9か月頃になると離乳食も後期に入ります。ハイハイやつかまり立ちなどで運動量も多くなり食べる量も増えてきたり、食べられる物も新たに増えていきます。
9か月頃の赤ちゃんの離乳食の目安をご紹介します!
9か月になると
9か月頃の赤ちゃんの発達
個人差はありますが、おすわりがしっかり出来るようになり、ハイハイも上手に出来るようになり後追いが激しくなってくる時期でもあります。
言葉も少しずつ理解出来るようになり、簡単な「マンマ」「ネンネ」などが分かってくるようになります。
昼寝も午前中と午後の1日2回、離乳食も1日3回になっていきます。
また、前歯も4本生え揃ってくる子も。ママは授乳の時、噛まれることもあるので大変になってきますね。
9か月頃の赤ちゃんの食べ方
1.手づかみ食べが始まる
最初は上手くつかめなかったり、口までの距離まで上手く運べずこぼしたりしますが、この手づかみ食べはとっても大事なことで、指先で食材の感触を感じ取ったり、口までの距離を上手く運んで食べる練習になります。
食べやすい大きさで手に持ちやすい食べ物を用意してあげたいものです。
2.活動量が多くなるので、食べる量が増えることも
今まではネンネだけだったのが、ハイハイやつかまり立ちをするようになると運動量が増えます。運動量も増えれば、お腹が空いて食べる量も増えてきます。
3.奥の歯茎で潰して食べることが出来るようになる
舌で潰せない固さのものは、奥の歯茎で潰して食べることが出来るように。
4.3回食にうつる準備を
1日2回食だった離乳食中期から3回食に変わっていきます。
たくさん食べる子、なかなか食べない子など個人差はありますが、徐々に3回食に切り替えていきます。
5.ストローやコップのみの練習を
最初はなかなか出来ないストローやコップ飲み。紙パックの飲み物のストローを赤ちゃんにくわえさせ、紙パックを押して中の飲み物を出して口の中に入れて、ゴックンさせるを繰り返すことで、徐々に覚えていきます。
また、コップ飲みを練習させるなら、濡れても構わないお風呂の時間に練習すると汚れるのを気にせず出来ますよ。
6.授乳は?
母乳なら、離乳食の後と欲しがる分与えてOKです。ミルクなら、1日2~4回位と離乳食の後に与えてOKです。
離乳食の前に授乳をしてしまうと離乳食を食べなくなってしまうので、離乳食を食べて足りない分を授乳するような感じにします。
3回食になると、徐々に授乳も減ってきます。
7.夜は何時に食べさせるのがいい?
18時~18時半位までには食べ終えているのが理想です。
8.献立の基本は一汁二菜
大人と同じ様に一汁二菜が目安になります。
ご飯などの主食、主菜、副菜、汁物といった感じになります。
9.鉄分を上手に摂取
9か月頃になると、ママのお腹にいた時に溜めこんでいた栄養が徐々に減ってきて、鉄分が不足しがちになります。
レバー、赤身の肉や魚など鉄分が多い食材を意識して摂るようにしましょう。
離乳食中期との違いは?
離乳食中期と後期の違い
7~8か月頃までは離乳食も2回食で、食べ物の固さも絹ごし豆腐位の舌で潰せる固さで、お粥も7倍粥でしたね。
これが9か月以降は3回食に進み、固さも熟したバナナ程度のものを奥の歯茎で潰せるようになります。お粥も5倍粥と徐々にお米の量が多くなります。食べる量も増え、食材も水分の多かったものから形のあるものも食べられるようになります。
3回食に進む目安
うちの子、まだなかなか離乳食食べない、丸飲みしているみたい、遊んじゃって食べないなど悩むママも多いでしょう。
どの位で3回食に進むかの目安は・・・
1.離乳食1回分で、トータル子供茶碗1杯分食べることが出来た
2.イヤイヤせず、意欲的に楽しんで食べている
3.丸飲みしないで、舌で食べ物を潰してゴックンしている
時には、全く食べなくなったりすることもあります。欲しがるなら母乳やミルクを与え、あまり焦らないようにして下さい。
どんなものが食べられる?
9か月になると食べられる食材が増えていきます。
中には卵、乳、小麦などのアレルギーの起こりやすい食材もあるので、心配な方は慎重に食べさせて下さい。
穀類
トースト、ホットケーキ、コーンフレーク、クラッカー、ロールパン、食パンの柔らかい部分、うどん、そうめん、マカロニ、スパゲティの麺などもOKです。
タンパク質
卵、牛肉、豚肉、鶏ひき肉、レバー、サバ、あじ、イワシ、鯛、鮭、タラ、しらす、まぐろ、ツナ缶、鶏むね肉、ささみ、豆腐、高野豆腐、納豆、きな粉、大豆、チーズ、牛乳などもOKです。
野菜
ゴボウ、たけのこ、レンコン、エノキやしめじなどのきのこ類もOKです。
特にゴボウ、レンコンはかなり柔らかくしたり薄くするなどすれば食べられる場合も。
海藻類
ワカメ、海苔、めかぶなどもOKです。
果物
ほとんど大丈夫ですが、パイナップル、キウイ、マンゴー、パパイヤはアレルギーが出ることもあるのでしばらく避けた方がいいかもしれません。
調味料は?
