開いた毛穴は目立つだけでなく、メイクのノリを悪くし、さらに汚れやすくなることで毛穴が大きくなるなど肌トラブルの原因となってしまいます。ケアを正しく行うことで、毛穴を小さく、そして目立たなくさせることは十分に可能です。そこで今回は、毛穴のタイプ別の原因やそのケア方法について詳しくご紹介します。
毛穴の開きの原因とタイプ
毛穴はただ毛が生えている穴というだけではなく、皮膚の中から皮脂が分泌される出口でもあり、毛穴のタイプによってそのケア方法にも違いがありますので、自分の毛穴がどのタイプなのか把握しておくことが必要です。
1．黒ずみ毛穴のタイプ
毛穴が黒っぽく見える黒ずみ毛穴は、鼻がイチゴのようになっていて触るとざらつくのが特徴です。
黒ずみ毛穴の原因
毛穴に詰まった角質や皮脂が、代謝されないまま酸化することで黒くなるのが原因です。皮脂が活発に分泌される額や鼻などのTゾーンにできることが多く、皮脂分泌の多い10代から20代に多く見られます。
ただし肌の新陳代謝が乱れたり、肌質がオイリー肌でも皮脂が詰まって黒ずみ毛穴ができやすいため、30代や40代でもできることがあります。
2．開き毛穴のタイプ
見た目には毛穴が開いているだけで、黒ずみやざらつきのないタイプです。よく似たタイプにたるみ毛穴がありますが、こちらは毛穴が涙のようにたれている状態でまた別のタイプとなります。
開き毛穴の原因
過剰な皮脂分泌によって、毛穴が押し広げられることでできる毛穴です。毛穴は遺伝の影響が大きく、思春期に皮脂の分泌が増えると同時に、毛穴も広がり大きくなっていきます。
また脂っこい食べ物や脂質、糖質の多い食べ物をよく食べるという人も、過剰な皮脂が分泌されるため毛穴を大きくしてしまいます。
3．たるみ毛穴のタイプ
加齢によって頬の周辺の毛穴が目立つようになり、たれて涙型になっている状態の毛穴です。個人差はありますが、30代以降からできるようになります。
たるみ毛穴の原因
加齢により、肌の弾力を保つコラーゲンなどの成分減少、また顔の表情筋の衰えから顔がたるむことでもできます。紫外線や活性酸素の影響で肌の水分量が減少し、また皮膚細胞が劣化してしまうことも原因です。さらにダイエットなどで急にやせたときにもできやすくなります。
これらの毛穴の原因はそれぞれ違うため、ケアも適切に行わないと毛穴はさらに大きくなってしまいます。
毛穴の開きを放置すると…？
毛穴のケアを適切に行わないとどうなってしまうのか、タイプ別に詳しくご紹介します。
黒ずみ毛穴の場合
黒ずみ毛穴になる前は、皮脂やメイクの汚れが詰まっている状態で、毛穴に白いブツブツが見える程度です。この状態で取り除けば、毛穴を小さくすることはできるのですが、黒ずんだ状態まで放置してしまうと、毛穴のケアには時間がかかります。さらに毛穴も広がってしまうので、開き毛穴に進化してしまう可能性があります。
開き毛穴の場合
開き毛穴はもともとの毛穴が大きいため、放置しておくとどんどん皮脂がたまってしまい、毛穴がさらに広がります。そしてメイクを十分に落としきれないとさらに毛穴に汚れが詰まり、黒ずみ毛穴になってしまいます。
たるみ毛穴の場合
毛穴が重力に従ってたれてしまうので、他の毛穴とつながって大きく見えるようになり、顔が老けて見えるようになります。毛穴が常に目立つので、カバーをしようとメイクを厚くするとさらに悪循環となって肌にダメージを与えてしまいます。
これらの毛穴の原因は、肌の新陳代謝に加え、食事や生活習慣なども大きな影響を与えています。これらを改善しなければ、肌のケアだけでは毛穴を小さくすることはできません。
スキンケアを見直して毛穴の開きを治す方法
毛穴を改善するためには、基本的にはその原因を改善する肌のケアをきちんと行うことが必要です。タイプ別にケア方法がありますので、詳しくご紹介します。
黒ずみ毛穴のスキンケア
黒ずみの原因となっている皮脂を取り除き、さらに黒ずみの原因となる皮脂を毛穴にためないようにするスキンケアが必要となります。基本的には洗顔をしっかりする、化粧品や日焼け止めをしっかり落とすクレンジングが必要です。ただし刺激が強いピーリングなどを行うと、逆に皮脂の過剰分泌を招きますので、皮脂の新陳代謝が正常に行われるように、表面の汚れを優しく洗い流す必要があります。
開き毛穴のスキンケア
開き毛穴の原因は皮脂の過剰分泌が大きな原因ですので、毎日のスキンケアで皮脂や汚れを落とすと共に、毛穴を引き締めるケアも必要となります。黒ずみ毛穴と同じように、汚れはあくまでも優しく洗い流し、引き締め効果のある化粧水でケアをするようにしましょう。
たるみ毛穴のスキンケア
開き毛穴とよく似ているたるみ毛穴ですが、皮膚の中の潤い成分が減少する、いわゆる乾燥が大きな原因となります。さらに顔のたるみを解消することも必要なので、しわやたるみの対策も合わせてとる必要があります。基本的には顔の汚れを優しく洗い流した上で、保湿を中心としたケアを行ってください。
毛穴を開かなければ汚れが落ちませんので、洗顔の前にはホットタオルを使う、また湯船に浸かって毛穴を開くようにしましょう。これに加え、週に1度か2度程度、ピーリングを行ってしっかり毛穴のケアをしましょう。ただし刺激が強いため、間を置かず何度も行わないことが大切です。
間違ったケアが毛穴をひどくする？
毛穴ケアをする場合には、間違ったケアで症状を悪化させることもあるので注意が必要です。
毛穴を悪化させるケア
・冷水で毛穴を引き締める
・パックで毛穴汚れをケアする
・乳液やクリームでケアをする
毛穴が開いている状態は、肌が刺激を受けやすくなっています。そのため毛穴パックを繰り返して刺激を与えたり、過剰な油分を含む化粧品のケアをしたりすると、逆に皮脂が分泌され、毛穴を保護しようとする働きにつながってしまうのです。
毛穴の開きや詰まった汚れが気になる場合は、皮膚科で専門の治療を受け、除去してもらうことも可能です。毛穴を小さくするには時間がかかりますが、毎日の丁寧なケアで改善は可能なので、続けることが大切です。
