無理やり引っ張ると出血することもある
「 指のささくれ 」
むしらないのがベストと分かっていても
動作をするときに引っかかったりと
気になってしまい
ついつい触ってしまうもの。
ささくれの原因って何?
悪化させない為にも
正しいお手入れ方法を知っておきましょう。
ささくれとは
ささくれとは、
爪の周りにある皮膚が自然に
めくれてしまう現象です。
地域によっては
さかむけという呼び方をする事もあったり
ハングネイルとも言われます。
どこかで切ったとか引っ張ったという
外的要因がないにも
かかわらずいつの間にか出来ています。
これは爪周辺の皮膚組織の形状にも
原因があります。
皮膚組織の繊維が、ちょうどめくれる方法
である縦方向になっており、
かつ爪の根元は繊維の断面が露出していて
めくれやすいのです。
特に寒い季節になると起こりやすい
現象です。
ささくれの原因
原因は4つほどあります。
1.乾燥
最も多い理由です。
手は服などを着ても、基本的に外に
出ている部位です。
その為、乾燥した空気と隣り合わせとなり
また女性だと、洗い物や料理など
水仕事がつき物ですね。
洗い物は洗剤を使用するため
指先の肌も荒れやすくなりがちです。
また洗いものにお湯を使う習慣も
皮膚の油脂を取り去ってしまうので
よろしくないのです。
それに加えて、手洗いや洗髪など
非常に指先は酷使される部位です。
2.ネイル
手元だっておしゃれをしたい!
ということで、
ジェルネイルやマネキュアしていませんか?
これらをオフするときのリムーバー液が
皮膚にはよくないのです。
アセトンという物質が含まれており
脱脂力が非常に強いのです。
また、きれいに見せるために
甘皮を取り除くときにも、
皮膚を傷つけることがあります。
アルコールを使っての消毒も
必要なことなのですが、皮脂をごっそりと
取り去ってしまいます。
3.栄養不足
手先などは酷使される割に
栄養が後回しになりやすい部位です。
栄養は基本的に
生命活動に関わる部位から供給される
特性があるからです。
そこで、皮膚の原料であるたんぱく質
皮膚を健康に保つビタミンやミネラル各種が
不足するとすぐにささくれが
出来てしまうのです。
4.血行不良
手先が氷のように冷たいという方
いらっしゃいますよね。
手先は心臓から遠い部位の為
血流が届きにくくなっています。
そうなると新陳代謝がスムーズに
行われず、ささくれが出来やすくなります。
心当たりはありませんか?
ささくれのサイン
乾燥しているんだな、
血行不良なのねと、
原因を知ってもそこまで重要視しない人が
多いかもしれません。
しかし、これらは明らかに身体からの
SOSであり体調不良のサインです。
放置しておくことで雑菌が入り
感染症になり別の皮膚炎を引き起こす
なんてことも充分にありえるのです。
ささくれ自体がすでに
皮膚疾患だということを
忘れないようにしましょう。
悪化するとどうなるかも
知っておきましょう。
ささくれが進行し、血液が出るなど
皮膚の内部組織が見えてしまうと
まずそこから雑菌が入り、
化膿を起こします。
考えられる菌はカンジダというカビ菌や
黄色ブドウ球菌、連鎖球菌など多くあります。
実際に感染すると
ひょうそやカンジダ性爪周辺炎
などとなるのです。
ここまで来ると病院で治療を受けないと
いけなくなり、非常に長引きます。
常日頃から良く使う手先なので
不便極まりないですよね。
お手入れ方法
たかがささくれ、されどささくれ。
出来るだけ早くお手入れをすること
そして日頃からケアをすることを
意識しましょう。
まず出来てしまったささくれに対する
処置です。
動作をするときに引っ掛けて
ひどくさせない為に、カットすることです。
細かい部位をカットできるハサミを
準備し、消毒しましょう。
眉切りハサミやネイルニッパーが
適当です。
ささくれも同様に消毒をしたら
根元からカットすることです。
その上で、軟膏などを塗り
保湿してあげましょう。
傷がある場合は、絆創膏などで
保護してくださいね。
続いては、日頃から是非やって欲しいケアを
まとめてご紹介します。
1.乾燥を防ぐ
まず水仕事のときはゴム手袋を使用し
手を保護しましょう。
またハンドクリームでのケアも
忘れずに行ってくくださいね。
洗い物にお湯を使う場合は
ぬるめのお湯にし
洗剤の使いすぎには注意しましょう。
2.除光液を変える
ネイルを落とすのに除光液を使用する際は
原材料を確認し、
アセトンが入っていないものを
選びましょう。
また、除光液が皮膚につかないように
気をつけてくださいね。
甘皮は過度に除去しないようにし
行った後は保湿するようにしましょう。
3.栄養補給をしよう
進んで取りたい栄養素を
ご紹介していきましょう。
皮膚及び粘膜の生成に必要な
ビタミンA、B2。
皮膚障害を防ぐビタミンB6。
美肌を保つビタミンC。
ビタミンAの吸収に必須の
ビタミンD。
傷を早く治すために
ビタミンE。
また皮膚の再生だけでなく
皮膚の原材料であるたんぱく質や
細胞形成に大事なカルシウムも
努めてとっておきましょう。
これらに意識しながら、
バランスの良い食事をとるようにし
食事だけで難しいようであれば
サプリメントも併用することも
必要となります。
手を指先からきれいに保つには
ささくれを防ぎ正しくケアしましょう。