どろどろに汚れた排水口。きれいに掃除しないといけないのはわかっているけれど、できるならば触りたくないですね。排水口の掃除はブラシやスポンジ、歯ブラシなどでゴシゴシしないといけないと思い込んでいませんか?実はもっと簡単に、しかも手で触らずにピカピカにすることができます。そこで今回は汚い排水口を触らずにピカピカにする方法をご紹介しましょう。
排水口が汚れる原因は何?
キッチンやお風呂の排水口があんなにどろどろに汚れてしまう原因をご存知でしょうか。
排水口の汚れの原因は、排水口から下水への作りに問題があるからです。
排水口は下水へとつながっていますが、直接つながっておらず、まず排水パイプ(排水管)を通って下水へ流れていきます。排水口には排水トラップというフィルターがついていて、下水の嫌な臭いやガスが室内に侵入してくるのを防ぐという役目があります。
ところが、この排水トラップがあるおかげで汚れを下水に流さず、食い止めてしまうのです。
洗剤や石鹸、油分、食べかす、髪の毛などいろいろな汚れがキッチンやお風呂にはありますから、それらが下水まで流れていかずに排水トラップでブロックされます。
ブロックされて残った汚れに雑菌が繁殖し、どろどろ汚れや悪臭の原因になるのです。
ピカピカにする2つのアイテムと掃除方法
排水口の掃除は、直接ブラシやスポンジなどでゴシゴシと洗うというのが一般的ではありますが、あるアイテムを使えば直接触ることなくピカピカの排水口にすることができます。
そのアイテムというのが重曹とお酢。
きつい洗剤と違ってどちらも食べることができる食品ですから、食べ物を扱うキッチンの排水口掃除にピッタリです。もちろんお風呂の排水口もこの2つのアイテムを使ってピカピカにできます。
掃除方法
1.排水口にたっぷりまんべんなく重曹を振りかける
2.重曹の半分程度の量のお酢を重曹にかける
3.重曹とお酢が化学反応を起こし泡が出てくるので、5~30分ほどそのまま放置する
4.ぬるま湯で洗い流す
重曹は食品用を使っても良いですが、お掃除用ならお値段もリーズナブルなのでよりおすすめです。最後にぬるま湯で流すとき、熱湯を使うと排水口を傷めたり変形する恐れがありますから、必ずぬるま湯で洗い流してください。
初めて重曹とお酢を使って掃除をする場合、ガスの発生に驚くかもしれませんが、ここで発生するガスは単なる炭酸ガスで人体への影響はなく、吸い込んでしまっても問題ありません。
掃除中、一時的に排水口のニオイが部屋に充満することがありますので、換気をしながら掃除しましょう。
排水口の汚れ防止にはコレ!
普段からできるだけ排水口を汚さない工夫をしておくと、掃除の回数も減りますし、悪臭に悩むこともなくなります。
排水口の汚れ防止はとても簡単にできるので、早速今日から実践してみましょう。
ごみ受け皿にネットをつける
キッチンのシンクのごみ受け皿に目の細かいネットを取り付けましょう。ネットを取り付けることで細かなごみが排水口に流れなくなるので、汚れを予防できます。ネットは100均で手に入れることができ、コスパも気になりません。
丸めたアルミホイルを入れる
どこのご家庭にでもあるアルミホイル。これを丸めて排水口に入れておくと汚れを予防できます。
細菌やバクテリアなどの雑菌は、金属イオンを嫌います。そのためアルミホイルを入れておくだけで、雑菌の繁殖を防ぐことができるのです。
単体では金属イオンは発生しませんが、水と合わさることで発生させることができるため、水がかかる面積を増やすようふんわりと丸めるのがポイントです。
10円玉を入れる
アルミホイル同様に10円玉でも金属イオンが発生するので、汚れを予防できます。
塩素系漂白剤を使う
夜洗い物がすべて終わった後で、塩素系漂白剤をかけておくのも汚れ予防になります。
使用後にお湯で流す
塩素系漂白剤は独特のにおいがあるので、使うのが苦手という方もいます。そんな方におすすめなのが、キッチンを使った後、お湯を排水口に流すというものです。熱湯ではなく、水道から出るお湯くらいの温度で問題ありません。
炭を入れる
ごみ受け皿に炭を入れておくのもおすすめです。炭には防臭・抗菌効果があるので、排水口での雑菌の繁殖を抑えることができます。炭を使う場合は、ごみ受け皿に炭を入れ、炭部分を外してネットを取り付けると便利です。
排水口はコバエの発生源
排水口は雑菌が繁殖した汚れでどろどろの汚い場所。その汚い場所に発生するのがコバエ(チョウバエ)です。チョウバエは体長3~4mmほどのやや大きめのコバエで、殺虫剤の効果も薄いうえ、ときには「ハエ症」を発症する恐れもあります。
人間の目や陰部などに寄生することもあります。命にかかわるような症状はなく、長期にわたる病気ではありませんが、そんな病気にかかりたくはないですね。
排水口を常にきれいに保つことで、コバエの発生も防いでおきましょう。