お部屋の雰囲気を決める重要な家具といえばソファですね。リビングに設置することが多く大きさもあるため、ソファの色味や素材によってはお部屋のイメージを気軽にチェンジすることもできます。しかしそんなインテリアの代表であるソファは、汚れがつきやすくお困りの方も多いもの。
一体どうすれば素材の良さを保ちながら、美しいソファを楽しむことができるのでしょうか。今回は、ソファ汚れの主な内容と汚れの落とし方について詳しく解説していきます。素材によっては掃除方法も異なってくるため、しっかりチェックしていきましょう。
ソファに付く主な汚れ
ソファは寛ぎの道具として、私たちの生活になくてはならないものになっていますね。もちろん、ソファに腰かけながら食事を楽しむご家庭もあれば、お酒を飲みながらテレビ鑑賞を楽しむ方もいらっしゃるでしょう。そんな時についてしまうのがこれらの汚れです。
・調味料
・飲み物(お酒、コーヒー、紅茶、ジュースなど)
・油
・皮脂
・ペンなどの汚れ
素材によっては気づきにくいものもありますが、当然放っておくことで汚れは落ちにくくなります。お子様がいらっしゃるご家庭なら、お絵かきの最中にマジックをソファに落としたり、食べ物のカスが落ちてシミになるなんてこともあります。
普通に生活していれば、汚れはどうしてもついてしまうものですが、お掃除方法を知っておくことでいつまでも綺麗なソファを楽しむことは可能なのです。
素材別の汚れの落とし方
それではさっそく、汚れの落とし方についてご紹介していきましょう。ソファの代表的な素材としては、布・合皮・革の3つがあります。それぞれ清掃方法が異なってくるので、素材をよく確認したうえで試すようにして下さいね。
1.布製の場合
食べカス・調味料・飲み物による汚れ
・用意するもの…中性洗剤、水、ふきん2枚
コップ1杯程度の水に洗剤を入れ、よく泡立てます。そこにふきんを浸し、汚れた箇所を拭き取っていきます。もう1枚の乾いたふきんで仕上げに乾拭きを行いますが、擦るのではなく押さえるようにすることで洗剤を取り除くことが出来ます。
汗・皮脂・血液などの汚れ
この場合も先ほどと同様の溶液を作り、ふきんで拭き取りますが、汗や血痕は黄ばんだシミが発生しやすいため、時間が経ってしまった場合にはもうひと手間加えます。
・用意するもの…オキシドール
黄ばみジミが気になる場所に、2~3滴たらしましょう。数分置いたら乾拭きします。
油・油性マジックなどの汚れ
中性洗剤を水で薄めたものの他に、下記のものを用意してください。
・用意するもの…シミ抜き専用液やベンジン
汚れた箇所にシミ抜き専用の液をつけ、数秒放置した後に乾拭きしてください。シミが目立たなくなるまでこの作業を繰り返します。最後に仕上げとして中性洗剤液につけたふきんで拭き取ります。
2.合皮素材の場合
飲食物・皮脂・汗・血・調味料などの汚れ
合皮の場合はソファの色味によって落とし方が異なります。これは、使用する洗剤によって色落ちが顕著に表れるからです。
・淡い色味や白色…水で薄めた中性洗剤液を使用する
・濃い色味や柄物…消毒用のエタノールを使用する
どちらも液につけたふきんで拭き取るか、ペーパーに浸み込ませて少しパックしてあげると良いでしょう。ただ、濃い色物の場合は色落ちしていないか注意しながら行ってください。
エタノールではしつこい汚れを完璧に取り除くことは難しいかもしれません。シミが目立たないという利点を考えれば濃い色の方が良いのですが、しつこいシミがついてしまえば落とすのは難しいということを覚えておきましょう。
油などの汚れ
・用意するもの…アルコール、またはベンジン
アルコールに浸したふきんで取り除きますが、擦らずに上から叩くようにして汚れを浮き上がらせていくのがポイントです。最後に乾拭きしますが、ベンジンを使用する際は少なからず跡が残る可能性があります。
革素材の場合
・用意するもの…革素材専用クリーナー
革素材には必ず専用のクリーナーを使用しなくてはなりません。革靴用などではなく、革のジャケットなどに使用できるものが好ましいです。一度油分がついてしまうとシミになってしまう恐れがあるので、もっとも注意が必要な素材といえます。
高級であることから劣化は遅く、耐久性も高いことは利点ですが、汚れには一番弱いということは認識しておいてください。水ぶきもNGなので、汚れたからと安易に拭き取ることのないようにしましょう。
ソファの汚れを防ぐ方法は?
そもそも汚れないようにするためには、カバーをかけるなどの工夫が必要となります。専用のカバーが販売されているのならそれを使用するのが見た目にも良いですが、マルチカバーを使っても簡単に作ることが出来ます。
伸縮性のあるものであれば、簡単に取り付けることが出来、こちらの動画で紹介されているものもソファにフィットしずれにくく、簡単にイメージチェンジしていますね。
革本来の素材を楽しみたいという方にとっては、カバーをかけることは避けたいと思われるかもしれません。その場合は食事をとるソファには使わない、インテリアの一部として考える、または本を読んだり寛ぐだけのために使用するなど、工夫が必要でしょう。
こまめに掃除!汚さないが基本
どの素材に関してもいえることは、こまめに掃除をするということです。掃除機でほこりを取り除いた後、水ぶきと乾拭きを行うことで布製や合皮のものは綺麗に保つことが出来ます。
大きなシミ、取れないようなシミがついてしまった場合には、思い切ってカバーをかけ、お部屋の色味を変えてあげるのもよいかもしれませんね。お子様がいらっしゃる場合は特に、汚れはつきものと考えなくてはいけません。子供が毎日利用するソファなら、汚れが気にならない素材にするか、カバーで保護してあげることがおすすめですよ。