ふくらはぎがだるい、痛だるいと感じることはありませんか?ふくらはぎがだるくなる原因はいろいろありますが、仕事や疲れ以外でもだるくなる場合もあります。足がだるくなると何をする気も起きなくなってしまいますよね。そこで今回は意外とつらいふくらはぎがだるくなる原因やその解消法・対策法をご紹介します。
ふくらはぎにだるさを感じる原因とメカニズム
ふくらはぎがだるいというのは地味につらいものですよね。「ふくらはぎは第二の心臓」といわれていることをご存知でしょうか。ふくらはぎは心臓のように血液を送るポンプの役割を果たしているのです。
血行不良
デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢でいると、血液の巡りが悪くなり、ふくらはぎにだるさを感じます。
アルコールの過剰摂取
多少のお酒なら問題はありませんが、お酒をたくさん飲んでしまうことで血管の収縮が一気に起こるため、ふくらはぎにだるさを感じます。
冷え
体が冷えることでもふくらはぎにだるさを感じます。体が冷えると血行が悪くなるためです。
疲労
長時間歩いたりスポーツをしたり、立ち仕事などで足が疲れることで、筋肉疲労のためにふくらはぎにだるさを感じます。
長時間同じ姿勢で過ごしたり冷えている状態や筋肉疲労の状態が続くと、筋肉が硬くなってしまい、血液を送るポンプとしての役割を果たすことが難しくなります。
そうなることで「だるい」と感じるようになります。
一時的なふくらはぎのだるさではなく、慢性的にふくらはぎがだるい場合は、下肢静脈瘤などの病気が潜んでいる可能性があります。
下肢静脈瘤とは、足の血管(静脈)がコブのように浮き出てきて、だるさやむくみ、かゆみ、皮膚の変色などの症状が出ます。足の血液の逆流を防ぐ、逆流防止弁が壊れ、足の下の方に血液がたまってしまい静脈がコブのように膨らみます。
ふくらはぎがたるい時の解消法
ふくらはぎがだるいと感じたら、マッサージやツボ押し、ストレッチが効果的です。
リンパマッサージ
リンパ腺の老廃物や毒素を排出させることで、ふくらはぎのだるさを解消させることができます。
1.膝を曲げて座る
2.両手で足首を掴んで、ひざに向かって老廃物を流すようなイメージでマッサージする
3.膝の裏のリンパ節を数回押す
4.膝から太ももの付け根に向かってマッサージする
5.鼠径部のリンパ節を数回押す
リンパマッサージをするときには、マッサージクリームやボディクリームを使って滑りを良くしてお肌への負担がかからないようにしましょう。また、お風呂上がりは血行が良くなっているのでベストなタイミングです。
リンパマッサージはふくらはぎのだるさを解消するだけではなく、老廃物や毒素を排出させてくれるのでダイエット効果もあります。
ツボ押し
ふくらはぎのだるさを解消できる代表的なツボを2つご紹介します。
足三里(あしさんり)
足三里は膝から指4本分下、ふくらはぎ外側にあるツボで、老廃物の排出、むくみ・疲労解消に効果があります。
承山(しょうざん)
ふくらはぎの中心より少し上にあるツボで、むくみ・疲労解消に効果があります。
ストレッチ
1.仰向けに寝る
2.右足を膝を曲げずに真っ直ぐ真上に上げる
3.両手で右足の甲を引っ張り、10~30秒ほどキープする
ふくらはぎや太ももの裏がしっかり伸びていることを意識しましょう。反対側も同じように行いましょう。
ふくらはぎのだるさの対策法
日常生活を少し意識することで、ふくらはぎのだるさ対策をすることができます。
体を冷やさない
エアコンの冷たい風に長時間当たっていたり、冷たい飲み物や体を冷やす食べ物を食べて体を冷やしてしまうと、血行が悪くなり、ふくらはぎがだるくなりやすくなります。
できるだけ体を冷やさないようにするために、カーディガンやひざ掛けなどを利用したり、足が冷えないように靴下を着用するなど、服装を工夫しましょう。また体を冷やすような食べ物や飲み物は避け、常温や温かい飲み物を飲んだり、体を温める効果のある食べ物を意識しましょう。
湯船にしっかり浸かることもおすすめです。
適度な運動をする
ふくらはぎは血液を送るポンプとしての重要な働きがありますから、そのポンプとしての機能が十分働くように、適度な運動をして筋肉を動かすことが大切です。
適度な水分補給を意識する
水分が不足してしまうと、血液の濃度が濃くなり、血行不良が起こりやすくなります。それを避けるために必要なのが適度な水分摂取です。また老廃物や毒素を排出させるためにも適度な水分摂取は必要です。飲み過ぎると逆にむくみを引き起こすことになりますから、注意しましょう。
足を高くして眠る
夜眠るときに、足の下に丸めたバスタオルなどを置いて少し足を高くしてみましょう。足を高くすることで、血液が心臓に行きやすくなります。
ふくらはぎを鍛えることの大切さ
下半身には血液の約70%が集中しています。何らかの原因で血液を送るポンプ機能が低下してしまうと、この70%もの血液の循環がうまくいかなくなり全身を巡る血液の量が少なくなってしまい、高血圧なども引き起こしてしまいます。
そうならないためには、日常生活でふくらはぎを鍛えることが大切です。
エスカレーターやエレベーターではなく階段を利用したり、車より自転車、自転車より歩くという感じで、日常生活でふくらはぎを鍛えることを意識しましょう。
ふくらはぎを鍛えるとなると気になるのが足が太くなることですね。
足を太くせずにふくらはぎを鍛えるには、持久力を必要とするウォーキングやジョギングがおすすめです。気負わずにほんの少しから生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。