毛先までツヤツヤの髪をしていると、
健康そうに見え、きちんとした印象が持たれます。
一方枝毛だらけのパサついた髪では
不健康そうに見えたり、
手入れの行き届いていない感じがしたり、
ガサツな印象を与えかねません。
枝毛だらけでは
髪もキレイにまとまらないし、
ヘアスタイルも美しくありませんよね。
枝毛の原因や解消法を知って、キレイな髪を保ちましょう!
枝毛とは
枝毛とは髪の毛が何らかの
ダメージを受けて、髪の一番表面のキューティクルがめくれて
剥がれてしまっている状態です。
髪の毛の栄養が行き渡らず、
ダメージを受けやすい毛先を中心に
毛先が枝の様に裂けてしまうのです。
別名
「 裂け毛 」
ともいわれます。
髪の毛は、髪の毛の一番中心が
毛髄質と呼ばれ、その外側は毛皮質、
髪の毛の表面は毛表皮、
つまりキューティクルがあります。
このキューティクルが剥がれて
枝毛になると、内部の毛髄質の中に
詰まっている間充物質が流れていってしまいます。
髪の内部がスカスカで、
根元の方の毛と比べると
細くパサパサしてしまっています。
毛先の状態があまりにも酷すぎると、
パーマや縮毛矯正もキレイにかかりません。
カラーリングをしても退色が早いです。
枝毛の原因について
枝毛になってしまう原因は
様々なことが考えられます。
1.摩擦
(1)ブラッシング、コーミング
髪の毛の長い方ほど、
ブラッシングやコーミングは
髪に大変負担をかけてしまいます。
でも、しないわけにはいきませんよね。
髪の毛の細くて絡まりやすい方は更に大変ですよね。
少しでも髪の毛に負担をかけないで
行うことが大切です。
(2)枕の擦れ
寝ている間、枕や寝具と髪の毛が
寝返りの度に擦れます。
特に髪の毛の表面や顔周りなどは
そのダメージが現れやすい場所です。
(3)タオルドライ
シャンプー後、タオルドライの際に
髪の毛を擦って拭いていませんか?
濡れている状態はキューティクルが
剥がれやすい状態です。
そこで、擦って拭くような行為をすると、
その摩擦でダメージが出てしまいます。
特に長い髪の毛の毛先は、
ポンポンと押さえ拭きをするか、
ギュッとタオルで挟みこむように
水気を拭取りましょう。
2.長時間髪の毛が濡れたまま
シャンプー後髪の毛を乾かさず
そのままにしていませんか?
濡れている髪の毛は摩擦が加わると、
キューティクルがとても剥がれやすい状態なのです。
その状態で、特に寝てしまったりするのは
ダメですよ!
3.紫外線
紫外線が当たると、髪の毛にもダメージが出ます。
パサパサしたり乾燥したりします。
髪が乾燥してダメージが出ると、
枝毛もいつの間にか増えてしまいます。
4.カラーやパーマによるもの
カラーやパーマは、まずアルカリ剤で
キューティクルを開きます。
キューティクルが開いて、
初めて薬液が浸透して、髪の毛が染まったり
パーマがかかる仕組みになっています。
何度もカラーやパーマを繰り返したり、
強い薬を使うことで、何もしていない
髪の毛に比べるとかなりダメージを
受けやすくなります。
5.栄養不足
ダイエットや偏った食事をしていませんか?
