二重顎が気になるのですが、もっとシャープなお顔にするにはどうしたらいいでしょうか?
二重顎をなくすには、マッサージやあご・お口周りの筋肉を鍛えるエクササイズがおすすめです。今回は二重顎の原因やなくす方法を具体的にご紹介しますね。
顎は肥満でも、そうでなくても二重顎になってしまう可能性がある場所です。痩せているからといって、油断大敵です!二重顎というと太っている人のイメージがありますが、そんなに太っていない人でも二重顎の人を見かけます。
二重顎が気になる方は、これからご紹介するを方法を是非取り組んでみて下さい。
二重顎の原因
二重顎はさまざまな原因で起こります。まずは、二重顎を作る原因について見ていきましょう。
1.肥満
肥満になるほど、二重顎にもなりやくなります。痩せている人より太っている人の方が、二重顎の人も多くなります。顎に脂肪がついたままでは、たるみやむくみの原因にも。
肥満になると、心臓に負担がかかります。心臓は血液を循環させる働きがありますが、肥満による負担でポンプの機能が弱れば、血液の流れが滞ってしまうのです。血液の流れが滞ると、余分な水分や老廃物が残ります。水分や老廃物はむくみを引き起こすため、肥満の人は二重あごになりやすいです。
また、顔の皮膚は表情筋と呼ばれる筋肉によって支えられていますが、脂肪が付いて皮膚が重くなれば、表情筋は十分に皮膚を支えられません。表情筋によって支えられなくなった皮膚は下にたるんで二重あごを作ります。
長年二重顎で皮膚が弛んだ状態では、痩せたら皮膚の弛みが直らず、弛んだままなんてこともあります。早いうちから手を打ちたいものです。そして、顎や首回りに脂肪がつきすぎると、気道を塞ぎやすくなり、「睡眠時無呼吸症候群」を招くことにもなりますので要注意です。
2.顎周辺の筋力の低下
「オトガイ筋」という顎周辺の筋力が衰えることも二重顎の原因になります。この筋肉は食事で噛んだりする際に使われる筋肉で、現代人は噛む回数が少なく、柔らかい食べ物を食べることが多くこの筋力が衰えがちです。昔の人は、顎がしっかりしていて二重顎の人も現代より少なかったようです。また日本語は英語の発音の時と違って、「舌骨筋」をあまり使いません。それも原因の一つと考えられています。
筋力が衰えると、リンパの流れが滞ってむくみやすくなって、二重顎になりやすくなります。また、皮膚を支える力が低下するので、太っていなくてもたるみが起こりやすいです。筋力低下で皮膚がたるめば、二重顎に見えてしまうこともあるでしょう。さらに、筋力が衰えて筋肉量が減少すれば、筋肉を維持するために使われるカロリーが消費されなくなります。すると、顎の周りに脂肪がたまって、二重顎につながります。
3.姿勢が悪い
猫背、スマホやパソコン操作などで、前屈みになる姿勢が多くなります。顎周辺の筋肉を使わず、下を向いた姿勢が多くなると、顎にお肉が集まってしまいます。
また、姿勢が悪いと、血行も悪くなりやすいです。血液には、細胞に酸素や栄養素を届ける働きがあり、皮膚の細胞も血液からの酸素や栄養素を受け取っています。
ところが、姿勢の悪化で血行が悪くなると、血液は肌を作る細胞まで十分な酸素や栄養素を届けられません。酸素や栄養素が不足すると、細胞が活発に働かなくなり、肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)のリズムが乱れます。古い細胞が肌に残ると、肌が乾燥したり、紫外線の影響を受けやすくなったりしてたるみが起こり、二重顎を作ってしまいます。
なるべく顎を下げたままにしないようにしましょう。
4.噛み合わせが悪い
顎関節が歪むことで、歯の噛み合わせが悪くなります。また、虫歯などで左右の歯が均等に使われないことで、二重顎になりやすくなります。
5.歯ぎしり
歯ぎしりをしてしまう癖がある人は、体の一部に力が入りやすいので、体が歪んでいることが多いです。体が歪んでいると、血行やリンパの流れが悪くなってむくみや代謝の低下が起こり、二重顎になると考えられています。
太っている人だけが二重顎になるわけではないのですね・・・。
1分でできる二重あご解消法
二重顎になると、老けて見られたり、顔が大きく見えたりします。さまざまな原因で二重顎になってしまった人は早めに対策を始めましょう。
約1分でできる簡単な二重顎対策の方法をご紹介いたします。
1.顎のむくみを取るリンパマッサージ
顎の近くには、耳たぶ下に「耳下腺リンパ節」があります。このリンパ節には、体内の老廃物・水分や不要な二酸化炭素が排出されるのですが、ちょっとしたことでこのリンパの流れが悪くなることがあります。
流れが悪くなると、リンパ節が近いこともあって顎もむくみやすくなります。二重顎解消や予防も兼ねて、リンパマッサージをしましょう!
