子育てをしてみると気づくこと、それは、育児はなかなかの重労働だということです。赤ちゃんはとにかく抱っこ抱っこと、もう一度お腹の中に戻りたいのではないかと思うほど抱っこを求めてきますし、慣れない授乳も体に負担がかかります。育児の重労働を考えれば、出産前は痛くなかったのに、出産後背中の痛みが気になるママが沢山いることも頷けます。
そこで、今日は産後ママを襲う「背中の痛み」を解消する方法についてご紹介します。
産後の背中の痛みはなぜ起こる?
そもそも、産後の背中の痛みはなぜ起こるのでしょうか。
長時間の抱っこ
生まれたばかりの頃は3000g程度だった赤ちゃんも、生後3か月くらいで5㎏を超えてくるようになります。5㎏といえば、お米の袋一袋分の重さです。その重さを四六時中抱っこしている訳ですから、背中に負担がかかるのは必然といえますね。
授乳の体勢
授乳時に、赤ちゃんがおっぱいを吸いやすいよう、背中を丸めるような体勢になったり、添い乳をする際にも、無理な向きで授乳したりすると背中に負担がかかる原因となります。
おむつ交換
赤ちゃんによって個人差がありますが、特に新生児期はおむつ替えが頻繁な時期です。一日に何度も腰をかがめた体勢でおむつ替えをしていると知らず知らずのうちに背中に負担がかかっているのですね。
産後の背中の痛みの特徴
産後、ママが悩まされる背中の痛みの特徴としては、
・朝起きると背中が痛む
・抱っこ時や授乳時に痛みが走る
・肩甲骨の間の痛みが酷い
などがあります。
一日が始まる朝に痛みを感じることや、育児では避けることが出来ない抱っこや授乳時に痛みを感じることは、体が辛いだけでなく、心にもネガティブな影響を与えてしまいかねません。背中に痛みを感じたら早めに対処することが大切です。
背中の痛みを解消する方法
自分に合った抱っこ紐を選ぶ
赤ちゃんを抱っこする時、頼りになるのが抱っこ紐です。現在では、沢山の抱っこ紐が販売されており、値段の幅も広いため迷ってしまうかもしれません。赤ちゃんが生まれてから自分に合ったものを購入すると一番良いのですが、赤ちゃんが生まれる前に準備しておきたい方もいらっしゃるでしょう。その場合には、是非周りの先輩ママのアドバイスを聞いてみてください。実際に使用した先輩ママの生の声は間違いありませんからね。
また、抱っこ紐はいつまでも使う物ではないから、なるべくお金をかけたくないと考えているのなら、その考えは改めることをオススメします。赤ちゃんが生まれたら抱っこ紐ほどママを助けてくれる道具はありません。一日のうち長い時間使うものです。費用を抑えて安い物を購入しても、産後背中を痛めて病院にかかることになれば返って費用がかさむことになります。抱っこ紐にかかる経費は必要経費と考えた方が赤ちゃんにとってもママにとってもプラスになりますよ。
授乳クッションを使用する
授乳時にママの心強い味方になってくれるのが授乳クッションです。出産時に産院で初めて使用し、その便利さに感動したママも多いでしょう。
産院から帰ってきて、自宅での育児、授乳時の姿勢が原因で背中に痛みを感じているようであれば、迷わず授乳クッションを購入しましょう。授乳クッションを使用して赤ちゃんの高さを調節することで、授乳時のママの負担をだいぶ軽減することが出来ますよ。
クッションの高さが合えば、普通のクッションでも授乳クッションの代用が出来る場合もありますので、自宅にある場合には試してみてくださいね。
ベビーベットを使用する
出産前に張り切ってベビーベットを購入したけれど、ママと一緒でないと赤ちゃんが寝てくれないなど、結局無駄になったという先輩ママの体験談も多いため、最近ではベビーベットを準備しないママも増えています。
しかし、ベビーベットは赤ちゃんを寝かせる以外にも使用できるのです。それはおむつ替え台としてです。赤ちゃんのおむつを替える度に床に寝かせて、替え終わったら床から持ち上げて抱っこするという一連の行動が背中に負担をかけているようでしたら、是非ベビーベットを活用しましょう。
ベビーベットは購入しなくても、レンタルも出来ますからね。
マッサージやストレッチで凝りを解す
育児による体の凝りを解消するには、マッサージやストレッチで血液の流れを改善してあげることが効果的です。家族にマッサージしてもらったり、時には整体などでほぐしてもらえれば一番良いのですが、難しい場合には自分でケアしてあげましょう。
手軽に出来て簡単なのはストレッチポールやゴルフボールを使用した方法です。ストレッチポールを背中に敷いてゆらゆらするだけでも、丸まっていた背中が伸びる心地よさを感じることが出来ますし、ゴルフボールの上に寝転がり、肩甲骨の間あたりを刺激してあげると背中の凝りを解消することが出来ますよ。
まとめ
産後にママを襲う背中の痛みは、育児をしていたら避けられない部分も多いものです。しかし、避けることは出来ない、毎日忙しいから…と放っておいては後々他の部分にも悪い影響を与えかねません。産後のママの体の不調は早目早目に対処することが大切ですよ。
また、育児用品に関しても長く使う物ではないから、自分が我慢すれば良いからと、節約するママもいらっしゃいます。何度もいいますが、産後は心身ともにキツイ時期です。育児用品に頼ることは、甘えでも贅沢でもありません。ママも赤ちゃんも健康に過ごすための必要経費と考え、上手に利用して負担を軽減してくださいね。