幼いころからおやつは午後3時ごろに食べることを習慣づけている人も多いのではないでしょうか。
午後3時は昼食と夕食の間でおなかが減ってくる時間。この時間に間食をすれば、力が湧いて仕事や勉強も頑張れますよね。
しかし、ダイエットをしている人は間食を避けたいと考えている人も多いです。でも、午後3時に食べるおやつはダイエットに悪影響ではありません。
午後3時は最も痩せやすい時間帯で、内容次第では間食をダイエットに役立てることもできるのです。
午後3時が痩せやすい時間帯と言われる理由や太りにくい体質を手に入れるために気をつけるべきことについてご説明いたします。
午後3時が1番太りにくい理由
一日の中でも、痩せやすい時間帯と太りやすい時間帯があることをご存知ですか。
おやつを食べる午後3時は一日の中でも最も痩せやすい時間帯です。午後3時が痩せやすい理由を見てみましょう。
交感神経が優位だから
私たちの体には意思と関係なく、内臓を動かしたり、血液を循環させたりする自律神経が備わっています。そしてそれを構成しているのが交感神経と副交感神経です。
交感神経とは体が活発に働いているときや緊張しているときに優位になる神経のこと。交感神経が優位な時は体温が高く、脂肪の燃焼も活発に行われています。
一方、副交感神経とは体が休んでいるときや眠っているときに優位になる神経のこと。副交感神経が優位な時は体温が低く、脂肪の燃焼もあまり行われません。
そのため、交感神経が優位な時間帯に食事をしたり、間食を取ったりすると脂肪は蓄積されにくいです。
交感神経は朝起きたときから働きはじめ、夕方にかけて優位な状態なので、午後3時ごろは太りにくいと考えられています。
BMAL1の分泌量が少ないから
午後3時が痩せやすい時間帯だと考えられているのはBMAL1というタンパク質の分泌量とも関係しています。
BMAL1とは体内時計の働きを担うもので、脂肪の分解を妨げ、脂肪をため込む作用をもっています。
BMAL1は一日の中で時間帯によって分泌量が大幅に変わるので、ダイエット中の人はBMAL1が少ない時間帯に食べると太りにくいです。
そして、BMAL1の分泌量が最も少なくなるのが午後3時ごろ。この時間におやつを食べてもBMAL1によってため込まれる脂肪が少ないので、太りにくいのです。
逆に太りやすい時間帯はいつ?
午後3時ごろが痩せやすいと言われている一方で、一日の中には逆に太りやすい時間帯も存在します。
この時間帯に食事や間食を取ると、ダイエットが失敗したり、気づいたら肥満になっていたりするので、痩せたいと考えている人は太りにくい時間を確認しておきましょう。
副交感神経が優位な時間
副交感神経は体を休めている時間やリラックスしているときに優位になります。
昼に仕事をしている人であれば、夕方から優位になりはじめ、夜間をピークに朝まで続きます。
そのため、夜間は太りやすいです。夕食を食べ過ぎると脂肪が蓄積されるので、夜におなかが減りやすい人は午後3時の間食で空腹を防ぎましょう。
BMAL1の分泌量が多い時間
BMAL1は夕方から朝に分泌量が増加します。特に午後10時から午前2時には午後3時の約20倍にもおよぶBMAL1が分泌されているので、同じ内容の食事でも脂肪が付きやすいです。
また、午後10時から午前2時は成長ホルモンの分泌量が増える時間帯でもあり、寝ている間に分泌されて代謝を高めてくれるため、この時間帯に睡眠をとらずに食べてしまうと代謝が下がり、太りやすくなってしまいます。
時間帯以外で太りにくくするために気を付けること
ダイエットをしている人は食べる時間帯以外にも太りにくくするために気をつけたいことがあります。
太りにくくするには5つのポイントを押さえておきましょう。
食事の間隔
食事と食事の間隔は長すぎても短すぎても良くありません。
食事の間隔が長すぎることのデメリット
食事の間隔が長すぎると血液中の糖分が不足します。糖分はエネルギー源なので、食事の間隔が長くなるとエネルギー不足に陥らないように脳は脂肪をため込みます。
また、食事の間隔を長くすると、強い空腹を感じます。おなかが減っていると自然に食べすぎたり、早食いをしたりして太りやすくなります。
食事の間隔が短すぎることのデメリット
食事の間隔は短すぎてもダイエットによくないです。短時間でたくさんのものを食べると胃腸が消化できず、内臓の機能が低下して代謝も悪くなります。
さらに、むかつきや嘔吐などの症状が現れて健康に悪影響を及ぼす恐れも。
ダイエットや健康のためには食事の間隔を4~5時間と決めておくと良いでしょう。
間食の内容
午後3時は痩せやすいからとおやつを食べすぎたり、糖分が多い間食を毎日続けていたりすると太ってしまいます。
太りにくい午後3時でも、ダイエット中の人は糖分が少ないおやつを選び、食べ過ぎには注意しましょう。
コンビニなどで人気の低カロリーおやつを食べると安心です。
夕食の量
副交感神経が優位に働きはじめ、BMAL1の分泌量も増加してくる時間帯に食べる夕食は食べる量に気をつかいましょう。
暴食はやめて、夕食の摂取カロリーを昼食の半分程度に抑えるとダイエットに効果的です。
規則正しい生活
規則正しい生活を送っていなければ、体内時計の役割を果たすBMAL1の分泌量は変化します。
BMAL1が過剰に分泌されたり、昼にたくさん分泌されたりすることを防ぐため、太りにくくしたい人は規則正しい生活を心がけましょう。
早寝早起きをして、体内時計を整えると、BMAL1の分泌量も正常化されます。
ストレスを溜めない
自律神経はストレスの影響で乱れます。
交感神経が優位に働くべき昼間に副交感神経が優位になると、太りやすくなるので、痩せたい場合はストレスをため込まないようにしてください。
活動と休息の時間にメリハリをもたせると、自律神経のバランスが取れて太りにくくなります。
午後3時のおやつでストレスを溜めずに痩せよう
午後3時は交感神経が優位でBMAL1の分泌量が少ないため、太りにくい時間帯です。
この時間帯に間食を取ることで、ダイエットのストレスを発散できたり、夕食の食べ過ぎを防げたりするので、ダイエット中でも間食を上手く使って痩せましょう。