美しく痩せたいと頑張ってダイエットをしたものの、ダイエット臭が発生し悩みの種となることがあります。ダイエットによりなぜダイエット臭が発生するのか、その原因や改善方法をご紹介します。
「ダイエット臭」って何?
ダイエット臭とは、食事を抜くなどのダイエットにより、口臭や体臭がきつくなってくるものです。独特のあまずっぱい臭いをしているのですが、自分ではなかなか気づくことができないため、周りの人に迷惑をかけてしまうことも。
ダイエット臭の原因
ケトン体
ダイエット臭の主な原因は、過剰なカロリー制限や糖質制限をするダイエットによるものだと考えられています。人間が活動するためのエネルギーは糖質から作られるのですが、ダイエットなどにより糖質が不足すると脂肪酸が燃焼しきれず、血中に余分な脂肪酸が増加しケトン体という物質が作られます。このケトン体こそがダイエット臭そのものなのです。
ダイエット臭の元であるケトン体は口や体、尿など全身から排出されます。ダイエットをして折角スリムな体型を手に入れても、体全体からダイエット臭を発していては台無しですね。
乳酸
ダイエット臭のもう1つの原因は乳酸。厳しいダイエットで体の血行が悪くなると、酸素不足により疲労物質の乳酸が発生します。乳酸が体の中のアンモニアと一緒になると、汗と混ざって体の外へ排出され、鼻についたようなアンモニア臭を発します。わきの臭いが気になるときはダイエット臭の可能性も考えられます。
ダイエット臭の対策は?
ダイエット臭を発生させないためには間違ったダイエット方法を実践しないことが肝心。しっかりチェックして対策をしておきましょう。
対策(1)過剰な糖質制限はNG
糖質ダイエットという方法がありますが、過剰に糖質を制限してしまうとダイエット臭の原因になるだけでなく、健康を害する事にもなりかねません。精神的に不安定になる場合もあります。
美しくダイエットするためには、バランス良く栄養素を摂りいれることが必須。糖質のもとになる炭水化物だけを極端に減らしてしまうことは絶対に避けましょう。
対策(2)有機酸を含む食品を摂る
ダイエットにより分解されずに残った脂肪酸を分解するには、有機酸がたっぷり含まれた食品を摂ることが効果的です。梅干しや酢の物、柑橘類は、有機酸であるクエン酸を多く含んでいるので積極的に食べるようにしてください。
またケトン体が体内にたまると体が酸性に傾き、代謝が落ちることになるので、野菜や大豆類、海藻などアルカリ性の食品を多く摂りいれることも大切です。
対策(3)運度をして代謝&筋力をアップ
ケトン体が発生し、ダイエット臭がする状態の体はとても代謝が落ちています。ウォーキングや水泳などの有酸素運動を行って体を動かすように心がけてください。
さらには筋トレなどの無酸素運動をプラスすると、筋力が向上して脂肪燃焼力が活発化します。毎日体を動かすことで落ちていた代謝と筋力がアップし、少しずつダイエット臭が改善されていくことでしょう。
対策(4)汗腺機能を正常化する
空調機能が整備された建物の中にいる私たちは、思い切り汗をかくということが少なくなり、汗腺機能が低下する一方です。老廃物が排出されにくい状態でかく汗は、ベトベトでケトン体が混ざり、とても嫌な臭いがします。
手や足を温めたり、半身浴などの入浴法を取り入れて、発刊作用を促しましょう。汗腺機能が回復すれば、さらさらの汗をたっぷりかくようになり、臭いも自然と消えていきます。
ダイエット臭は自分では気づかず、知らないうちに人に嫌がられていることがあるかもしれないので、早めの対策が大切です。バランスのとれた食事や適度な運動を心がけ、良い汗をかきながら美しくダイエットを実践していきましょう。