タイプ別で見る、風邪のひきはじめに食べると効果的な食べ物

季節に関係なく、風邪をひいてしまうことはあります。高熱がある場合や、関節痛などが酷い場合には病院にて適切な処置を受け、お薬をもらう必要があるでしょう。ただ、ひきはじめにきちんとした対策をとっていれば、病院にかかるほど悪化する前に治すこともできるのです。

今回は、風邪のタイプ別“ひきはじめに行うとよい効果的な対策”についてご紹介していきたいと思います。対策法を知っていれば長く苦しむことなく、症状を楽にすることができるので、ぜひ取り入れてみて下さいね。

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風邪には2つのタイプがある

まず、風邪といっても2つのタイプが存在するということはご存知でしょうか。このタイプにはどのような違いがあるのか、詳しくみていきましょう。

1.風熱の風邪

このタイプには4つの特徴があります。

・のどが痛む
・咳が出る
・熱があり、のどに乾きがある
・悪寒がない

悪寒がないことと、熱があるのがポイントです。このタイプの場合は喉に炎症を起こしていることが多く、ウィルスが喉で悪さをしています。

2.風寒の風邪

一方、風寒の場合は3つの特徴があらわれます。

・無色の鼻水が出る
・くしゃみが出る
・悪寒がある

くしゃみや悪寒が特徴で、鼻の粘膜にウィルスが付着している状態です。そのため、鼻水やくしゃみによってウィルスを排除しようとする働きが見られます。

タイプ別で見る、風邪のひきはじめに食べると効果的な食べ物

タイプ別風邪のひきはじめに効果的な食べ物

ひきはじめには主にビタミンCを多く含む食べ物を食べるとよいとされていますが、風熱の風邪にはフルーツがおすすめです。

風熱タイプにおすすめな食べ物

柑橘類のフルーツ

そのままの状態で食べるのはもちろんですが、おすすめなのは無農薬の柑橘類の皮を細かく刻み、お湯に混ぜて飲むという方法です。農薬が付着したものだと体に害を与えてしまうので、必ず無農薬のものを選ぶようにして下さい。

みかんやレモンが特におすすめですが、みかんの皮には咳を鎮める効果があるなど、風熱の症状に特に効果を発揮してくれます。

熱を逃がす野菜

熱っぽさでぼーっとしてしまう風熱風邪には、体の中から熱を取り除いてくれる野菜を食べることもおすすめ。きゅうりやトマト、セロリなどが当てはまるため、積極的に摂取するようにしましょう。

栄養補給できる甘いものも◎

熱があると食欲も薄れますが、甘くて喉通りのよいものなら食べることができると思います。糖分は体の栄養補給にもなるため、アイスクリームやゼリーなどの冷たくて食べやすいものを食べると良いでしょう。

また、玉子酒もおすすめです。卵にはたくさんの栄養が含まれています。食欲が減退していても、卵スープや卵粥などは比較的楽に口に入れることができると思います。

風熱におすすめのレシピ

・材料…大根とハチミツ
・作り方…大根を小さめに切り、ハチミツ漬けにします。3時間程度置いたら液の完成。お湯に大さじ1杯程度入れて飲みます。

風寒タイプにおすすめの食べ物

熱はなく、悪寒がする風寒タイプには、体を温める効果のある食べ物がおすすめです。

芯からポカポカする生姜やネギ

すりおろした生姜とお湯、刻みネギでスープを作れば風寒の症状は楽になるでしょう。普段から摂取したい食材とはいえますが、風邪の時はさらにその効果が期待できます。

温かい飲み物

寒気が酷い風寒風邪は、冷たいものを口にするのはNG。なるべく温かいものを口に入れるようにして下さい。飲み物ではホットミルクにシナモンを加えたシナモンミルクが効果的。

風寒におすすめのレシピ

・材料…黒糖と生姜
・作り方…千切りした生姜にお湯を注ぎ、2~3分蒸らしたら黒糖を加えて混ぜます。お湯の量は味を見ながら調節してくださいね。

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食べ物以外で風邪のひきはじめにやるべき事

風邪に効果的な食べ物やレシピについてご紹介してきましたが、それ以外にも取り入れたい行動があります。食事と一緒にぜひ試してみて下さい。

1.温める

体温が下がれば当然免疫力も低下します。熱の有無に関わらず、体を冷やす行為は避けるようにしましょう。風邪のひきはじめには入浴も効果的と言われていますが、これは体温を上昇させることができるためです。

もちろん湯冷めすることのないよう、水分はふき取り、吸汗性のよい衣類に着替えることが大切です。

2.しっかり眠る

良い眠りにつくことができれば、免疫力は向上し、風邪の症状も早期に改善することができます。ひきはじめについつい夜更かしすることのないよう、早めの就寝を心がけてください。

また、寒い季節にはあらかじめ布団を温めておくこともおすすめです。温かい布団に入れば自然と眠気がやってくるので、湯たんぽやホットカーペットを上手に利用しましょう。

3.加湿

風熱風邪の特徴にもあるように、咳や喉の痛みには、喉の乾燥が大きく関係しています。湿度が低い状態は、ウィルスが過ごしやすい状態です。加湿器を使って部屋全体の湿度を一定に保つとよいでしょう。

加湿器がない場合には、マスクをするのもおすすめです。

4.水分をとる

喉の渇きを感じる頃には、体の中で水分不足が起きている状態だといわれていますね。風邪の時は特に、こめまな水分補給を心がけましょう。水分をとることで汗や尿から菌を排出する効果が期待できます。

5.菌をやっつける

手洗い・うがいは必須です。菌が付着した状態の喉や手をそのままにしておけば、風邪が完治することは難しいでしょう。帰宅したらまず菌をやっつけること。清潔にしておくことで悪化を防ぐことができます。

タイプ別で見る、風邪のひきはじめに食べると効果的な食べ物

ひきはじめだからと侮るなかれ!

風邪をひいたからと突然仕事を休むことはできないと、つい無理をしがちな方が多いように感じます。ひきはじめは症状が軽くても、悪化すれば仕事もお休みしなければならなくなるでしょう。そうなる前に、早めの対策や休養日を作っておく方が会社にも迷惑はかからないと思います。

また、ひきはじめだと油断して、人にうつしてしまっては余計迷惑になりますよね。咳が出ているのならマスクをするのは常識ですし、悪化させないためにも必要なことです。自分自身で悪化の原因を作り出すことのないよう、しっかり対策してくださいね。