砂糖、塩、味噌、無添加の麺つゆ、醤油もOKです。マヨネーズは卵が入っているので、注意します。
注意が必要な食材
食べられる食材が増えてきましたが、まだまだ注意が必要な食材もあります。
以下の食材はもうしばらく月齢が進むまで注意が必要です。
黒糖、はちみつ、サバ、サンマ、貝類、カニ、エビ、はんぺんやちくわ・ベーコンやハムなどの塩分の多い加工食品、ゴマ、そば、エリンギ、トロピカルフルーツ、マヨネーズ、料理酒、ケチャップ、緑茶、ウーロン茶、もち、枝豆などのツルツルしたものなどです。
これらの食材は食べにくかったり、アレルギーの心配のあるもの、刺激の強いもの、添加物が心配なものです。
1回の食事の量と固さ
1回のご飯やおかずの食べる量の目安は、ご飯やおかずを合わせて子供のご飯茶碗1杯分位です。
1回の食事でお粥なら5倍粥にし量は90g、パンなら30g、野菜や果物は30~40g、魚なら15g、肉なら15g、豆腐なら45g、卵なら全卵の半分、乳製品なら80gです。魚以降のタンパク質は複数摂るなら量は摂り過ぎないように減らします。
食べ物の固さは、熟したバナナで歯茎で潰すことが出来る位が良いです。
先輩ママさんはどうしてる?
離乳食を食べない
1.椅子やテーブルの位置をチェック
椅子が小さくて窮屈でないか、椅子に座って足がブラブラして気が散っていないか、椅子やテーブルの高さが合わず食べづらいなんてこともあります。
2.テレビに夢中になっていないか
食事の時間には様々な魅力的な幼児向けの番組が多く放送されています。夢中になって食べないなんてことも。
3.食べないけれども・・・
食べないからと何十分、何時間と食卓に食事を出しっぱなしではよくありません。けじめをつける意味でも、食事時間は20~30分までとしダラダラ食べさせないようにしましょう。時には、遊んでしまって食べないなら「もうおしまいね!」と下げます。
4.食べなくても1週間トータルのバランスで摂れていれば良し!
1食食べなかった、丸1日緑黄色野菜摂らなかったかも・・・など赤ちゃんが食べず心配になることもありますよね。
1日摂れなかった栄養素もあるかもしれません。ですが、1週間トータルで考えて摂れていれば大丈夫ですよ!
5.手づかみで食べない
もしかしたら、手に取りにくい、汚れるのが嫌、どうやってつかんでいいのか分からないということもあります。持ち方を教えたり、つかみやすいように切り方を変えたり、形を整えたりしましょう。
どんな工夫をしているの?
1.エプロンは必須アイテム
手づかみ食べが始まると、とにかく食べ物をボロボロこぼします。着ているお洋服は当然汚れます・・・。
食事の際には嫌がらなければ、下にポケットのついたシリコン製やビニール素材のエプロン、紙で出来た使い捨てのエプロンもあります。これらを身に着けさせると、だいぶお洋服の汚れも違います。
2.椅子の下には何か敷く
赤ちゃんの周りの椅子の下には、新聞紙などの使い捨てのもの、もしくは敷物みたいなものを敷くと後片付けがラクです。
食べ物や汁物をよくこぼすので、絨毯・ラグや畳にこぼされるとショックですよね。拭取ったり洗ったり大変です・・・。
3.時にはベビーフードも活用
赤ちゃんには絶対手作り!無添加!といきたいところかもしれませんが、時にはベビーフードに頼ってもいいのでは?毎食毎日では健康面で心配ですが、たまにはラクしましょ!
そうでなかったら、市販のベビーフードも種類が多いので、ぞうずい系やうどんなどのものなら、別に切って煮込んだ野菜を混ぜて食べさせたり、フルーツピューレのようなものならヨーグルトにかけたりしても良いですね。
離乳食が進むと、今日はこれを食べたからと次も食べてくれるとは限らないこともあり、ママを困らせることもあります。親が美味しそうに食べているところを見せると案外食べ始めてくれることもあります。
だいぶ食べるものが増えてきた離乳食後期にさしかかり、1歳を超えるようになると大人と同じものに少し手を加えて家族みんなと同じものが食べられるようになりますよ!