男性でもネイルケアをする時代になってきた昨今ですが、爪の健康を害する誤った処理方法をしている方も多いのが現状です。特にネイルケアで重要なのは甘皮処理がポイントになり、この処理方法が誤って行われているがゆえにトラブルになることも多いのです。今回は正しい甘皮処理についてご紹介します。
そもそも甘皮処理って何?
日常的にネイルをしている方はご存知の方も多いですが、これからネイルを始める方などはイマイチピンとこないでしょう。そんな方に甘皮のあれこれをご紹介します。
まず甘皮とは何か。手や足にある爪の部分にあり、爪と皮膚の境目にある皮膚の事です。少し透明で爪にかかっている部分になります。この部分はとても重要な役割を果たしていて、異物が爪から入らないようにしたり雑菌の侵入も防いでくれているのです。爪と皮膚の隙間を埋めている役割もあります。
隙間があると色んなものが入ってくるたび痛い思いをしなくてはならず、ましてや手先はたくさんの神経が集まっているので痛さも強くなります。痛い思いをしなくてもいいようぴったりと甘皮が蓋をしてくれているのです。
甘皮処理の必要性
甘皮が爪と皮膚の隙間を埋めてくれていることはわかりましたが、この部分を処理することの必要性とはどんなものなのでしょうか。
1.健康な爪の成長を促す
2.ネイルの持ちがよくなる
3.見栄えが良くなる
甘皮処理の必要性はこのような事が挙げられます。詳しく見ていきましょう。
健康な爪の成長を促す
爪の成長には栄養と水分は欠かせません。栄養とは食事から得ることですが、末端まできた栄養を爪まで行き渡らせるには甘皮が邪魔をしてしまうのです。甘皮がその栄養分をとってしまい肝心の爪にはあまり行かなくなるといったことが起こります。
二枚爪になりやすい方は食事の栄養も大事ですが、もしかしたら甘皮処理をすることで改善するかもしれません。爪の縦筋が付きやすい方も甘皮処理で改善することもあるのでぜひ挑戦する価値があります。
ネイルの持ちがよくなる
ネイルは爪の表面にジェルやマニキュアを塗って楽しむものですが、甘皮があることで簡単にはがれてしまうことがあります。甘皮は皮膚ですのでお風呂に入った際にネイルの部分は膨張した皮膚に押し上げられ浮いてきます。その部分が宙に浮いた状態になるとそこから空気が入り、皮をめくるようにジェルやマニキュアがはがれてしまうのです。
甘皮処理をすればネイルは2週間ほど持つといわれているのでネイルする方には甘皮処理は非常に重要とされています。
見栄えが良くなる
意外にも甘皮がないと指先の見栄えはとてもよくなります。甘皮の下にはもっと薄い皮のようなカスのような物がこびりついており、それを遠目で見ると爪にごみがついているように見えるのです。甘皮処理をするとそのようなごみに見える薄い皮を取り除くので爪が清潔に見えます。ネイルをせずとも清潔感を出せるので是非甘皮処理をしてほしいところです。
正しい甘皮処理のやり方
ネイルを頻繁にする方はサロンで甘皮処理をしてくれる事が多いのですが、自宅でも簡単に甘皮処理ができるのでぜひお試しください。正しい甘皮処理についてご紹介します。
甘皮処理の正しいやり方
用意するもの
1.キューティクルクリームなければハンドクリームでも可
2.ボディソープ
3.手が入るくらいの小さなボウル
4.ウッドスティック (オレンジウッドスティックと呼ばれ、ネイル用品売り場で販売されている)
5.コットン
6.ガーゼ
7.キューティクルオイル (ネイル用品の物が良い)
以上の7点があれば簡単に自宅でセルフケアできます。
1.爪と皮膚の間に塗り込むように米粒量のハンドクリームをつけてマッサージしながら塗り込んでいく。
2.用意したボウルにお湯とボディソープ1滴を入れて混ぜておき、ハンドクリームを塗り込んだ手をふやかすためにそのボウルに浸ける。3分から5分程度浸けておく。
3.コットンの中身の綿の部分をウッドスティックの先端に巻き付けたものを作っておく。
4.先ほど作ったウッドスティックでふやかした手の爪と皮膚の境目の透明な皮の部分を優しく押し上げる。
5.指にガーゼを巻き付けた爪で押し上げた甘皮の下にある薄い皮のような物を取り除きます。
6.最後にネイル専用のキューティクルオイルでマッサージをして保湿します。
仕上げのキューティクルオイルはできればネイル専用のものが理想的です。入っている成分が爪の栄養になるものが配合されているのでより健康な爪を育てたい方はネイル専用のキューティクルオイルを選びましょう。手に入らない方はホホバオイルでも代用は可能です。
甘皮処理の注意点
甘皮は押し上げるだけにとどめておき、セルフケアでは切ることはお勧めできません。慣れない人が甘皮を切ると出血しそこから菌が入って炎症を起こしたりする可能性が高いのです。
また、甘皮を押し上げるグッズもネイルプッシャーと呼ばれ、金属製のものもありますがプロ仕様のものが多く、安易に素人が使うと皮膚を傷つけてしまいがちです。慣れてくるまではウッドスティックや綿棒などで甘皮処理しましょう。
毎日したくなる甘皮処理ですが皮膚に負担をかける作業です。甘皮処理は週に1回程度月に3~4回ほどにとどめておきましょう。