結婚は女性にとって憧れの時であり、幼い頃から思い描いてきた瞬間という方も多いのではないでしょうか。もちろん、結婚はゴールではなく、そこからまた新たな人生の1ページが開かれるわけです。
結婚してからの人生の方が長くなることが多いはずなので、結婚前にやっておきたいことは、できるだけ早く済ませておきたいですね。
と言っても、結婚前にやっておきたいことなんて、具体的に何をしておくべきなのか、わからない女性もいらっしゃるでしょうが、最近ではブライダルチェックいう、結婚前の身体チェックを行うケースが増えています。
結婚前に健康に問題がないかどうか、身体検査をするケースが増えているのです。これから人生のパートナーとなる人の健康を知るためにも、そして自分自身の身体のことを確認して、安心して結婚生活のスタートを切れるように、ブライダルチェックは良い慣習になっていくのではないかと思います。
そこで、ブライダルチェックとはどんなことをするのか、詳しい内容などを解説します。
「ブライダルチェック」とは？
ブライダルチェックは、これから結婚するために知っておきたい身体のことを検査することです。一般的に健康診断などでは、身長や体重、血圧などの一般検診と簡単な血液検査くらいしか行いません。
ブライダルチェックは、これから結婚して子供を授かりたいと願うカップルのために、妊娠に影響があるような病気がないかどうかをチェックすることが一般的です。
男性も、妊娠に影響がないかどうか、検査を受けておくことが推奨されています。現在では、不妊の原因は女性だけじゃないことは広く認知されてきましたが、少し前までの時代では、妊娠しないのは女性の方に原因があると思われて、ツラい試練を強いられることも少なくありませんでした。
これから子供を授かっていくことを望むカップルなら、男女そろってブライダルチェックを受けておくことは、今後のことを考える時間を持てるので、良いことなのではないでしょうか。
ブライダルチェックは、妊娠において問題がないかをメインに調べますが、それ以外にも結婚前に調べておきたいことは、その機会にきちんと知っておくことは必要だと思います。健康状態に不安がないことを確認して、スッキリとした気持ちで結婚生活をスタートできるのが理想でしょう。
ブライダルチェックの必要性
ブライダルチェックには、まだまだ賛否両論の意見があります。それは、もしもブライダルチェックをした結果、「妊娠することができない病気や体質が判明してしまった場合、結婚を諦めなくてはいけなくなるのでは。」という不安が生まれるからでしょう。
それは確かに否定はできませんね。どこも悪くないと100％の自信がある人でも、検査をするとなると、少しは不安になるものです。
でも、不安があるのを隠したままで、結婚生活をスタートしてから問題に直面するよりも、結婚前にしっかり理解し合ってから結婚できる方が良いと考えるカップルも沢山います。
結果がどうであれ、結婚を見送るようなことはしないと約束し合ってから、ブライダルチェックをするカップルもいますし、実際に受けるかどうかは、じっくりと二人で話し合って決めることがイチバンだと思います。
結婚してからでも遅くないと考えている方もいるでしょうが、実際に結婚生活が始まってしまうと、予想以上に自分の自由になる時間を作るのが難しくなり、検査を受ける時間も作れなくなることもあります。
年中無休の主婦業をしながら仕事も続けていくとなると、ブライダルチェックを受けておけば良かった思い返す暇もなくなります。自分のために自由な時間をたっぷり使える間に、検査しておくことをおすすめします。
ブライダルチェックの内容
ブライダルチェックは、産婦人科で受ける検査の他にも、徹底的に人間ドッグで検査する人もいますが、基本としてチェックしておきたいことを上げてみます。
1.B型肝炎、C型肝炎、HIVなど感染症の有無
2.カンジダ、トリコモナス、クラミジア、梅毒などの性病の検査
3.風疹の抗体の有無
4.貧血などの血液の異常の検査
5.女性ホルモンの検査
6.甲状腺の病気の検査
このような項目の検査をします。さらに、超音波や内診をすることもあります。
尿検査や血液検査など、簡単な検査でわかることがほとんどですから、時間もそれほどかかりません。血液によって感染する病気は、妊娠した時には検査することが定められているので、予め検査しておくと安心です。
性病の検査も、男性には症状がほとんど出ないものがあるので、本来はカップルで検査することが理想です。
風疹は妊娠している時に感染すると、胎児に深刻な影響があるので、かかったことがあるか、記憶がハッキリしていない場合は検査しておいた方が安心ですね。
ブライダルチェックにかかる費用
ブライダルチェックは、治療ではないので、自己負担になります。検査する項目によって費用には差がありますが、2万円～5万円程度と考えるのが相場です。予算を立てるためには、直接問い合わせてみることです。
検査したい項目を決めてから、病院に問い合わせれば、予算がわかりやすくなります。
ブライダルチェックを受ける病院
ブライダルチェックを受けられる病院を見つけるには、不妊治療を行っている産婦人科に問い合わせることがポイントになります。ホームページを開設している産婦人科が多いので、ブライダルチェックに関する疑問や費用のことなどを質問してみるのも良い方法だと思います。
妊娠をしてから、子宮筋腫や卵巣ポリープなどの病気がわかるケースもあるので、ブライダルチェックを受けておけば、妊娠した時の安心にも繋がるのではないでしょうか。
