首を触るとある日突然ぶつぶつっとした感触。びっくりして鏡を見てみると、ニキビではないけれどイボのようなできものができていたという経験がある方も多いのではないでしょか。イボができてしまう原因はいくつかありますが、首にイボができる原因の一つが加齢によるものです。イボはどんどんその数を増やしてしまうので、パッと見るとシミがたくさんあるようにも見えてしまう厄介なものです。
今回は首のイボを簡単に取る方法と予防のための方法をご紹介いたします。
首のイボの種類と好発箇所
首にできるイボと一口に言っても種類があることをご存知でしょうか。首のイボには主に3つの種類があります。イボは良性の腫瘍ですからできても特に病院での治療の必要はありません。
アクロコルドン
首にできるイボで最も一般的なのがアクロコルドンです。
アクロコルドンは皮膚が比較的柔らかい部分にでき、3mm程度の肌色のイボです。アクロコルドンは外部刺激によってできるイボですから、人にうつすことはありません。
ネックレスなどの刺激によって炎症が起こってしまう場合もあります。
スキンタッグ
スキンタッグは加齢によってできるイボで、肌色から黒っぽい色まで様々です。大きさも大きくなれば1cmほどにもなり、ぷくっと盛り上がったりするものもあります。汗をよくかく場所にできやすいので、首だけでなく背中やワキなどにもできます。
色や形状からほくろとの見分けが難しいイボです。
こちらもアクロコルドン同様、人にうつす心配はありません。
脂漏性角化症
脂漏性角化症は別名「老人性イボ」とも言われていて、加齢によりできるイボです。首だけでなく全身どこにでもでき、かゆみも出ます。
色や形も様々で、肌色の物からこげ茶色の物、平らなものや膨らんだものなどがあります。平らなものはシミのようにも見えます。
加齢によるものなので、もちろん人へうつす心配はありません。
首以外でイボができやすい場所は、ワキやわき腹、胸、瞼、太ももの付け根などのデリケートな部分です。
首のイボができる原因
首にイボができる原因は主に4つあります。複数の原因が絡み合っている場合もあります。
老化
加齢に伴ってお肌の乾燥が進み、皮膚がうるおい不足となり外的刺激を受けやすくなるためイボができやすくなります。
肥満
肥満の方は首以外にも全身にイボができやすい体質です。肥満によって肉や皮が擦れることによって、角質化しやすくなってしまいます。また肥満の方は新陳代謝が低下しがちで、老廃物などを排出させる働きが低下してしまうため、イボができやすくなってしまいます。
外部刺激
首周りはタートルネックやハイネック、ネックレスやチョーカーなどの外部刺激を受けやすい部分です。それらの刺激が原因となってイボになりやすくなります。
紫外線の影響
シミの中には紫外線のダメージを受けて、ぷっくりと膨らみ、イボになってしまうものがあります。首は顔同様に露出しているので、紫外線の影響を直接受けやすい部分です。ターンオーバーのサイクルを乱すのでイボができやすいのです。
これら4つが首のイボの主な原因ですが、まれにウイルスが原因でイボができる場合があります。
首にできた小さな傷にヒトパピローマウイルスが侵入し首にイボができますが、この場合の首のイボはウイルス性なので、全身にどんどん広がるうえに、他の人へと感染が広がっていくため注意が必要です。
首のイボを除去する方法
首にできるイボは自宅で簡単に除去することができるので、わざわざ皮膚科を受診する必要はありません。ただし、皮膚科での除去と違って自宅でのイボ除去は即効性はなく時間が必要になります。
保湿
まず大切なのが保湿です。
首にイボができる原因からもわかるように、首が乾燥することで外部の刺激を受けやすくなり、イボ発生へとつながってしまいます。イボを除去するためには保湿は欠かせません。
紫外線予防
次に、お肌へのダメージを与えてしまう紫外線からお肌をしっかりと守ることです。
夏場は日焼け止めクリームを塗ったり、日傘をさしている方も、秋冬はノーガードという方も多いですが、日焼け対策は徹底しましょう。
この2つを徹底して行うことで、数か月はかかりますが首のイボを除去することが可能です。
またイボ専用のクリームも効果的です。イボ専用クリームには代謝を上げてくれる成分が配合されているので、イボがぽろっと取れる効果もあります。
イボに有効な成分はヨクイニンやドクダミエキスです。保湿や日焼け対策と平行して行うことで、イボへの効果が高まります。
イボを無理にむしり取ると跡が残ったりするので避けましょう。
首のイボを予防する方法
首のイボを予防するには、イボ除去と同じように、保湿と紫外線対策が重要になります。
また体内に老廃物がたまることもイボができる原因にもなりますから脂質や脂肪分が多い食事を避けましょう。おすすめの食品はハトムギ茶です。
またお肌への刺激を避けるために、洋服は天然繊維のものにしたりすることも効果的です。
そして代謝を良くしてお肌の再生を促すため、しっかりとした睡眠を取るようにしましょう。