若い女性でも骨粗しょう症に 食事で予防する方法

骨粗しょう症というと
高齢の方に多い印象がありますが、

最近では若い女性にもその現象が
見られるようになりました。

骨粗しょう症は骨の病気の一つで、
骨が弱くなって、
骨密度や骨量が低くなり、

骨内部がスカスカになってしまい、
ちょっとした衝撃で
骨折しやすくなったり、

老齢になると腰や背骨が
曲がる原因にもなってしまうのです。

骨密度というのは骨の硬さを
示す指標で、骨量というのは
骨に含まれるカルシウムなど
ミネラル成分量のことです。

辻学園栄養専門学校の広田孝子教授の調査で
「20歳前後の女子学生の6人に1人は
骨密度が低く、50歳並み」
という結果だったそうです。

骨粗しょう症の日本での患者は
約1000万人と言われます。

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骨粗しょう症の原因

まず、人の骨はどのように
作られるかというと、

骨も古くなって劣化すると、
新しい骨に順次変わっていくのです。

古い骨が溶かされることを
骨吸収といい、その溶かされた
部分に新しい骨が作られることを
骨形成と言います。

骨吸収が行われても、
骨形成が上手く行われないと

骨がスカスカになりやがて骨粗しょう症
へとなっていくのです。

骨粗しょう症の原因は
どういったことがあるのでしょうか?

【 1.女性ホルモンのエストロゲンが減少すること 】

多くは閉経を過ぎて更年期の頃に
かかることが多いのです。

エストロゲンの分泌量が減ると、
骨吸収が異常な早さで行われ

骨形成が追いつかない状態に
なってしまうのです。

【 2.運動不足 】

運動量が少ないと骨が鍛えられず、
骨が弱くなります。

【 3.ダイエットや偏食 】

ダイエットや偏食は
カルシウム不足に陥りやすくなります。

カルシウムが不足すると骨が弱くなります。

無理なダイエットは
女性ホルモンのバランスを崩して
1のようになってしまいます。

【 4.不規則な生活 】

喫煙、過度のアルコール摂取、
ストレス、食生活が悪いなどです。

自律神経を乱し、こちらも
女性ホルモンのバランスを崩します。

カルシウム摂取が少なくなると、
骨からカルシウムが溶け出してしまい、

高血圧、動脈硬化、糖尿病、
脂質異常症など生活習慣病にも
拍車をかけてしまいます。

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骨粗しょう症予防の食事

骨粗しょう症予防に良いとされる
食品を挙げてみました。

(1)カルシウム

牛乳、ヨーグルト、小魚、海藻類、
チーズ(特にチェダーチーズ)、

緑黄色野菜、大豆や大豆製品などに
多く含まれています。

1日に必要なカルシウム量は600mg
されていますが、骨粗しょう症の
ガイドラインには

1日800mgのカルシウム摂取を推奨しています。

カルシウム摂取が少ないと、
恐ろしいことに、

副甲状腺ホルモンが分泌されて
骨からカルシウムを溶かして補います。

(2)ビタミンD

紅鮭、干し椎茸、白キクラゲ、サンマ
イワシなどに多く含まれています。

イワシはカルシウムも豊富なので
併せて摂る事が出来ます。

紅鮭は1日のビタミンD基準摂取量以上に
摂取することが出来ます。

カルシウムと併せて摂りたいのがビタミンDです。

ビタミンDは
カルシウムを効率的に身体に
吸収させてくれます。

また、屋外で日に当たることも
促進させることが出来るので良いでしょう。

(3)ビタミンK

納豆などが身近で摂取しやすい食品です。

納豆は1日1パック食べると、
1日の基準摂取量以上に
摂取することが出来ます。

また、納豆に含まれるイソフラボンが
女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする為、

エストロゲン減少による
骨粗しょう症の予防に良いのです。

ビタミンKは
骨の新陳代謝に関わっています。

若い女性でも骨粗しょう症に 食事で予防する方法

(4)オメガ3脂肪酸

亜麻仁油などに多く含まれています。

オメガ3脂肪酸
カルシウムの吸収を良くし、
骨密度をアップしてくれます。

(5)コラーゲン

鶏肉の手羽・ガラ、カレイ、
ふかひれなどに多く含まれています。

骨を形成しているたんぱく質で、
軟骨にも多く含まれ関節部分の
クッションの役割をしています。

中高年以降になると、
この軟骨部分がすり減って
関節が痛くなることがよくあります。

やがて運動不足になって、
骨粗しょう症へとなりやすくなります。

(6)イソフラボン

大豆、納豆、豆腐、味噌などに
多く含まれています。

女性ホルモンのエストロゲンと
似た働きをするので、

骨からカルシウムが溶け出すのを防いでくれます。

(7)クエン酸

酢、梅干し、柑橘類などに
多く含まれています。

クエン酸はカルシウムの吸収を
助ける効果があります。

(8)ポリグルタミン酸

納豆のネバネバ成分などです。

食べる前によくかき混ぜて
粘りを出してから食べましょう。

ポリグルタミン酸
カルシウムの吸収を助ける効果があります。

骨粗しょう症は
中高年以降がかかるだけでなく、
若い方にも増えているのです。

若いうちから骨粗しょう症になると、
年を取った時が怖いですよね。

簡単に骨折してしまうと、
高齢になった時に
寝たきりになりやすくなります。

そうならない為に
しっかり予防したいものですよね。

参考動画