出産は女性だからこそ経験できる素晴らしいもの。赤ちゃんのために妊娠中も頑張り続けてくれたあなたの体ですが、出産後のお腹のたるみはどうしてもショックですよね。
妊娠前のようなスリムなお腹はもう戻らないの？と不安になる方もいることでしょう。今回は、そんな産後のお腹にお悩みの方へすっきりさせる方法3つをご紹介します。
かといって産後の体力は非常に低下している危険な時期でもありますので、ぜひご自身の体の様子をみながら、焦らず取り組んでみてください。
産後にお腹がたるんでしまう理由
お腹のたるみの代表的な原因は下記の通りです。しっかりと原因を知ることで、理由に応じた対策をたてられます。
皮膚や筋肉のたるみ
妊娠中、女性の体は赤ちゃんのために時間をかけながらお腹の筋肉や皮膚を伸ばしていきます。そして出産後にはお腹から赤ちゃんがいなくなるので、伸びた筋肉や皮膚がお腹周りでたるんでしまい、一言で表現するのであればしぼんだ風船のようになるのです。
伸びてしまった皮膚はもう元に戻らないのかと不安な方も多いと思いますが、皮膚自体は再生能力があるので、時間をかけながらゆっくりと体に合わせて縮んでいくとされています。
骨盤や関節が開くため
妊娠中は骨盤や関節が開くことでも有名ですが、この骨盤の位置が下がってしまうためにお腹周りがたるみやすくなってしまうことも原因の一つです。
骨盤が開いたままでさらに骨盤の位置がずれてしまっていると、内臓自体が体内で下がってしまいお腹のたるみの手助けをしてしまいます。
筋肉量の減少
妊娠中はお腹周りの筋力も低下します。産後に体の土台となる筋肉量が少なくなっていることでたるみやすくなります。
ただし、産後にやみくもに筋肉トレーニングを行うのは大変危険ですので避けたほうが無難でしょう。タイミングが重要になりますので、しっかりとあなたにとってのベストな時期を見極めましょう。
お腹のたるみ解消はいつからやるべき？
「出産」という女性としての大仕事を終わらせたばかりの体は、相当のダメージを受けています。
妊娠前の体の状態に戻るまでに一般的には6-8週間必要とされています。この時期を産褥期と呼び、大前提としてまずは、体の体力回復のためにもしっかりと安静にすることが重要になります。
産褥期が終わる頃からスタートしましょう
人によって産褥期の終わりのタイミングは変わってきますが、産婦人科の先生と相談しながら、無理のないタイミングでたるみ解消のための準備を始めましょう。
繰り返しますが、産後の体は思った以上にダメージをうけており、休養が必要な時期になります。はやく妊娠前の体型に戻りたいからといって、決して自己判断で体に負担をかけるような行動に走らないようにしてください。
産後6ヶ月までは効果が出やすい
産後1年の間にお腹はゆっくり時間をかけて元に戻っていくとされています。この期間にたるみに効くとされる集中ケアを行うことで効果を高められるでしょう。
その中でもさらに産後6ヶ月までは骨盤の状態がまだゆるいと言われておりますので、もっとも効果が出やすいとされています。
お腹のたるみをスッキリさせる方法
産後の体はとてもデリケートになりますので、あなたの体の状態を見ながらご自身に無理のない程度でお腹のたるみ対策を行ってください。
体の土台を整える
妊娠中に骨盤が開くことは知られていますが、出産後には残念ながら妊娠前のように完全に骨盤が閉じることはありません。しかしながら、できる限り骨盤を引き締めることは可能です。
こちらも個人差がありますが、産後1ヶ月頃から、様子を見ながら骨盤矯正ベルトやガードルなどを活用することで骨盤を正常な位置に近づけることができます。
骨盤矯正のグッズは自分のサイズにあったものを選ぶようにして、体に無理な負担がかからないように注意しましょう。
さらに産後には普段の姿勢に関しても注意が必要です。猫背が癖になってしまうとお腹のたるみに拍車をかけてしまいますので、背筋を伸ばすように心がけましょう。
そしてさらに体調が落ち着いてきたら、体の様子を見ながらエクササイズや筋肉トレーニングを行うようにしてみてください。その時腰に負担がかかり過ぎないように注意が必要です。
ビタミンB群を積極的に摂取
ビタミンB群は皮膚の回復に効くとされるビタミンです。なかでもビタミンB6が良いとされています。
ビタミンB群はたんぱく質の代謝によく機能すると言われているので、結果的に肌の再生能力を底上げしてくれるのです。
日頃の食生活のバランスを整えることももちろんですが、このような皮膚の回復を助けるビタミンの力も借りてお腹のたるみを健康的に解消していきましょう。
集中保湿ケアとマッサージ
たるんでしまったお肌の新陳代謝や再生能力を改善させるためには、保湿やマッサージが必要不可欠です。
お肌の機能を正常に保つためにも日頃から保湿剤を使用することをおすすめします。もしもまだ妊娠中に使用していた妊娠線予防クリームをお持ちの方は、ぜひ活用してみてください。妊娠線予防クリームは保湿力が非常に高く産後でも活躍してくれるでしょう。
マッサージはお肌の血行促進に役立ちます。新陳代謝を活発にしてお肌の細胞にプラスの力が働くようになります。同時にリラックス効果も得ることができますので、産後のストレスにも効果的でしょう。
マッサージする時にはお肌にあった保湿剤を選ぶようにしましょう。産後のお肌は敏感なので、摩擦によるダメージや配合成分が合わないと刺激になってしまう可能性があります。
健康で強い体作りを
出産を終えて一息つけたのもつかのま、これからが本格的な子育てのスタートです。
出産直後はしっかりと休養が必要ですが、それ以降は様子をみながらたるみに効くエクササイズや食生活に気を使うようにしてみましょう。また産後のたるみは時間がかかることが大前提です。焦らずゆっくりとケアしていきましょう。
お腹のたるみも解消しながら「母」として健康で強い体作りを目指していきたいですね。
