暑苦しい夏の夜はエアコンで凌いでいる方も多いですね。でも一晩中エアコンを使うと電気代も気になりますし、何よりも朝起きたときの何ともいえないだるさが嫌ですね。暑い夏の夜でもエアコンいらずの快眠対策をご紹介します。
エアコンは体調不良を引き起こす原因に…
エアコンをつけるとどんな夜でもスヤスヤと良く眠れますが、朝起きたときに何ともいえないだるさを感じませんか?
どうして睡眠中のエアコンでは体調不良が起こるのでしょうか。
つけること自体は間違った対策ではありませんが、長時間使うと体調不良を引き起こします。
エアコンを長時間使っていると、日中の暑さに耐えきれない体になってしまうからです。
エアコンの設定温度が低いと、人がもともと持つ外気に対応する適応力が低下します。
そのため、日中の暑さに耐えきれず、体がだるくなったり夏バテを引き起こしやすくなるのです。
もちろん我慢大会のように何が何でもエアコンの使用を我慢するのはナンセンスです。
必要に応じて使うことも大切ですが、温度の下げ過ぎには注意が必要です。
エアコンによる体調不良の原因
クーラー病という言葉を聞いたことはありませんか?
クーラー病とは別名冷房病ともいわれるもので、夏の体調不良はこのクーラー病が原因のひとつです。
クーラー病は、正式な病名ではありません。
エアコンによって自律神経が乱れ、それにより引き起こされるさまざまな体調不良を総称してクーラー病と呼んでいます。
エアコンによって自律神経が乱れる原因は、過度に体が冷えることと室内と室外の温度差によるものです。
自律神経には人の体温を一定に保つ働きがあります。
ところが室内と室外の温度差が大きくなると、自律神経は対応しきれなくなり乱れます。
自律神経の乱れはさまざまな体調不良を引き起こします。
しっかり寝ても疲れが取れなかったり、下痢や便秘、頭痛、めまい、夏バテなども引き起こします。
エアコンが効いた室内ではほとんど汗をかかなくなるので、発汗機能の低下につながります。
汗をかかなくなると、汗と一緒に体外に排出されるべき疲労物質が排出されなくなり体内にたまります。
疲労物質が体内にたまるので、疲れが取れないのです。
つまりエアコンでの体調不良の原因は、温度差によって自律神経が乱れるために起こるのです。
エアコンを使わずに快眠を得るためには?
この体調不良を防ぐにはエアコンの使用をやめることが1番です。
でもエアコンがないと眠れないという方におすすめの快眠方法があります。
扇風機を活用する
風があると室温が同じでも涼しく感じるので、扇風機を利用しましょう。
扇風機も直接体に風を当てるのではなく、足元に置いて「弱」モードで首振り運転させましょう。
扇風機と体の間に凍らせたペットボトルなど冷たいものを置いておくと、体に当たる風が冷たくひんやりするのでおすすめです。
氷枕で頭を冷やす
熱を出したときに利用する氷枕。
こちらも暑い夏の快眠グッズとして役立ちます。
頭を冷やすと体の深部の体温も下がりますからとても有効です。
天然素材の寝具を使う
最近では竹枕といった天然素材の昔ながらの寝具に注目が集まっています。
天然素材の寝具は触るとヒヤッと感じ通気性も良いので、暑い夏の不快感も解消してくれます。
寝汗のベタベタからも解消されます。
お風呂にゆっくり浸かる
夏はシャワーで済ませたり、お風呂に浸かっても短時間で済ます方も増えますが、ぬるめのお湯にしっかり長めに浸かるのがおすすめです。
お風呂にゆっくり浸かるとリラックス効果も得られますから乱れた自律神経を整えるのにも効果的です。
お風呂で体を温めるとすんなりと眠れます。
寝る前に水分を摂る
人は寝ている間にもコップ1杯の汗をかくといわれています。
夏の暑い時期ならそれ以上にかきますから、寝る前の水分補給をしましょう。
睡眠中に喉が渇くとどうしても眠りも浅くなりがちです。
朝までぐっすり眠るには、寝る前の水分補給を忘れずに。
また寝ている間にたっぷり汗をかくため、朝起きたときは血中の水分量も減り血がどろどろの状態になっています。
起きたときにもコップ1杯の水で水分補給しましょう。
グリシンを摂取する
アミノ酸の一種グリシンは体の抹消の血管の血液の量を増やす働きがあります。
血液の量が増えると熱が放出されやすくなり、体温も下がるので眠りやすくなります。
グリシンは魚介類に多く含まれる栄養素なので、寝苦しい夏場は魚介類を積極的に摂取しましょう。
暑さに応じてエアコンを使おう
6つ快眠対策法をご紹介しましたが、必要に応じてエアコンがおすすめな場合もあります。
その際には設定温度を下げ過ぎないようにして、体調不良を防ぎましょう。
設定温度は28℃と少し高めの設定で、湿度は50%程度、長時間の運転は控え、3~4時間で停止するタイマーを利用しましょう。
また扇風機を併用するのもおすすめです。
エアコンは快眠へと導いてくれますが、使い方によっては自律神経を乱し、さまざまな体調不良を引き起こします。
快眠対策を実践して、できるだけエアコンなしで眠れる生活を目指しましょう。