹ませます
  3. お腹を凹ませながら肛門を締めます
  4. 呼吸をしながらお腹を凹ませたままキープ。30秒~45秒お腹を凹ませます。
  5. ゆっくりと息を吐きながら力を抜きます

これを5分間繰り返しましょう。

◆関連記事:【ドローイン】お腹を凹ますだけの呼吸法ダイエットのやり方

【 2.ヒップリフト 】

体幹を鍛え、下がった内臓を
正しい位置に戻す効果のあるヒップリフトは
寝る前に行うと効果的です。

  1. 仰向けになり足を肩幅に広げ、ヒザを曲げます
  2. 両手で床を押さえながらお尻を上げます
  3. 身体が真っすぐの線になるまで上げます
  4. ゆっくりと息を吐きながら5秒キープ
  5. ゆっくりと元の位置に戻します

 

ポイントはお尻を締めるようにして
キレイな一直線になることを意識することです。

長くキープできるようになれば3回程度でもOKです。

キープが難しい場合は
5回~10回繰り返すようにしましょう。

内臓下垂を解消して
ポッコリお腹とお別れしましょう。