- 鎖骨を人差し指と中指で挟んでこすります。リンパの流れを良くします。
- 人差し指を曲げて、顎の中央から耳の下まで老廃物を集めようになでます。右手で顎の中央から左の耳の下まで、左手で顎の中央から右の耳の下まで擦ります。一方方向になでます。
- 耳の下に集めた老廃物を、鎖骨のリンパ節に向かってなでていきます。
- 鎖骨のリンパ節に流し込みます。
これを1日何回か、時間の出来た時に行ってみましょう。コツをつかんで上手に出来るようになると、片顔だけ行ってみて、左右比べてみると、行った方の顎がスッキリして見えます。目に見えてすぐ結果が出せますよ!
2.噛んで表情筋を鍛える
この方法は簡単です!ガムを噛んだり、スルメを噛んだり、少し硬めの食べ物(フランスパンなど)を食べます。特にスルメやフランスパンなどの固いものを食べると、顎が痛くなりますよね。
日頃いかに顎を使わない食生活だったのが実感出来ます。特に頤筋という口元の筋肉を鍛えます。これも1分で出来る方法ですね!
3.血行やリンパ循環を良くするエクササイズ
- 顔を後ろに倒して上を見ます。
- 「あ、い、う、え、お」とゆっくり口を大きく開けて動かします。顔を前後に大きく動かしながら口を動かします。10回程行います。
口の周りがじんわり温かくなりませんか?
4.表情筋を鍛えるエクササイズ
表情筋のエクササイズで筋力がアップすると、顎が引き締まって二重顎が目立たなくなります。また、筋肉量が増えて代謝が高まると、脂肪も付きにくいです。
- 目を閉じ、口先をぐーっと尖らせます。
- 鼻先に顔のパーツ寄せて、この状態を5秒キープします。
- 寄せた顔のパーツをパッと離して、5秒キープします。
- 眉と目を眉間に寄せて、5秒キープします。
- 眉と閉じた目を上に寄せて、5秒キープします。
- 目を開け、口を大きく開けて、あいうえおの形をつくります
- 頬を上げて口を横に開けて、5秒キープします
- 口を縦に開けて、5秒キープします
- 口を思い切り膨らませて、5秒キープします
- 口をすぼめて、5秒キープします
- 微笑むように口を横に広げて、5秒キープします
- あごを横にずらして、5秒キープします
- 反対にずらして、5秒キープします
以上を3セットしてください。
5.舌回しエクササイズ
舌回しエクササイズでも顎の周りの刺激できます。負荷が小さいですが、地道に続けていれば、少しずつフェイスラインが引き締まってきたことを実感できるでしょう。
- 口を閉じ、舌で上の歯茎と歯を触ります。
- 歯茎と歯をなぞるように、舌を20回右に回します。
- 同じように左にも20回回します。
- 一日3セット程度行いましょう。
6.ペットボトルを使ったエクササイズ1
高い効果を期待したい人はペットボトルを使ったエクササイズを行うと良いでしょう。ペットボトルを使うことで大きな負荷がかかるので、短期間で二重顎の解消を目指せます。
- 500mlのペットボトルをくわえます。
- ペットボトル内の空気を吸って頬をへこませます。
- 5〜10秒キープします。
- ゆっくりと息を吐き、頬を膨らませます。
- 5〜10秒キープします。
- 一日に30回程度行うと良いでしょう。
慣れてきたら、大きいペットボトルを使うと、さらに効果を高められます。
7.ペットボトルを使ったエクササイズ2
ペットボトルはもう一つのエクササイズにも使えます。二重顎に悩んでいる人は他の対策と一緒に、もう一つのペットボトルエクササイズも取り入れるのがおすすめです。
- 少量の水が入ったペットボトルを用意します。
- 首を直角に曲げて、唇の力でペットボトルをくわえます。
- 10秒間キープします。
- 一日3セットを目安に行いましょう。
このエクササイズのポイントは歯を使わず、唇の力でペットボトルを持ち上げることです。慣れてきたら、少しずつ水の量や回数を増やすと、効率的に顎の周りの筋肉を刺激できます。
8.割り箸を使ったエクササイズ
二重顎の解消には割り箸を使ったエクササイズも効果的です。割り箸を使ったエクササイズは顎の周りの筋肉に加えて口元の筋肉や頬の筋肉も鍛えられるので、二重顎だけでなく顔全体のたるみ対策にもつながります。
- 割り箸の中心を口でくわえます。
- 割り箸を加えたまま、口角を上げるようにニコッと笑います。
- 10秒程度キープします。
- 一日5セット行いましょう。
割り箸のエクササイズをする時は、両方の頬に均等に力を入れましょう。口角や頬をぐっと持ち上げるように笑うと、フェイスラインがすっきりとします。
9.輪ゴムを耳に掛ける
もっと簡単に二重顎の解消を目指したい人は輪ゴムを耳に掛けてみましょう。少し耳元が圧迫されるくらいの長さに調節した輪ゴムを耳に掛ければ、顔のエラにある筋肉のコリがほぐされて血液やリンパの流れが良くなると考えられています。
輪ゴムを耳に掛ける時間は無理のない範囲で調節してください。
割り箸やペットボトルエクササイズは、合間に簡単にできると思います。マッサージはお風呂上がりなどの血行がよくなっている時に行うとさらに良いですよ!
