そばかすがチャームポイントでカワイイと思うのは、白人のキュートな子供にそばかすの子が多いからでしょう。
日本人には、白人の子供のようなそばかす肌は少ないので、子供の頃にはコンプレックスとは正反対で、羨ましく感じていた人もいるのではないでしょうか。
でも、そばかすも増えればシミみたいに見えてしまうし、大人になってからのそばかすは、コンプレックスの原因になってしまいます。
そばかすはどうしてできてしまうのか、防ぐ方法や消す方法はあるのか、解説いたします。
そばかすとシミの違いは?
そばかすとシミは、年齢によって呼び方が違うだけで、同じものだと思っている人もいますが、そうではありません。
そばかすとシミには、はっきりとした違いがあります。その違いを確認しておきましょう。
そばかすとは
そばかすは、正式には雀卵斑(じゃくらんはん)というもので、小さな反転が鼻回りや頬などにできます。
顔だけじゃなく、身体にも出るものです。そばかすもシミと同じようにメラノサイトで作られるメラニンによって色が濃くなったりしますが、子供の頃からそばかすができるのは、紫外線によってメラニンが生まれるよりも先に、遺伝の要素が大きく、それがそばかすとシミの違いです。
ただし、そばかすも紫外線によって濃くなるので、シミに共通する部分もあります。
シミとは
シミは、紫外線を浴びてしまったことで起こる老人性色素斑、皮膚の炎症やニキビなどによって起こる炎症後の色素沈着、そして女性ホルモンの減少によって起こる肝斑があります。
どのシミもそばかすとは違って、遺伝の要素とはほとんど関係なく、肌にダメージを受けることが主な原因で発生します。
そばかすのように小さな点々ではなく、広い範囲でメラニン色素の沈着が起こると、大きなシミになることがあります。
そばかすとシミの違いは、見た目でもわかりますが、もっともハッキリしているのは、予防できない遺伝がそばかすであるという点です。
そばかすと間違えやすいシミ
そばかすと間違えやすいシミは、肝斑という種類のシミです。このシミは、女性特有のシミで、ある一定の時期になると急に増え始めて、年齢を重ねていくと消えていきます。
肝斑は、目の下の頬あたりに左右対称にできて、ぼやっとしたシミなのでハッキリしません。そばかすは小さな点々があるので、見分けやすいはずなのですが、肝斑の中に小さなシミが集まっていると、そばかすのように見えるのです。
肝斑は、女性ホルモンの減少が始まる35歳ころから増え始め、閉経してホルモンが安定してくると徐々に消えていきます。
もともとそばかすがある人や、もともと小さなシミが顔に多い人は、急に肝斑でそばかすが増えたかのように勘違いしやすいので、肝斑はもやっとしているのが特徴だということをお忘れなく。
そばかすの原因
そばかすは、遺伝の要素が大きいので、原因としてはメラノサイトが生まれつきメラニンを生みやすいことが関係しています。
子供の頃にそばかすがなく、血縁者の中にもそばかすがある人が少ない場合は、紫外線や摩擦刺激など、後天的な要素が原因でメラニンが作られてしまった結果です。
遺伝による先天のそばかすは、子供のころから思春期にかけて増えて、大人になってからキレイに消えてしまうこともあります。
一方の後天的な原因で発生したそばかすは、自然に消すことは難しいのです。子供のころにそばかすが多かったけど、成長とともに消えてきたタイプの人は、後天的な要因でそばかすがまた増える可能性が高いので、紫外線や摩擦などのリスクは避けた方が良いです。
増やさない・濃くさせないためにできること
シミもそばかすも、メラニン色素が濃くなって定着してしまうと、消すことは難しいです。
医療レーザーや、フォトフェイシャルなどで、メラニンを破壊することはできますが、メラノサイトはなくなるわけじゃないので、一時的にそばかすが薄くなったとしても、完全に消すことはできません。
そばかすは、遺伝の要素が強いので、無理に消すことよりも、今以上に増やさないことや、濃くしないことに重点を置いてお手入れを考えた方が良いです。
そのためにできることは、シミの予防と同じ方法です。具体的には予防美白のお手入れを軸に考えましょう。
紫外線を防ぐ
紫外線には、そばかすを濃くするメラニンを作るメラノサイトを刺激してしまう波長があります。そばかすが増えるのも、濃くなるのも紫外線は大きな原因になるので、日焼け止めや帽子、日傘、サングラスなどを使って紫外線を防ぎましょう。
とくに注意したいのが目から紫外線が入ることで、体内のメラノサイトが刺激されることです。UVカット機能のあるサングラスを使うようにしましょう。
ビタミンCを摂る
生まれてしまったメラニンを濃くするのが、活性酸素なので、抗酸化作用のあるビタミンCを積極的に補うようにしましょう。スキンケア製品で補うのも良いですが、体内からの補給もお忘れなく。
肌の刺激を軽減する
洗顔、クレンジング、メイクなど、肌を摩擦すると刺激と感じて、メラニン色素が生まれます。それでそばかすを増やさないためにも、刺激は最小限に抑えましょう。
そばかすは、原因から消去することは無理なので、増やさないことと濃くしないことを心がけていれば、成長とともに薄くなることもあります。肌にダメージを与えないように、やさしいお手入れを心がけてください。