ハスキーボイスを改善して、声の女子力を上げていく方法

女性のハスキーボイスは、カラオケで男性歌手の歌を格好良く歌うことができたり、女友達からも「声が格好良い」と褒められることもありますが、反面「顔と声が合ってない」「喋らなきゃ可愛いのに」と言われることもあったり、周りの評価にかかわらず密かにコンプレックスを抱いているという方も少なくありません。

「ハスキーボイス」といえば聞こえは良いですが、悪く言えば「かすれた声」「しゃがれた声」。できることなら改善したいと思っている女性も多いのではないでしょうか。

そんな、「女性らしい声に憧れている」「治せるものなら治したい」という方のために、今回はハスキーボイスになってしまう原因や効果的な改善法をご紹介します。

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ハスキーボイスの原因

ハスキーボイスになってしまう原因として、大きく以下の4つが考えられます。

1.声帯の炎症

風邪をひいたときや、お酒を飲み過ぎたり声がかれるほど大声を出した翌日は、誰でも声がかすれてしまいますよね。これは、声帯が炎症を起こして腫れ、ピッタリと閉じなくなってしまうことによるものです。また、タバコに含まれるタールも声帯の炎症に繋がります。

基本的に、声帯の炎症は一時的なもので時間の経過とともに回復していくものですが、声帯が炎症を起こしているにもかかわらず大声を出し続けたり、過度の飲酒・喫煙が続いていると、声帯の回復が追いつかなくなって修復不可能な状態にまでなってしまいます。

2.ポリープなど喉の病気

喉を酷使する仕事をしている方などに多いものとしては、声帯にポリープができて声帯がピッタリと閉じなくなってしまうというものです。特別喉を使う生活をしていなくても、声帯の炎症からポリープができてしまうこともあります。

長期間声がかすれたままなのであれば、ポリープなど喉の病気の可能性を考慮して、咽喉科を受診するようにしましょう。

また、ポリープなどのできものとは違いますが、肥満体型の人は声帯周りにも脂肪がついてしまい声帯が閉じなくなってしまいます。お相撲さんがみんなかすれ声なのも同様の理由です。

3.喉の乾燥

空気の乾燥する冬場はもちろん、強風に晒されたりエアコンの効いた室内で長時間過ごしていると喉の粘膜が乾燥し、声を出しにくくなったり、かすれてしまうことがあります。

もちろんこれも一時的なものですが、喉が乾燥しているにもかかわらず無理をして声を出し続けていると、炎症を起こしてしまう可能性もゼロではありません。

4.声帯周りの筋肉の衰えや過負荷

何らかの理由で長期間喉を使用していなかったり、老化によって、声帯周りの筋肉が衰えてハスキーボイスになってしまうことがあります。筋肉が衰えているかどうかは、軽く口を開けて小さな声で「あーーー」と声を出し続けることでチェックできます。もし10秒も続けることが難しいのであれば、筋肉が衰えていると考えてよいでしょう。

また、声帯周りの筋肉に無理な力が入っていても、声帯がキレイに閉じることができなくなります。この場合、しっかりと声が出せないからと、余計に力が入ってしまう悪循環に陥りがちです。

ハスキーボイスを改善して、声の女子力を上げていく方法

ハスキーボイスを改善する方法

生活習慣や炎症などの病気、筋肉の衰えや過負荷で、声がかすれたり出にくくなったりしてしまうことがわかりました。では、そんなハスキーボイスはどのようにすれば改善することができるのでしょうか。誰にでもできる具体的な4つの方法をご紹介します。

1.病院を受診する

元々はハスキーボイスでなかった場合、病気が原因という恐れがあります。2~3週間経っても症状が改善されないときは咽喉科や音声外来を受診して異常がないか診てもらい、異常が見つかったら適切な治療を受けるようにしましょう。

2.喉や声帯の手当をする

風邪や大声の出し過ぎ、飲酒・喫煙などで炎症を起こしている場合、何よりもまず喉を休ませましょう。疲労やストレスが溜まっていると声帯も疲れてしまいますので、ゆっくりと休養を取ることは大切です。

室内が乾燥していると喉にも負担になりますので、加湿器を使用するなどして部屋の湿度を適切に保ったり、こまめに水分補給をして声帯の潤いを保ちましょう。飲酒や喫煙、カラオケなどは控えてください。

声帯周りの筋肉が弱っている場合は、逆にしっかりと声を出して筋肉を鍛えることが重要です。

3.食事を見直し身体の中から改善する

喉の粘膜を健康に保つビタミンB2、粘膜を正常に戻すビタミンB6やビタミンCを積極的に取り入れましょう。抗炎症作用のある蜂蜜も効果的です。

特に、ビタミンCが豊富で消炎作用も持っている大根を1cm角に切り、蜂蜜に数時間漬け込んで出てきた水分を蜂蜜と一緒に舐めたり、お湯で薄めて飲む蜂蜜大根はおすすめです。

また、歌手や声優、ボイストレーナーなど声を商売道具としている職業の方には、声帯周りの筋肉を強化するコエンザイムQ10や、響声破笛丸(きょうせいはてきがん)・麦門冬湯(ばくもんどうとう)といった漢方も人気です。

4.身体のコリや歪みを解消する

首や肩が凝っていたり猫背になっていたりして身体が歪んでいると、空気の通り道である喉や声帯周りも歪んで声がかすれたりしゃがれてしまうことがあります。

腹筋や背筋が衰えていると正しい姿勢を保てませんので、マッサージや整体で凝りをほぐして身体の歪みを取り、全身の血行を改善するとともに、日常生活にウォーキングなどの適度な運動を取り入れて、正しい姿勢を維持できるようにしましょう。

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ボイストレーニングも効果的

声を出すときに必要以上に力が入りすぎている方の場合、自然な力で発声できるようになるためにボイストレーニングを行うのが効果的です。教室に通って指導を受け、きちんと発声できているか確認してもらうのが一番ですが、通える範囲に教室がない場合はインターネットや文献の情報を参考に自主トレしましょう。

こんな時は声を出さないで

声がかすれてしまったときに無理に声を出し続けると、炎症ができたり、できていた炎症が酷くなってしまったり、ポリープができてしまう恐れがあります。声がかすれているときは、無理に声を出さず喉を休ませるようにしてください。

また、女性の場合生理中は声がかすれやすくなる傾向がありますので、生理中の大声は控えた方が良いでしょう。

ハスキーボイスは、何らかの理由で声帯がピッタリと閉じなくなってしまうことが主な原因です。

原因に思い当たる節がある場合は喉を休めながら原因を取り除いたり、身体のメンテナンスやボイストレーニングで声帯を整えましょう。特に思い当たる原因もなく、長期間声がかすれている場合は、ポリープなどが原因である恐れがありますので、咽喉科を受診するようにしましょう。