髪の毛が作られる成分は主にたんぱく質です。
不足すると髪の毛に栄養分が行き届かず、
髪の毛が弱くダメージを受けやすくなります。
6.血行不良
血行不良になることで、
健康な髪の毛になる為に必要な栄養分が
行き渡りづらくなります。
(1)ストレスによるもの
ストレスによって、血管が収縮して
血行不良になってしまいます。
(2)冷え性
冷え性で血行が悪くなることで
頭皮にも栄養が行き渡りづらくなります。
7.シャンプー剤の洗浄力によるもの
シャンプーを頻繁にし過ぎている、
スッキリする洗浄力の強めのシャンプーが
好きだからなど、洗い過ぎることで
髪の毛に負担をかけてしまっていることも。
8.熱によるもの
髪の毛を乾かさないで
湿ったままでは良くないとお話しさせていただきました。
この乾かす時に、
オーバードライの状態になってしまったり、
ドライヤーと髪の毛の距離が近すぎたり、
ドライヤーを同じ所に当てすぎたりなども枝毛が出来る原因に。
ドライヤーは20cm以上あけましょう。
また、ヘアアイロンも当てる時間が長いと、
髪の水分が失われゴワゴワしたり
傷む原因にもなります。
9.睡眠不足
睡眠中に髪の毛は作られます。
睡眠不足になると、
健康的な髪の毛が育ちにくく枝毛が出来やすくなります。
枝毛の解消方法
結論から申し上げると、
一度出来てしまった枝毛は
直したり元に戻すことは出来ません。
切るしかありません。
切る際も、髪の毛が
傷むような切り方をすると
せっかく切ってもまた枝毛が出来やすくなります。
傷むような切り方とは、レザーやハサミで
擦り滑らせるような感じで
切った断面が垂直に切れていない状態です。
切れ味の悪いハサミで切るのも
枝毛が増えてしまいます。
自分で切る際に工作用のハサミを使うと
毛が上手く着れず、こうしたことが起きてしまいます。
枝毛が出来た、でも切りたくないという場合は、
根本的な解決は出来ませんが、
ヘアケア剤で多少髪の毛のパサつきを抑えることで、
その場しのぎは出来ます。
いかに枝毛が出来ない様に
日々予防するかが重要です。
枝毛を予防するには
それでは枝毛を予防するため、
以下のことを心がけてみて下さい。
1.シャンプー後はきちんと乾かす
濡髪のまま寝てしまうのは良くないとお話をしました。
シャンプー後はしっかりと
タオルドライをしてから乾かします。
タオルドライが甘いとドライヤーの時間も長くなります。
20cm程地肌から離してドライヤーを当てます。
一点に集中して当てずに、
全体に万遍なくドライヤーを振りながら当てます。
2.ブラッシングやコーミングで髪に負担をかけない
特にロングヘアや細い髪の方は
髪の毛が絡まりやすく、
コーミングが大変です。
無理に梳かして毛が切れてしまったり、
強いテンションをかけないようにしましょう。
コーミングする際に、ヘアオイルや
洗い流さないトリートメントをつけて、
髪の毛の滑りを良くしましょう。
コームも、目の粗いコームや
引っ掛かりにくいコームを使いましょう。
ブラシも、梳かしやすく引っ掛かりにくい
ブラシを使いましょう。
3.シャンプーする際には38度前後のお湯で洗う
汚れが落ちそうだからと
あまり熱いお湯で洗うのではなく、
38度前後のお湯で洗うのがベストです。
4.タオルドライはゴシゴシ擦らない
タオルドライをする際には、
濡れた髪にゴシゴシと拭いては
キューティクルが剥がれてしまいます。
ポンポンと優しく水分を拭取りましょう。
5.栄養バランスの良い食事
栄養バランスが偏っていたり、
ダイエットなどで偏食をしていませんか?
髪の毛の主成分のたんぱく質、
髪の毛の成長に欠かせない亜鉛、
たんぱく質の代謝を促すビタミンB6を
特に意識して摂取してみましょう。
6.傷ませないことに熱心な美容室で施術してもらう
カラーやパーマ、カットの仕方が悪いと
髪の毛は傷んでしまいます。
傷ませない薬剤や
施術をしてくれる美容室もあります。
髪の毛の状態が確実に良くなります。
7.ヘアケア剤を使用する
自分に合った良いヘアケア剤を使いましょう。
トリートメントも時には奮発してみたり、
洗い流さないトリートメントや
ヘアオイルでケアしてみましょう。
トリートメントもただつけるのではなく、
つけてからコーミングして揉みこんだり、
少し時間を置いてみたりすると
浸透がアップします。
◆関連記事:ココナッツオイルの美髪効果とおすすめの使い方
まとめ
髪の毛が傷んで枝毛が多いと、あまり良い印象ありません。
髪の毛が長い方は
特に枝毛が気になってきます。
気を付けるか気を付けないかで、
枝毛の数も変わってきます。
枝毛のないキレイな髪を目指しましょう!