落ちにくいファンデーションが増えているだけに、服についた時にはやっかいなもの。処置が適切でないと、布地まで傷んでしまいます。しかしファンデーションがついたからといって、毎回クリーニングに出すのもお金と手間がかかってしまいます。そこで今日は、服についたファンデーションを自宅で簡単に落とす方法を詳しくご紹介していきましょう。
ファンデーションの汚れを落とすのに必要なもの
ファンデーションは油性の汚れですので、基本的にはベンジンを使います。軽い汚れであれば、クレンジングシートやクレンジングオイルを使うと簡単です。
家にあるものでファンデーション落としに使えるもの
・ボディソープ
・シャンプー
・スポンジ用クリーナー
クレンジングオイルにはミルクタイプなどもありますが、オイルが落としやすいのでこちらを使いましょう。ベンジンは揮発するので、水洗いできないウールや毛皮などの汚れ落としにも使えます。薬局などで購入できるので、買っておきましょう。
ファンデーションがついた時にやってはいけないこと
・水で濡らす
かえって汚れが繊維の奥に入り込んでしまい、取れにくくなります。
・こすらない
ファンデーションが広がり、繊維も傷めてしまいます。
ファンデーションの汚れを落とす時に用意するもの
・クレンジングオイルもしくはベンジン
・食器用洗剤
・歯ブラシ、もしくは綿棒
・タオル
リキッドファンデの場合は、ついた部分をティッシュでつまむようにして、なるべく布地にファンデーションが残らないようにしましょう。リキッドの場合もパウダーの場合も、乾いているときは、はたくなどして表面のファンデーションを落としてから汚れ落としを行います。
ファンデーションの汚れの落とし方
ベンジンの方が強力ですが、手元にない場合はクレンジングオイルで十分落とすことは可能です。なお、ベンジンを使う場合は換気を行い、火を近くで使わないようにしましょう。
1．服を広げ、しみ移りを防ぐために、しみの下にタオルを敷きます。
2．歯ブラシや綿棒にベンジン、もしくはクレンジングオイルを染みこませ、しみを軽く叩くようにしてつけていきます。
3．汚れが移るので、下に敷いたタオルをきれいな面を出しながら動かします。
4．服によっては、脱色やすれが起きることがあります。レーヨン素材の服などは、指にオイルをつけてから、なでるように馴染ませます。
5．台所用洗剤をつけます。クレンジングオイルだけだと、しみがさらに広がることもあるため、オイルを落としやすいように台所用洗剤をなじませ、水洗いします。
6．しみの部分の周りを、軽く叩きながら洗剤を落としていくと、輪ジミを防げます。
7．このあといつもと同じように洗濯機で洗います。
外出先でなんとかしたい！ファンデーションを落とす応急処置
会社や出先で化粧直しをしていたら、ファンデーションが飛び散ってしまった…そんな時に簡単な応急処置をしておくだけでも、しみがそれ以上ひどくなることを防ぐことができます。時間が経つとそれだけしみは取れにくくなりますので、できるだけ応急処置はしておきましょう。
外出先での応急処置の方法
1．ペーパータオルやティッシュなどを用意し、しみの裏にあてます。
2．しみの部分にハンドソープをつけ、ハンカチなどをお湯で湿らせ、叩くように押さえます。
3．しみが移ったペーパータオルやティッシュは、きれいな面を取り替えながら使います。
4．しみが薄くなったらぬるま湯ですすぐ。
5．しみは外側にではなく、内側に寄せるように洗うと広がりません。
完全には取れなくても、応急処置をしておくだけでも汚れ落ちが違うので、なるべく早めに処置をするようにしましょう。またコンビニなどでしみ抜きの簡易キットが販売されているので、それを使って応急処置するのもおすすめです。
こんな時はクリーニングに出そう
クレンジングオイルや台所用洗剤を使ってもしみが落ちなかった場合、また水洗いができない服の場合は、クリーニングに出しましょう。
クリーニングに出した方がいい服
・ウール素材
・カシミア素材
・シルク素材
ウールやシルクの場合、アルコールでしみが落とせる場合もありますが、繊維が傷む可能性もあるため、できるだけクリーニングに出すようにしましょう。ついてすぐの汚れをティッシュなどでつまみ、取っておくだけでも違うので、なるべく取れる部分の汚れは取るようにしましょう。乾いてしまった場合は歯ブラシではたくようにして粉を落としておきましょう。
ファンデーションを服につけないための予防法
毎日する化粧だけに、どうしてもファンデーションが服につく機会は多くなってしまいます。できるだけ服にファンデーションをつけないように、予防策を取ることも大切です。
ファンデーションを服につけないために
・メイクは着替えてから
メイクをしてから着替えると、ファンデーションがつきやすくなります。もしメイクをしてから着替えたい場合には、フェイスカバーを用意しましょう。試着室などに用意してある薄い不織布のものです。もしくは手ぬぐいなどをかけてもいいでしょう。
・仕上げにルースパウダーを使う
ファンデーションをつけすぎると、服につく可能性が高くなるので、適量を使うようにし、仕上げにルースパウダーを使うとファンデーションが取れにくくなります。
・服の襟元などにベビーパウダーをはたく
首や襟元はファンデーションがつきやすい場所なので、事前にベビーパウダーをはたいておくと、ファンデーションがつきにくくなります。
服の素材によっては、しみ抜きをしたら逆に広がってしまった、痛んでしまったということもありますので、水洗いができる服だけに今回の方法を使い、それ以外の服はプロの手に任せるようにしましょう。
