モデルや女優として活躍する小雪さんは、アラフォーながら3人のお子さんを育てるママでもあります。多忙な毎日を送っているにもかかわらず、その肌年齢はなんと20代ということが話題となりました。独身時代から体に気を遣って過ごして来た小雪さんが、出産後に心がけている発酵食品を摂るという健康法について、詳しくご紹介します。
小雪さんは発酵食品を食べている!
モデルの小雪さんは、化粧品のCMでも活躍していますが、その化粧品ブランドのポップアップストアで美肌メニューをプロデュース。酵母や発酵食品を使ったメニューで、小雪さん自身も「食べると体調がよくなり、体も軽い」と発酵食品を絶賛していました。
高校3年生からモデル業をしている小雪さんは、体調管理もストイックだと評判ですが、特に発酵食品は妊娠中、出産後も欠かさず1日2品以上は摂ることを心がけているのだそうです。小雪さんの肌年齢と出産しても変わらないスタイルは、発酵食品によるものと考えて間違いないといえます。
発酵食品の美容効果
発酵食品とは、食品を微生物によって発酵させたもののことをいいます。発酵させることで、その食品が持つ栄養や力を引き出すことができるのです。
発酵に関わる微生物
乳酸菌
強い酸性の菌で、糖分から乳酸を作ります。ヨーグルトやチーズなどは乳酸菌の働きで作られています。
酢酸菌
アルコールを分解して、酢酸に変える菌です。お酒を酢酸で発酵させたものが酢です。
納豆菌
納豆菌は稲のわらについている菌で、蒸した大豆につけることで納豆ができます。ナットウキナーゼという納豆菌独自の酵素を生成します。
酵母菌
お酒やワイン、パン、味噌などに使われる菌で、糖質や脂質を分解します。
麹菌
穀物を加熱すると繁殖する菌で、発酵すると酵素の働きで糖分とアミノ酸を生成します。味噌や醤油を作るときに使われます。
発酵させることによるメリット
食品のうま味を引き出す
発酵させると酵素の働きで、食品のデンプン質やタンパク質から糖分・アミノ酸を生成します。この2つの成分が食材を柔らかくし、うま味を引き出してくれるのです。さらに栄養価も高くなります。
体に栄養が吸収されやすくなる
元の栄養素を微生物が分解するため、体に吸収しやすくなるほか、食材自体が柔らかく食べやすくなります。
保存性を高める
発酵食品は昔から保存食として使われてきました。発酵食品を作り出す微生物は、ほかの菌よりも強く、殺菌能力もあるため長く保存が可能となっています。
発酵食品の美容効果
抗酸化作用
抗酸化作用のあるビタミンCやカロテン、フラボノイドは野菜に多く含まれていますが、ビタミンCは加熱で壊れてしまうなど、これらの栄養素を取り込むのは難しいのが現実です。しかし発酵させることでこれらの栄養素が体に吸収されやすくなり、肌や細胞の老化の原因となる酸化を予防してくれます。
美白の効果
発酵に関わる微生物には、メラニン生成を抑える働きがあります。日本酒を作る際に使われる発酵液や、乳酸菌には皮膚の色素沈着の働きを抑える働きがあり、化粧品にも多く使われています。
保湿の効果
納豆菌が発酵する際にできるアミノ酸化合物のポリグルタミン酸には、保水の効果があり、肌を外部の刺激から守りながら肌を正常な状態に戻してくれます。新陳代謝を活性化する働きもあります。
デトックスの働き
発酵食品が生成する酵素は、腸内環境を改善し、善玉菌を増やす効果があると同時に、体の中の毒素を排出する働きもあります。体の免疫力を高めるので、体の内側から健康と美容の効果があります。
どんな発酵食品を摂るべき?
発酵食品には、食材を発酵させたものと、調味料とがあります。すぐに取り入れやすいご飯のおかずとなるものをご紹介します。
発酵食品
納豆
血流を改善する効果があります。また女性ホルモンと同じ働きをする成分が含まれており、肌や髪の毛の生成を助けます。
ぬか漬け
野菜をつけ込むことでうま味を引き出し、さらにかさを減らしながら野菜に含まれる食物繊維を豊富に取り込むことができます。発酵の過程で乳酸菌ができるため、腸内環境の改善にも役立ちます。
キムチ
韓国の伝統的な発酵食品です。キムチを作る際にできる乳酸菌は、腸まで届くほど強い菌です。日本で流通しているキムチには、日本人に合わせて甘味料を入れたものがありますが、乳酸菌が入っていないこともあるので注意が必要です。
発酵調味料
味噌
麹菌や乳酸菌、酵母菌など様々な菌を使っており、消化を助けるほか、腸内環境を整え、がん予防の効果もあります。
酢
脂肪の吸収を抑えるほか、疲労回復や殺菌の効果、腸内環境の改善など幅広い働きがあります。活性酸素を取り除き、美肌の効果もあります。
鰹節
うま味成分が体の新陳代謝を活性化します。そのまま食べてもいいですし、だしを取って様々な料理に使うのもおすすめです。
発酵食品の効果的な取り入れ方とは
発酵食品には、チーズやバターなどの動物性のものと、味噌や醤油、納豆などの植物性のものとがあります。動物性は脂質が多く、植物性は塩分が多めというデメリットがあります。そのため過剰摂取は体に悪影響を与えてしまいます。
また発酵食品が体にいいからといって、そればかりを食べることは、栄養のバランスが崩れてしまいます。毎日の食事に1品か2品を取り入れることを心がけ、飲み物に酢や甘酒などの発酵食品を取り入れるのもおすすめです。
美容効果のあるヨーグルトや納豆は、毎日取り入れたい発酵食品の一つです。発酵食品の効果は、短期間ではでませんので、無理をせず毎日食べ続けることを目標に、小雪さんに負けない色白美人を目指しましょう。