ハンバーガーなどのアクセントとしておいしい「ピクルス」、実は栄養が豊富で美容や健康におすすめ食材なのをご存知でしたでしょうか?酸っぱい味が苦手な方も多い「ピクルス」は、その効果を知ればもう「ピクルス抜きで」と、店員さんにいうこともなくなるでしょう。「ピクルス」のさまざまな効果と自宅で簡単に作れるレシピをお教えします。
ピクルスに含まれている栄養素は?
ピクルスは、実は「医者いらず」ともいわれるほど豊富な栄養が詰まっています。
ピクルスは日本でいう漬物同様に、西洋で保存が効く食品ということで4000年も以前から食べられています。日本でピクルスといえば小さなきゅうりのイメージですが、西洋では野菜・果物・イワシなどをお酢に漬けたものがピクルスといわれています。
ピクルスに含まれている栄養素はビタミンC、ナトリウム、乳酸菌、クエン酸、食物繊維などです。
ビタミンC
ビタミンCは美肌に欠かせない栄養素で有名ですが、粘膜を丈夫にする効果があるので、風邪をひきやすい季節に積極的に摂取したい栄養素のひとつです。
野菜や果物を漬けるとビタミンCの成分を壊さずに体内に取り込むことができるのです。
ナトリウム
ナトリウムはお酢に含まれている栄養素で、食べたものの栄養吸収をサポートしてくれる効果があります。特にスポーツをする方にとっては欠かせない栄養素なので、普段運動を取り入れている方は積極的に摂取しましょう。
植物性乳酸菌
ピクルスを作る際、その中では乳酸発酵が起こり、植物性乳酸菌が作られています。植物性乳酸菌は胃酸に強く、生きたまま腸まで届くので、腸内環境を整えて免疫力をアップさせたり、便秘を解消したり、美肌効果を得ることができます。
植物性乳酸菌はヨーグルトの動物性乳酸菌よりも腸内環境を整える効果が高いです。
クエン酸
ピクルスを食べて酸っぱいと感じる成分がクエン酸で、疲労回復に効果的です。クエン酸は吸収されにくいミネラルの吸収をサポートしてくれます。
食物繊維
食物繊維も腸内環境を整え、便秘を解消する効果があり、善玉菌の餌にもなるためダイエット中の方は積極的に摂取したい栄養素のひとつです。
ピクルスの効果
ピクルスにはビタミンC、ナトリウム、植物性乳酸菌、クエン酸、食物繊維といった栄養素が豊富なので、健康効果や美容効果が期待できます。
健康効果
ピクルスの健康効果は以下のようなものです。
■疲労回復
お酢に含まれるクエン酸が体にたまった乳酸などの疲労物質を分解するため、疲労回復を回復してくれます。
■血圧を正常にする
お酢が細胞に吸収されると「アデノシン」という血管拡張効果のある物質が分泌されますので、血液の流れを良くし、高血圧・低血圧ともに血圧を正常化してくれます。
■消化促進
お酢を食べることで胃液の分泌が促され消化酵素の働きがアップします。
■冷え性の解消
血液循環を良くする効果があって、その効果は毛細血管にまで及ぶため、手足の冷えに効果的です。
■血液をサラサラにする
ピクルスに含まれるアミノ酸には善玉コレステロールを増やす効果があるので、血液がドロドロになるのを予防しさらさらにします。
■ストレス解消
お酢に含まれるクエン酸には疲労回復効果だけではなくストレス解消にも効果的です。
美容効果
ピクルスの美容効果は以下のようなものです。
■便秘解消
食物繊維が豊富なので便秘を無理なく解消する効果があります。
■美肌
食物繊維や食物性乳酸菌の効果で腸内環境が整うため美肌効果を得ることができます。
■ダイエット
クエン酸には脂肪の蓄積を防ぐのに効果的です。
■むくみ解消
お酢の利尿作用によりむくみが解消されます。
超簡単なピクルスの作り方
日本人にとってピクルスはきゅうりのイメージが強いですが、自分でピクルスを作る場合はきゅうり以外の野菜も利用しましょう。
おすすめは旬の野菜を使うこと。
旬の野菜を使えば材料費も安く栄養価も高いためです。
ピクルスにすると、苦みの気になる野菜も苦みを気にせず食べられるようになるため、野菜嫌いのお子さんにもおすすめの一品となります。
それでは超簡単なピクルスの作り方をご説明します。
■材料;好きな野菜、酢200ml、砂糖大さじ4、塩少々、水180ml、保存容器400ml
■作り方
1.保存容器をキレイに洗う(煮沸消毒が好ましい)
2.野菜を洗って水分を拭き取り、好みの大きさに切る
3.小鍋に酢・砂糖・塩・水を入れて沸騰させ、沸騰したらすぐに火を止める
4.保存容器に野菜を詰め、先ほど沸騰させた液を注ぐ
5.冷蔵庫で2時間ほど置く
保存期間は冷蔵保存で約2週間程度です。
胡椒や唐辛子、ローリエなどを入れてもスパイスが効いておいしくいただけます。
ダイエット中の方は砂糖抜きで作りましょう。
食べ過ぎには注意!
ピクルスは豊富な栄養素で健康・美容に効果的ですが、食べ過ぎには注意が必要となります。
お店で販売されているピクルスでも自家製のピクルスでも塩分が含まれているため、食べ過ぎると塩分の摂りすぎになり、むくみの原因になってしまいます。
またピクルスに含まれる「チラミン」は、食べ過ぎると頭痛を引き起こしてしまうこともあります。
砂糖も含まれているので、ダイエット中の方も食べ過ぎるとピクルスのダイエット効果を得ることができなくなります。
食べ過ぎに注意し、適量を意識して様々な効果を手に入れたいですね。