梅干しダイエットは、テレビ番組の企画で、ダイエットにトライする芸能人の成功が放送されたことで、大きな話題を集めています。
結婚してから少しぽっちゃりしてきたことが、画面からも伝わっていた椿鬼奴さんが見事に成功したのが、梅干しダイエットです。
梅干しは、日本人の食生活には古くから根付いている食品ですが、ダイエットに役立つとは思ってもみなかったので、驚いた人も多いんですよね。鬼奴さんが成功した、梅干しダイエットについて解説します。
梅干しダイエットとは?
梅干しダイエットは、一日三個の梅干しを目安にして食べるだけの、とても簡単なダイエット方法です。海外の人には、梅干しの酸っぱさは苦手かも知れませんが、日本人にはお馴染みの酸味代表の食品です。
梅干しをイメージするだけで、口の中にじゅわっと唾液が増えるほど、酸っぱいことが特長の梅干しですが、ダイエットの効果は、その酸味に理由があるのです。
梅干しがダイエットに効果的な理由
梅干しダイエットは、食べ物を制限したり、食べるものを限定するようなことはなく、ただ梅干しを食べるだけなのに、どうして効果があるのか、その理由を説明します。
脂肪燃焼効果
梅の実には、バリニンという成分が含まれています。この成分には、肥満防止の効果があることがわかっています。バリニンは、梅干し以外の食品からは補うことができない、梅にだけから摂ることができる、特有の成分なんです。
このバリニンは、小腸で吸収されると、人間の体内にある肥満細胞に働きかけます。脂肪燃焼させやすくするために、脂肪を小さくする効果があるのです。
血液サラサラ効果
梅干しの酸っぱさは、クエン酸という成分によるものです。クエン酸は、食品添加物に使用されることもありますが、梅には天然のクエン酸が豊富に含まれています。
クエン酸は、血液をサラサラにして、血流を改善する作用があります。血液がスムーズに流れることで、老廃物が排出されやすくなります。
代謝機能のために働く内臓も、血液の流れが良いと機能が促進されますから、痩せやすい体質に導くのです。
唾液の分泌効果
梅干しを見るだけでも唾液がいっぱい出るのですから、口にすればさらに唾液の分泌が促進されます。唾液には、口の中に入ってきた食べ物を消化させる最初の段階に、とても重要な役割があります。
唾液が少ないと、消化、分解、代謝がスムーズに行われにくくなりますので、唾液の分泌を促進する梅干しのパワーは大きいのです。
梅干しを温めると効果アップ
梅干しダイエットを紹介している専門家の先生によると、梅干しは、そのまま食べるよりも温めた方がダイエット効果を高めると言います。
その理由は、温めることで発生する、ムメフラールという成分にあります。このムメフラールは、梅に含まれる脂肪燃焼効果のあるバニリンという成分と相乗効果を発揮して、ダイエットを成功に導くからなんです。
ムメフラールは、梅干しを加熱して作る梅肉エキス等に含まれるものなので、梅干しをそのまま食べることでは、摂れる成分ではないのです。
ムメフラールは、クエン酸と一緒に摂ると、血液をサラサラにする作用があるので、梅のダイエット効果は、温めることがポイントです。
梅だけに含まれる脂肪燃焼成分バニリンも、温めることによって20%程度量が増えることがわかっていますから、梅干しダイエットは、温めて食べることが大切なんですよ。
ホット梅干しと焼き梅干しの作り方
ダイエットのために梅干しを温める方法は、レンジでチンするだけでもOKです。500ワットで1分を目安にして温めてみましょう。
温まっても、梅干しの味は変わらないので、食べにくくなることもありません。梅の表面が少し乾くくらいです。
焼き梅干しにしても、同じ効果があります。少し香ばしくなるので、変化が欲しい時には焼き梅干しもいいですよ。
焼き梅干しは、アルミホイルに梅干しを包み、オーブントースターで焼きます。しっかり焼きたいなら15分くらいを目安にして、10分程度でも美味しくホカホカに焼きあがります。
黒く焦がしてしまうまで焼かないように、香ばしさが出る程度にしましょう。
梅干しダイエットの方法
梅干しダイエットの方法は、温めた梅を一日三個食べるだけです。とくに他の制限もなく、食事を減らしたりすることは必要ありません。
もちろん、今までの食生活で過剰なカロリーオーバーがある場合は、適正なカロリー摂取を目標にすることは必要です。梅干しダイエットは、食べたいものを食べたいだけ食べても、簡単に痩せられる魔法のダイエット方法ではないので、その点は誤解のないように。
梅干しダイエットの注意点
梅干しダイエットに一つだけ注意することがあります。それは塩分のとり過ぎにならないように注意することです。
市販の梅干しには、減塩タイプもありますから、食事で摂る塩分が少し多いかな?と思っているのなら、梅干しダイエットの時に使うのは、塩分が少ないものにしましょう。
手作りの梅干しは、表面に塩の結晶が固まるほど、塩が強いものがあります。塩分のとり過ぎは腎臓に負担をかけてしまいますし、むくみの原因にもなるので、一日三粒以上は控えてください。