子育てをされている方、おむつは紙派ですか?布派ですか?紙おむつを使用されている方が多いのですが、実はひそかに繰り返し使える「布おむつ」も根強い人気があります。布おむつにするためにはいろいろと揃えておく必要があります。
そこで今回は、布おむつを始めたい方のために、何を用意すればいいのか詳しくご紹介いたします。また、どうやって使えばいいのか、洗濯はどうすればいいのかなども併せてご紹介いたします。
布おむつを使用する前に用意するもの
紙おむつと違って、布おむつにするためには用意しなければいけないものがいくつかあります。
布おむつ
・成形おむつ
すでに成形されているのでそのまま使えます。洗濯した後にたたまなくてもいいのでひと手間省けます。ただ、少し厚手になっているので、乾きにくいというデメリットもあります。割高感はあるのですが、おむつの形に成形する必要がないので、布おむつ初心者ママにおすすめです。
・輪形おむつ
昔ながらの布おむつです。さらしを輪にして縫い合わせたもので、男の子と女の子でおむつの汚れ方が違います。それぞれに合わせてたたんで使うというものになります。成長に応じて子供にピッタリフィットするように形を変えることができます。乾きも早く、いろいろ使い方をアレンジすることが可能です。
布おむつ、輪型おむつどちらを使用する場合も40枚程度用意しておきましょう。
おむつライナー
ウンチによる汚れを防ぐためのもので、布おむつの上に敷き使用します。使い捨てになりますので専用のものでもいいのですが、いらなくなったTシャツなどを適当な大きさにしておむつライナーとして使用することもできます。
新生児の間は、おむつ交換がかなり頻繁でうんちもよく出ます。おむつライナーがあればかなり助かります。
おむつカバー
布おむつの上からおむつカバーを着用することで、しっかりと固定することができます。サイズも豊富にそろっており、成長に合わせて買い替えが必要になります。フリーサイズのものを使用すると長期間使えるのでお得です。ただ、生まれたばかりの新生児に使用するときは少し大きめになります。
先にも書かせていただきましたが、新生児はよくうんちをしますし、漏れることもしばしばあります。そういった時のために少し枚数は多めに用意しておきましょう。
おしりふき
布おむつを使用していてもおしりふきは必要です。ウンチをしたときはきれいにお尻をふいてあげないといけないので、その時におしりふきを使用します。
洗濯用バケツと蓋付バケツ
布おむつが汚れたからといってその都度洗濯をするのではありません。ある程度まとまった枚数汚れたおむつがでたら洗濯をします。洗濯機でまわすまでに、汚れたおむつをつけ置きしておく為に「蓋付バケツ」を用意してください。
つけ置いておくものとは別にもう一つ「洗濯用のバケツ」を用意しておきます。洗面器でも代用可能です。100均ショップで手に入るもので十分です。
洗濯洗剤(石鹸)
赤ちゃんの衣類を洗う洗剤と同じで大丈夫です。ウンチなどが漏れたときには固形石鹸の「ウタマロ」で少しこすってあげればきれいに落とすことができます。「ウタマロ」は頑固な汚れもキレイに落としてくれるので、常備しておくことをおすすめします。
また、つけ置きしておく用に重曹を用意しましょう。
物干し
布おむつを洗濯するときはまとめ洗いをするので、どうしても干すスペースが必要になります。今あるもので十分なスペースがあるなら大丈夫ですが、どちらかわからないという方は、この機会に布おむつを干すためのピンチハンガーやパラソル型の物干しを購入しておくことをおすすめします。
布おむつの使い方
輪形おむつのたたみ方
1.横長の状態におきます。
2.手前から奥方向に三つ折りにします。
3.左から右、右から左、どちらでもいいので半分に折ります。
4.おむつカバーにのせて使います。
生まれたばかりのころは、この折り方でもおむつが余るので、女の子の赤ちゃんの場合は後ろを折り返して、男の子の赤ちゃんの場合は前を折り返して二重になるようにして使ってください。
使い方
1.おむつカバーに布おむつをセットした状態で赤ちゃんのお尻の下に敷きます。
(この時はまだ汚れたおむつは外していません)
2.汚れたおむつをはずして、きれいに拭いてあげてください。
3.清潔なおむつをあてておむつカバーをあてます。
4.おむつカバーがはみ出していないか確認しましょう。
おむつカバーをする時、おなかがいっぱいになった時のことも考えて、指1~2本分程度余裕を持たせておいてください。
成形布おむつに関しては、形が出来上がっていますので、そのままおむつカバーに敷いて使ってください。最近はカバーと一体になった便利な物もあります。お子様の成長によって使い分けてみるのがいいでしょう。
布おむつの洗濯方法
布おむつの洗濯方法を、おしっこの場合とうんちの場合に分けてご紹介いたします。
おしっこの場合
ざっと水洗いしてから、つけ置き用のバケツに水をはり重曹を溶かした物につけておきます。この時雑菌の繁殖を抑えるためにも、しっかりとおむつがつかるようにしてください。たまったら洗濯機を使って洗濯します。
うんちの場合
うんちには硬いものと柔らかいものがあります。
・硬い場合
1.ウンチをトイレに流します。
2.目立つ汚れは石鹸を使って洗います。
3.つけ置き用バケツに入れておきます。(重曹を溶かした水)
4.枚数がたまったら洗濯機で洗います。
・柔らかい場合
1.とれそうな分はトイレに流します。
2.水をはった洗面器やバケツの中で振り洗いしてください。
3.振り洗いしたバケツの水はトイレに流します。
4.石鹸を使って汚れを落とします。
5.つけ置き用バケツに入れてつけておきます。
6.ある程度の枚数になったら洗濯機で洗濯しましょう。
柔らかいうんちの時は、うんちが布おむつの繊維の中に入り込んでいることが多いです。その状態でいきなり石鹸で擦ってしまうと、色がどんどん繊維に入ってしまうことに。
まずは優しく水の中で振り洗いをして、布おむつの表面の汚れを落とすことを忘れないでください。
また、布おむつを洗う時は、できるだけ他のものと一緒に洗わないようにしてください。赤ちゃんのうんちの中にもたくさんの大腸菌が存在します。つけ置きなどをしても除去しきれません。洗濯をして天日干しすれば残った菌も死滅しますが、やはりできるだけおむつはおむつだけで洗濯機で回すようにしましょう。
布おむつの使用は臨機応変に
紙おむつはどうしてもコストがかかります。昔ながらの布おむつ派の方も増えていますが、やはり初めての育児は想像以上に大変です。ママの体力も精神力もどんどん奪われていきます。
たまっていく汚れた布おむつ。洗濯の量にうんざりすることもあるはずです。ちょっと疲れたなと思うなら、一時的に紙おむつを使ったりして臨機応変にやっていくことをおすすめします。
出産前から「布おむつでいく!」と力まずに、新生児用の紙おむつも少しだけ買っておくと、気持ち的にもラクになります。
最初から紙おむつ派の方も、今は成形布おむつもすごく便利で使いやすくかわいいものが増えています。一度は使ってみると、育児の一つの思い出になるでしょう。