主婦にとって朝はやることがたくさん!朝ごはんの用意、子どものお弁当作り、身支度に洗濯など、全て短時間でこなさなければなりません。そのためにも朝早起きできれば余裕を持って行えるのですが、朝が苦手な方は毎日とても大変な思いをされていることでしょう。朝に起きられない原因や、克服するための対策を探っていきます。
朝の苦手度はどのくらい?
あなたは朝どの程度起きられないでしょうか。朝が苦手だと考えられる様子や状態をいくつか取り上げてみます。
・布団に入ってもすぐ眠れずいつも12時を回ってしまう。
・毎日6時間以下しか睡眠時間がない。
・日中はいつも眠気がして頭がぼーっとしている。
・寝酒は欠かせない。
・寝る時間はその日によってまちまち。
・休日はお昼過ぎまで寝てしまう。
・寝室には朝日があたらない。
・めざまし時計はいくつも置いている。
・布団に入ってからしばらくスマホをいじっている。
いかがでしょうか。当てはまるものがありましたか?上記のような状態が続いているなら、朝が苦手と認識してその対策を考えていく必要があります。
朝が苦手な原因は?
朝が苦手な人はさぼっているとみられがちですが、実は様々な原因が重なっているケースがあります。
体内時計が正しく働いていない
夜更かしが続いたり、仕事で不規則な生活が続いていると、体内時計が正しく働かなくなり睡眠のリズムが崩れるため、夜眠れない、朝起きれないという連動した2つの症状がおきます。そうした状態があまりに長引くと睡眠障害になる可能性もあるので、早めに体内時計を修復することが大切です。
睡眠の質が悪い
睡眠中はレム催眠とノンレム催眠を繰り返しているのですが、睡眠から1~3時間経ち深く眠ったノンレム睡眠状態のときにしっかり眠れていないと、朝の目覚めが悪くなると言われています。眠りが浅いため夜中に度々目を覚ましてしまうので、疲れがとれず早朝になってから眠気がおそってきます。
セロトニンの不足
精神安定をはかるセロトニンというホルモンは、寝ている間にはほぼ分泌されませんが、朝へ近づいていくにつれて自然と分泌されるようになり、目覚めへとつながります。セロトニンの分泌量には個人差がありますが、不足することにより朝起きづらくなっている可能性も考えられます。
朝が苦手な場合の対策
朝が苦手な人は、少しの工夫や心がけで克服することが可能です。すぐにできることばかりなのでぜひ実践してみましょう。
寝室には朝日が入るようにする
遮光カーテンで光をさえぎっておくと夜はぐっすり眠れますが、朝になっても明るくならないため、体内時計が狂って目を覚まそうという働きがおこりません。カーテンを少しだけ開けて朝日が入るようにしておけば、朝になり部屋が明るくなると脳が朝だと認識してくれるので、目が自然と覚めて起きることができるようになります。
寝る前に食べ過ぎない!飲酒もNG!
寝る3時間前に食事を済ますことは、体のためにも睡眠を促すためにもベストだと言われています。しかし、仕事や家事の都合で毎日実践するのは難しいかもしれません。寝る前にドカ食いをしてしまうと胃への負担が強くなり安眠はのぞめません。仕方なく夜遅く食事をする場合は、消化が良く温かいものを少量食べるようにしましょう。
寝る前の飲酒もほろ酔いでぐっすり眠れるように思われがちですが、実際は交感神経を刺激するため質の良い睡眠は得られません。寝る前は温かいハーブティーやノンカフェインの飲み物を摂るようにしてください。
スマホやPCを見ない
寝る前にスマホやPCを見続けていると、いろいろな情報が脳に刺激を与え、睡眠へと導くメラトニンの作用が弱まります。スマホやPCの光も寝る前の目や脳に良い影響を与えないので、寝る1~3時間前までには触るのを止め、心が落ち着く音楽を流しながら心地よい眠りへと導くようにしてください。
朝起きてやることを決めておく
翌朝起きてからやることを前日に決めておくのも早起きするための秘訣です。明日の朝はシーツや毛布をいっきに洗ってしまおう!放置していたベランダの掃除を済ませよう!など主婦の方ならではのやることリストを作って実践してみてください。明日はこれをやるんだ、という意識があるだけで自然と目が覚めて朝が起きやすくなるから不思議です。
目覚まし時計は1つに
目覚まし時計がいくつもあると、1つが鳴ってもまた次が鳴るまで眠れる・・・という安心感を持ってしまうのが人間の弱いところです。スヌーズに設定しているのも同じこと。ベルが鳴って消してもスヌーズがあるから安心、とそのまま起きようとは思いません。
1度ベルが鳴ったら起きなければ大変!という強い意思を持つことで、最初は辛かった朝も少しずつ習慣化し、起きることができるようになります。
冷暖房器具のタイマーをセットしておく
冬場は寒いとなかなか起きにくいですよね。夏は暑さが苦手で体がだるく起きづらい方がいるかもしれません。その場合はエアコンなどの冷暖房器具のタイマーを起きる30分ほど前にセットしておけば、目覚めと同時にストレスなく起きることができます。快適に起きるためにはこのような少しの工夫がとても大切になります。
寝る時間と起きる時間は一定に
その日によって寝る時間や起きる時間がバラバラだと体内時計が正常に働きません。毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きることで、朝その時間に自然と目が覚めるようになります。
休日は少し寝坊してもOKですが、お昼過ぎまで寝ていては、折角整った体内時計がすぐに狂ってしまうことになるので、休日であってもなるべく早めに起きるように心がけてください。
寝起きには1杯の水を
寝起きは喉が渇いて頭もぼーっとした状態です。水をコップ1杯飲むと胃がすっきりと整い、目がさえてきます。また前日の夜にポットにお茶や好みの飲み物を入れておけば、起きてすぐに飲めるので手間がかからずおすすめです。
間接照明を取り入れてみる
寝るときは部屋を真っ暗にするのがベストですが、不安な場合はフットライトなどの間接照明を取り入れてみましょう。電球も蛍光色を選ばず、あたたかな昼白色がおすすめです。
アイマスクやアロマなどで眠れる工夫を
朝すっきり目覚めるためには睡眠の質を上げることが大切。心地よい眠りを誘うための工夫をしてみましょう。アイマスクをしたり、枕に好みの香りのハーブを忍ばせたり、アロマオイルを焚いて好きな香りに包まれながら眠るのも良いでしょう。
早起きは三文の徳と言いますが、朝早くに目覚めることができれば家事がはかどるのはもちろん、何より自分自身の心がすっきりするので、1日のスタートを快適に過ごすことができます。早起きが苦手だった方も対策を実践し、気持ちよい朝の目覚めを手に入れてくださいね。