30代に入るとちょっと気になりだすほうれい線。40代に入るとその悩みが本格化する方も多いですね。ほうれい線があるだけで実年齢よりも老けて見られるためやっかいな存在です。そんなほうれい線ですが、左右対称ではなくどちらか片側だけが濃い場合も多いんです。どうして片側だけが濃くなってしまうのか、今回は老けて見られるほうれい線について解説します。
ほうれい線の原因
ほうれい線ができる原因は大きく2つ、「たるみ」と「乾燥」です。
加齢だけでなく紫外線の影響などにより、肌の弾力やハリが失われると頬がたるみます。たるみの原因は肌の弾力やハリが失われたことや、表情筋が衰えたこと、脂肪が増え支えきれなくなったためです。
また表皮が乾燥することで徐々に真皮にまで影響を与え、最初は表面だけの浅いシワだったものがほうれい線につながります。
片方だけほうれい線が濃くなる理由
ほうれい線が年齢とともに目立ってしまうのは仕方がないかもしれませんが、片側だけが濃いというのは嫌ですね。
片側だけほうれい線が濃くなるのは生活習慣に問題があるからです。
いつも同じ方で噛む
食べ物を食べるときに左右対称に噛まず、どちらか片方だけで噛む癖があると、ほうれい線の片側が濃くなる原因になります。いつも同じ方で噛むと、左右の筋肉のバランスが崩れてしまい、噛んでいる方のほうれい線が濃くなります。
この場合は単なる癖だけが原因ではなく、虫歯やかみ合わせに問題がある場合もあるのです。虫歯やかみ合わせの問題に気付いているなら治療を受けましょう。
単に癖になっている場合、食べるときは両方の歯で噛むことをしっかり意識しましょう。
頬杖をつく
いつの間にか頬杖をついているということもありますが、頬杖をつくとついている方だけに圧力がかかりますから筋肉のバランスが崩れます。
同じ手でバッグを持つ
いつも同じ方向でバッグや荷物を持っていませんか?いつも同じ方向で持っていると筋肉が収縮してしまい、血行不良に繋がります。血行不良が起こると肩こりや首こりの原因となるだけではなく、顔をむくませて片側のほうれい線が濃くなります。
横向きで寝る
人には寝やすい姿勢があります。
仰向けが寝やすいという方もいれば横向きやうつ伏せが寝やすいという方もいます。ですが、いつも同じ方向の横向き姿勢で寝ると、下になっている方に顔の脂肪が流れてしまい、ほうれい線が濃くなります。
ほうれい線を悪化させない方法
ほうれい線は1度できてしまうと完全になくすのは難しいため、悪化させないことが大切です。ご紹介する方法を意識してみましょう。
1.冷やさない
体が冷えてしまうと全身の血行が悪くなり、老廃物がたまりやすくなります。老廃物がたまるということはむくみが生じるということになります。
体を冷やさないために、体を温めてくれる食材を使ったバランスの良い食事を意識したり、お風呂にしっかり浸かったり、軽い運動やストレッチなどで血行を良くするのがおすすめです。
2.紫外線から肌を守る
紫外線は肌の弾力やハリを奪い、乾燥させます。ほうれい線の悪化をふせぐよう夏場のみにかぎらず1年を通して肌を守りましょう。
日常生活でSPFやPAの数値が高いものを選ぶ必要はなく、肌への負担が大きくなりますから避けるようにした方がいいでしょう。SPFは30以下、PAは++程度のものをこまめに塗りなおすようにしましょう。
3.保湿を意識する
肌が乾燥するとシワの原因となり、ほうれい線がより濃く悪化してしまうことにつながります。朝晩のスキンケア時の保湿だけではなく、日中もメイクの上から保湿できるような保湿ミストや美容液などを使うのもおすすめです。
4.正しい姿勢を意識する
片側に重心をかけたり、同じ方向でばかり荷物を持つなどで筋肉のバランスが乱れるとほうれい線の片側だけが濃くなる原因となるので正しい姿勢を意識しましょう。
ほうれい線を予防する方法
ほうれい線を予防するためには、口周辺を鍛えるエクササイズがおすすめなのです。
特に口周りの筋肉を効果的に鍛えられるのが、「あいうえお体操」と「ベロ回し体操」の2つです。
「あいうえお体操」は、「あいうえお」と目一杯口を大きく開けて発声するというものです。「あ」の口で20秒、「い」の口で20秒といった感じで、それぞれ20秒ほどキープします。
「ベロ回し体操」は、口を閉じた状態でベロを歯の表面に沿って右に20回、左に20回回すだけの簡単な体操です。
この2つのエクササイズは口周りの筋肉を鍛えてほうれい線を予防するだけではなく、二重あごや顔の歪みを改善したり口臭予防にも効果的です。
ほうれい線をカバーするメイク法
ほうれい線を予防したり悪化させないのも大切ですが、すでにできてしまっているほうれい線はやはりメイクで隠すのが手っ取り早くておすすめです。
ほうれい線部分にコンシーラーを使う方法もありますが、時間がたつとシワ部分に入り込み余計に目立つことになります。そこでおすすめなのがシリコン下地とハイライトです。
シリコン下地はシワなどの肌のでこぼこをフラットにし、ファンデーションの付きを良くしてくれます。下地を付けた後にほうれい線部分はごく薄くファンデーションを塗り、ハイライトをほうれい線部分に一はけすればほうれい線がキレイにカバーきます。