メイクやヘアスタイルで隠す
これもいつものやり方にサッとひと手間加えるだけ!メイクやヘアスタイルを変えれば、二重顎から視線を逸らせます。
1.メイクでカバー
(1)少し暗めの色を耳の下から顎先に向かってのせる
ファンデーションを塗る際、全部一色にしていませんか?顎のゾーンだけ、普段使っているファンデーションより、ワントーン暗めの色をのせると、少しだけ引き締まって見えます。
(2)顎に目がいかないようにする
顎に目がいかないように、アイメイクやチークなどに力を入れましょう。
(3)高めの位置にチークを入れる
チークをいつもより少し高めの位置に入れるのも効果的です。チークを高めの位置に入れると、視線が顔の上部に集中するので、二重顎が目立ちません。二重顎が気になっている時に、まん丸にチークを入れると、顔が大きく見えてしまうので、チークは斜め上に向かってシャープに入れるのもポイントです。
(4)ハイライトで顔に凹凸を出す
鼻筋や上唇の中心の上、おでこの中心などにはハイライトを入れましょう。ハイライトを入れると顔に立体感が出るので、二重顎から目線を分散させられます。
(5)リップで口角を高くする
口角が下がっていると、顔全体がたるんだ印象になり、二重顎が目立ちやすいです。二重顎が気になる人は口紅などで口角をいつもより少し高くして、顔の印象を変えましょう。口角を高い位置に持ってくると、顔全体が引き上げられたような印象になり、二重顎も目立ちにくいです。
2.ヘアスタイルでカバー
ロングヘアや顎の位置に髪の毛がかかるボブスタイルは、顎に目がいってしまいがちです。
ボブスタイルでも、顎のラインより少し上に髪の毛がくるようにし、前上がりのラインより、前下がりのラインにするとシャープに見えてきます。
スタイリングは、ストーンとストレートヘアより、ウェーブヘアの方が二重顎が目立たないと思います。
メイクや髪型で二重顎をなくす方法は、今すぐにできますね!
二重あご予防も大事
どれだけ二重顎対策を頑張っても、予防をしていなければ、二重顎は悪化してしまいます。二重顎の悪化を食い止めたい人は、対策と同時に予防も行いましょう。
ここからは、二重顎の予防法を確認していきます。
1.姿勢を正す
長時間スマホを見る習慣のある人やデスクワークの人は知らない間に顎が前に出る姿勢になっている人が多いです。顎が前に出ていると、顔や頭の皮膚が下に引っ張られてしまうので、意識して背筋を伸ばしましょう。軽く顎を引いてお腹と背中に力を入れるようにすると、猫背による二重顎を予防できます。
2.食事を工夫する
食事にも工夫が必要です。噛む回数が少なく、やわらかいものばかりを食べている人は顎の筋肉が使われていないため、筋力が衰えやすいと考えられています。二重顎が気になる人は硬めのものをよく噛んで食べて、日常的に筋力をアップしましょう。噛む回数は一口につき30回以上にするのがおすすめです。
3.表情を豊かにする
顔にある表情筋は表情を変化させる時に使われます。そのため、表情が豊かな人はたるみが起きにくく、二重顎にもなりにくいです。その一方で、表情が乏しい人は表情筋が衰えて顔がたるんだり、脂肪が付いたりしやすいと考えられています。二重顎が気になる人は良く笑い、表情筋を使うように心がけると良いでしょう。
4.スキンケア
顔の皮膚がたるんでいると、顔の下にある顎に皮膚が集まって二重顎を作ってしまいます。顔のたるみはスキンケアで予防しましょう。スキンケアの中でも、特に保湿と紫外線対策は二重顎予防に欠かせません。
乾燥でバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなると、紫外線ダメージで肌のハリを守るコラーゲンやエラスチンが減少します。
コラーゲンやエラスチンが減れば、肌がたるみ、皮膚が垂れさがって二重顎を作ってしまうので、化粧水やクリーム、美容液、日焼け止めなどでスキンケアしましょう。紫外線対策には、日傘や帽子の使用などもおすすめです。
楽な姿勢は筋力が衰えてしまいます。笑顔で、姿勢良く、規則正しい食生活を心がけていきましょう!
まとめ
小顔の方は特に二重顎になりやすくなります。顔の大きい方と小さい方では、同じ脂肪の量でも二重顎の見え方が違います。顔の小さい方でも油断出来ないですね。
ご紹介したエクササイズなら、テレビのCM中にもできるので、気軽に二重顎を解消できます。マッサージやエクササイズをする際には、顔のスキンケアを行ってから施すようにして下さい。
最近は固いものを食べる機会が減り、噛む回数が昔に比べて少なくて済むようになりました。そのため、筋肉が衰え、顎がたるみやすい状態になっています。
きちんとエクササイズを行えば、二重顎は解消出来ますよ!