夏は海やプールの他に、屋外にちょっと出たことの繰り返しで、気づいたらサンバーンやサンタンを起こしてることがあります。
そして海やプールに行って、痛痒い経験をされた方も多いでしょう。こんな時、皮膚って大丈夫なのか心配になりますよね。
人によって、同じ位紫外線を浴びても、黒くなる人と赤くなってヒリヒリする人といます。
そもそもなぜサンバーンって起きるの?そんな時の対処法も併せてご紹介します。
日焼けには「サンバーン」と「サンタン」とある
今の季節、海やプールなどに行かれる方も多いですよね。そして、日中楽しんだ後の夕方や夜になって、皮膚が何となく痒くなったり、ヒリヒリ痛くなったり、熱をもってきたりする経験をされた方も多いでしょう。
黒くなっただけの方もいれば、酷いとシャワーを浴びるのもツラく、皮膚に何か当たるだけでも激痛になったり、夜も眠れないなんてことも。
一体、この違いって何?
日焼けには「サンバーン」と「サンタン」とあります。
海やプール、その他レジャーなどで長時間強い紫外線を浴びた時に、皮膚が真っ赤になって炎症を起こして、ヒリヒリしたことはありませんか?この状態がサンバーンです。紫外線が当たった直後は症状はないのですが、約2~6時間後にジワジワ皮膚が赤くなっていき、約6~48時間後に最も酷くなっていきます。
一方、あまり痛み・痒み、炎症を伴わずメラニン色素が沈着して褐色化していくことをサンタンといいます。よく、サンバーンの赤くなった状態から皮膚が褐色化する場合もサンタンといわれます。
人と皮膚を比べてみた時に、同じ日に焼けても黒くなっていく人と、赤くなる人がいますよね。人によって違うのです。
サンバーンになりやすい条件
海やプールなどで強い紫外線を浴びることで
海やプールは陽射しを遮るものが少なく、水着などで肌の露出も多くなるので日焼けしやすくなります。
つい日焼け止めを塗り忘れてしまったり、塗り直しをしなかったりしてしまうと、後で大変なことになってしまいます。
また、水や海水に入っていれば日焼けしないだろうと思いきや、UV-Bはほぼ100%紫外線を水中に通してしまうのです。海水やプールの水に浸かっていても紫外線に当たってしまっていることは、忘れないようにしましょう。
夏は陽射しが強いです。水からの照り返しと、白い砂浜からの照り返しで更に紫外線を浴びる量が多くなります。
山などの標高の高い場所
山などの標高の高い場所は、酸素が薄く紫外線通過量も多いです。涼しかったはずなのに、思いのほか日焼けしてしまったことはありませんか?
雪も要注意
スキーやスノボなどのウィンタースポーツ、雪かきなどもそうですが、雪は真っ白く太陽からの照り返しが強く出ます。よって、UV-Bが通常の約1.5倍以上になってしまうのです。
紫外線が最も強い10~14時の時間帯
1日のうちで紫外線量が強くなるのは、10~14時の時間帯です。
この時間帯の外出を避けたり、この時間は特に紫外線予防対策を徹底するなど、注意しましょう。
色の白い人は要注意
肌の色が白い人は、肌内部のメラニン色素が少ない状態です。一方、色黒の人はメラニン色素が多い状態です。メラニン色素は悪いというイメージがありますが、このメラニン色素は皮膚の奥深くまで紫外線を透過させないようにする働きがあります。メラニン色素が紫外線を吸収してくれるおかげなのです。
なので、同じ紫外線量を浴びても、色白の人は真っ赤になってヒリヒリとサンバーンを起こしやすくなります。
かゆみの原因は?
ではどんな仕組みでサンバーンが起きてかゆみが起こるのでしょうか?
サンバーンは炎症を起こす強い日焼けで、「日光皮膚炎」とも呼ばれ、いわば紫外線による「火傷」です。
強い紫外線を長く浴びることで起こります。海で寝てしまったり、プールで夢中になって遊んでいたら、あとでものすごく赤くなってしまったなどというのが正にサンバーンの状態です。酷いと水ぶくれが出来ることもあります。
サンバーンは主にUV-Bという波長の短い紫外線に当たることで、表皮の細胞が傷み、その傷みを回復させようと皮膚の毛細血管が拡張し、皮膚が赤くヒリヒリと炎症を起こしてしまうのです。この強い紫外線を浴びて、約半日から24時間後がピークに症状が酷くなり、やがて3~4日後に落ち着きだし、数日後に皮膚が剥けていきます。
肌に熱を持つようになると、体内の水分が奪われ肌が乾燥しやすくなり、かゆみが出やすくなります。
これを何度も繰り返すことで、シミやたるみの原因ともなり、また皮膚がんを誘発する原因にもなります。
紫外線対策に日焼け止めはとても有効な方法なのですが、日焼け止めには「紫外線吸収剤」が入っています。人によってはこの紫外線吸収剤が肌に合わず、かゆみやヒリヒリが出ることもあります。
かゆみの対処法
とにかく冷やす
サンバーンを起こしてしまったら、一刻も早く冷たい水で冷やしましょう。氷水に浸けたタオルを患部に当てたりすることも良いです。
無理な運動はしない
運動をすることで、血流がよくなります。血流が良くなることで、炎症やヒリヒリが増します。
また、皮膚が乾燥して攣れている状態なので、身体を動かすと痛みが出ることもあります。
日焼け後の肌に使えるローションを使う
日焼け後の皮膚は熱を持っています。日焼け後に使えるひんやりするローションやカーマインローションなどをつけてしっかり水分補給をしてあげましょう。
ローションをコットンに含ませて、それを患部に当ててローションパックするのもお勧めです。
もし辛い時は市販の皮膚治療薬を使おう!
かゆみが酷い場合には、市販薬を使いましょう。抗ヒスタミン成分が入っているもので炎症を抑えましょう。他に外用薬では、オロナインなども痛みや炎症、軽いやけどにも効果的です。
中には、解熱剤を服用して炎症を抑えたり、ムヒなどのスースーするかゆみ止め薬が効いたなんていう声もあります。
サンバーンを起こしてヒリヒリしている間の入浴は、湯船に浸からず、しばらくはぬるめのお湯で洗うようにします。
このサンバーンを繰り返すと、シミやたるみなど皮膚に良くないので、早めにケアして、肌を回復させてあげるようにしましょう。