顔にできるニキビの中でも頰の吹き出物(ニキビ)は目立ちやすく、気になる存在です。吹き出物を改善する効果的な方法は、先ずその原因を突き止めることから始まります。この記事では、頰の吹き出物が発生する原因とその改善方法を詳しくご紹介していくことにします。
頬の吹き出物(ニキビ)の原因は?
頰の吹き出物(ニキビ)の原因は大きく分けて5つあり、更に外部環境からの影響と内部環境(身体)による影響に分類できます。ここでは外部環境によって左右される原因を2つ、そして内部環境から影響を受ける原因3つを解説していきます。
1.肌の乾燥
意外に感じるかもしれませんが、肌の乾燥が頰の吹き出物を引き起こす場合があります。顔の他の部位と比較しても、頰は皮脂の分泌が少なく乾燥しやすい傾向にあります。そのため乾燥が進むと、バリア機能の低下による毛穴の皮脂詰まりを起こし、アクネ菌が増加して吹き出物を作ってしまうのです。
2.不衛生な環境
外部環境によるもう1つの影響として挙げられるのが「肌に不衛生な環境」です。眠っている間長時間頰に触れている枕カバーやシーツの汚れ、肌に合わないスキンケア商品・方法が頰の吹き出物の原因になります。また、マスクの着用による摩擦も肌を刺激し、吹き出物の原因になる雑菌の繁殖を起こす場合があるので注意しましょう。
3.肝機能の低下
内部環境(身体)による影響の1つ目は「肝機能の低下」です。肝臓の状態と肌環境が深く関係していることはご存知でしょうか。肝機能が正しく働いていると吹き出物も少なく調子の良い肌でいられますが、アルコールの飲み過ぎや食習慣の乱れなどが原因で機能が低下すると、それに伴い吹き出物を誘発してしまうのです。
4.胃腸の不具合
肝臓と同様、胃腸の調子も肌環境に大きな影響を与えています。特に油分や糖分の多い食生活をしていると胃腸に負担がかかり、疲労を起こした結果頰の吹き出物となって肌に現れてきてしまいます。食べ物に限らず水分の過剰な摂取も、冷えを起こし胃腸の不具合につながるので注意しましょう。
5.ホルモンバランスの変化
内部環境による3つ目の影響は「ホルモンバランスの変化」です。生活の中でストレスや眠不足が続くと、ホルモンバランスが乱れ男性ホルモンの働きが優位になり、頰の吹き出物の原因につながってしまうのです。女性の場合、排卵時に女性ホルモンのバランスが崩れるのに伴って頰の吹き出物が現れることもあります。
でき方で原因が分かることも…
頰の吹き出物は、そのでき方で原因が分かることもあります。まず左右どちらか一方の頰にできる場合は、前述した「不衛生な環境」が大きな原因と考えられます。この場合、眠る際枕のカバーやシーツに接触している頰の方にできやすくなります。
一方両方の頰に吹き出物ができる場合は、前述の「肌の乾燥」「ホルモンバランスの変化」など内部環境が原因となっていることが多々あります。肌の角質層における乾燥、またストレスが強くかかることで起こる男性ホルモンの増加(=ホルモンバランスの乱れ)が両頬の吹き出物の原因になります。
頬の吹き出物を改善する方法
それでは頰の吹き出物の改善方法として、どういったものが挙げられるのでしょうか。
まず「肌の乾燥」には、化粧落としや基礎化粧品をしっとりタイプの商品、またはナチュラル・オーガニックのものに切り替えるなど、保湿を心がけることが大切。
「不衛生な環境」が原因となっている場合は、カバーやシーツなどの寝具を定期的に洗濯し、衛生面を気をつけるようにしましょう。また洗濯洗剤が肌に合っていない可能性もあるので、自分の肌タイプを正確に認識し、肌に合った洗剤を選ぶようにします。
「肝機能の低下」が原因の頰の吹き出物は、アルコールの量を減らし、油分や塩分の少ない食事内容に切り替えることが肝臓を休ませ、しいては吹き出物の改善につながります。
「胃腸の不具合」が原因の場合も、油分や塩分・糖分の少ない食事を心がけるなど、胃腸に負担のかからない環境を整えることが効果的です。また、水分は一度に大量摂取するのではなく、こまめに補給し胃腸を冷やさないようにしましょう。
最後に「ホルモンバランスの変化」が頰の吹き出物を引き起こしている場合は、生活リズムを整えることが先決です。ストレスの多い状況下では男性ホルモンの分泌が優位になり、角栓が出来てしまいます。そのため、半身浴等で体を緩めたり、十分な睡眠時間を取るなどしてリラックスできる時間を増やすことが重要です。
医療機関での治療は熟考してから
吹き出物が深刻な場合は、医療機関での治療を考える人も少なくないと思われます。しかし治療に踏み切る前に治療の効果だけでなく副作用についても学び、熟考した上で治療を受けるかどうか決断しましょう。
特にレーザー治療とピーリング(ケミカルピーリング)には注意が必要です。レーザー治療は治療費が高額な上、肌に大きな負担がかかるため、治療後のダウンタイムも長引きます。また酸性の薬剤を使って行うピーリングは肌の角質層を溶かし、一時的に肌のバリア機能を低下させてしまうので、敏感肌の人は避けておく方が無難です。
おわりに
ここまで頰の吹き出物(ニキビ)ができる原因と改善方法、そして医療機関での治療について詳しくお話ししてきました。お肌のトラブルを抱えていると、気持ちも落ち込んでブルーになりがち。ご紹介した方法で気になる吹き出物にサヨナラして、おしゃれを思い切り楽しみましょう!