緊張した時なんかに
じとっとかいてしまう
「 手汗 」
に焦ったことはありませんか?
しかし、あまりにもひどい手汗は
手掌多汗症という病気かも知れません。
もしかして?と思われる方は
症状や原因などチェックしましょう。
手掌多汗症の症状
まずは手掌多汗症の主な症状を
チェックしてみましょう。
・手の平にやけに汗が出る
・緊張などストレスで大量の手汗が出る
・気温に関係なく手汗が出る
・触ったものが濡れるほどの汗が出る
・寝ている間は出ない
以上のような症状が
手掌多汗症によくみられることです。
手掌多汗症の原因
手掌多汗症の原因は、
ハッキリと突き止められていません。
全身の汗の量が異常に増える
病気の一つの症状として
手汗が多く出る場合は
その病気の治療によって改善されます。
例えば、更年期障害や
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などは
異常な発汗が起こることがあります。
しかし、手汗だけが異常に多く、
ひどくなるとストレスに関係なく
手汗がベタベタになる場合は
手掌多汗症も考えられます。
原因として現在の段階で
考えられるのは自律神経との関係です。
自律神経には交感神経と
副交感神経がそれぞれ
バランスをとり合って働きます。
緊張した時に交感神経が働くと
心拍数が上がり、発汗しやすくなります。
人間が狩猟していた進化の段階で、
獲物を摂る時に手を湿らせることで
道具のすべり止めにしていた機能が
手の平の発汗を促してきた
というのが手汗とストレスが
関係するという説です。
何かしらの原因で
自律神経が乱れることで
手汗の調整が上手くできなってしまうと
手掌多汗症のきっかけとなるようです。
手掌多汗症の治し方
手掌多汗症の治療方法は
その症状の段階によっていくつかの
ステージに分けます。
ごく軽い段階なら、手汗を抑える
効果のある製品を使ってみたり、
自律神経を整えてリラックスをする時間を
作るようにすることです。
次に塩化アルミニウムを使う方法や
イオンフォレーシスという治療方法で
改善できる場合もあります。
ボトックス注射でも
手汗を抑える効果もありますが
永久的な効果の持続はありません。
もっと重症の場合は
交感神経遮断手術ETSという
外科的な治療方法もあります。
どの治療方法を選ぶのかは、
手掌多汗症の症状の度合いによりますが
医師と相談しながらリスクのない
治療方法を選ぶようにしましょう。