初めてママとなって子育てにこれから奮闘していくという中、乳幼児健診が気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、乳幼児健診はどのようなものなのか、その目的など気になる時期や費用なども含めてご紹介いたします。
乳幼児健診の目的
乳幼児健診は、０歳から４歳までの身体や脳の発達が著しい大切な時期、赤ちゃんの成長過程をサポートする目的を持っています。各市区町村が行うもので、正式には「乳幼児健康診査」と言います。
生まれてすぐにわからない病気というのも多くあるため、早期に発見して早期治療に繋げていくという架け橋の役目もあります。また、予防接種に関する内容や新米ママにとって知っておきたい育児について、相談出来る場ともなっています。
乳幼児健診の時期
さて、乳幼児健診の時期ですが、どのくらいの割合で受けるものなのでしょうか。各地域の市報や病院での案内などでも何か月健診などというものを見かけることがあります。大体3ヶ月、半年、1年くらいかなと思いきや、１か月、3～4か月、6～7か月、9～10か月、12か月、1歳半、2歳、3歳となっています。
母子保健法に規定されている任意の健診と義務の健診との２つがあります。ちなみに、義務と定められているのは、3ヶ月、1歳半と3歳健診です。
乳幼児健診の内容
前記しましたように、義務と任意とありますが、ほとんどの自治体や出産された産婦人科病院にて各時期の乳幼児健診は行われるものとなります。
1か月健診
生後1か月では、先天性の異常がないか、おへその状態、排泄の状態（うんちの色や形など）、音や光の反応などを診ていきます。基本的な赤ちゃんの身長、体重、胸囲、頭囲を始め、母乳の飲み具合、泣き方、心臓の検査、検尿、先天性股関節脱臼がないかどうか、などなど様々な健診が行われます。また、頭蓋内出血を予防するために不足しがちなビタミンKが投与されます。何か不安な事、分からない事があれば、遠慮せず相談をしましょう。
3～4か月健診
基本的な健診の他には、皮膚の状態、排泄の状態、首のすわりなどを診ます。そしてやはり音や光の反応は引き続いて診ていきます。ここでの健診ポイントとしては、心身の発育状況を把握するということです。
ここで一口メモですが、健診と検診との違いというのはわかり辛いですよね。健診とは健康であるかどうかを調べるためのもの、検診の方は病気かどうかを調べるものです。なので赤ちゃんの場合、健康状態を診断、診査しますので健診という訳です。
6～7か月健診
この頃になると心と体の発達も著しくなり、人やおもちゃへの関心度や寝返りが打てるか、顔に布をかけて取り除くかなどを診査します。運動や知的機能に異常が出やすい時期とも言えます。夜泣きなどの悩みも出てきやすいので気軽に相談をしましょう。
9～10か月健診
歯の状態やハイハイの在り方、小さいものを指で掴むなどの身体面と精神面の両面で診査します。動きも活発になりますし、人見知りや何かを嫌がるということも出てくるので、家での様子を具体的に話されるのが良いでしょう。
12か月健診
いよいよ1歳では一人立ちなどが出来るかどうかを見極めます。また、大泉門（頭のてっぺん）の開き具合や食事、遊びの様子を診ます。
ここで気を付けることは赤ちゃんに限らず
誰にも個人差がありますので、一人立ちが早い子も遅い子もいます。あまり心配し過ぎないようにしましょう。どうも気になるという時は各小児科にて相談して下さいね。
1歳半、2歳健診
一人歩きや手足の動きなどの運動能力やどれほどの言葉が話せるのかなどの心の発達を診ていきます。視力や聴力の他に全体を通しての赤ちゃんの発育状況を丁寧に把握します。
3歳健診
生活全般の問診を始めとして、やはり心身共にどのような状態であるかを詳しく診察します。
乳幼児健診の受け方や持ち物
乳幼児健診に持って行くものには何があるでしょうか。母子手帳は必須ですね。指示された受診券や問診票なども準備しましょう。後はおむつ、赤ちゃんの着替え、おしり拭き、タオルミルク、ビニールなどです。
慌てずに持ち物チェックをして病院か保健センターに行きましょう。何か記入するものがある場合は、前日までに終えておいた方が良いですね。気になる点や悩みがある場合は、箇条書きにメモをしておくとうっかり聞き忘れることもなくなり安心です。
乳幼児健診の費用
乳幼児健診での費用は、義務である定期健診は無料となっています。そのほかの場合は、各自治体、病院によって違いがあり、あるママさん談話によると3ヶ月の後は1歳半まで乳幼児健診は行っていないところもあるようです。逆に無料の回数が多いところもあり、市報やママのための情報誌をこまめにチェックしましょう。いろいろと調べる中では、大体3000円前後かかるというのが多いようです。
まとめ
乳幼児健診は、忙しいママにとって大変なことではありますが、我が子の心身ともの健康状態を知る上で欠かせません。そして、医学的に気になることだけでなく、赤ちゃんに必要な生活習慣の在り方なども相談できる場にもなっていますので、ぜひ受診されることをおすすめします。
