誰にも当たらずに子育てのイライラを発散する10の方法

理想の母親は「笑顔で」「優しくて」「包み込むような」まるで聖母マリア様のような母親ではないでしょうか。育児書にも「おおらかに」「諭すように」というキーワードがたくさん書いていますが、実際の育児ではそのような母親になり切れないママ達が多いはずです。

今のママ達はとても過酷な環境で育児をしています。誰にも頼れず、近所や公共の場で文句を言われていて肩身の狭い思いで子育てしているのです。毎日頑張るママたちに子育てが楽になるヒントをご紹介します。

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イライラの原因

育児でのママのイライラする原因はたくさんありますが主な原因をご紹介します。

1.女性ホルモンの乱れからくる精神的不安定
2.未経験の戸惑い
3.社会からの孤立
4.金銭的不安
5.パートナーとの価値観の違い

以上の事が挙げられます。

女性ホルモンの乱れからくる精神的不安定

妊娠や出産というイベントを迎える女性の体は大きく変化しています。特に胎児をお腹で育てるためには黄体ホルモンが必要ですが、出産と同時に急激に減少します。その代わりに母乳を作るホルモンプロラクチンが活発になります。体内での急激なホルモン移行により自律神経が乱れて体調が悪くなります。

不思議なもので人間の体と心は密接に関係しているので極度に疲れると精神も不安定になるのです。お産のダメージは交通事故にあった位のダメージといわれておりママの体はボロボロで精神的に参っていてもおかしくありません。

未経験の戸惑い

ママはすぐになれるものではありません。子供を出産したからといってママになるスキルはまだ身に付けていないのです。ママも未経験からはじめているのです。手探りで子育てを始めている最中は毎日が緊張の連続で精神的に疲れてきます。精神的な疲れは感情を大きくさせ怒りやすかったり、泣きやすかったりと不安定な状態になります。

社会からの孤立

最近は女性も社会進出が進み充実した毎日を送っている方が多いでしょう。しかし出産を迎え育児休業を迎えた女性は生活スタイルの変化に戸惑う人も多い傾向にあります。育児休業中は子供と一対一での生活に慣れず孤独を感じるママも多いのではないでしょうか。子供を産むまでには感じなかった孤立感、孤独感、焦燥感を感じて今の状況を受け入れられなくなってしまいがちです。

育児は他者からの評価が得られにくい作業です。子供を育てるという事を軽視している風潮さえあります。

今の家族形態も昔と様変わりしていて、核家族化しています。夫婦も片方が収入を稼いで、育児を母親一人、または父親一人で行う「ワンオペレーション」になりがちです。シングルの親はその両方を行わなければならず肉体的に限界の状態の人も多いのです。

近くに頼れる親類もいない孤独な子育てはやがて精神を消耗してしまい常にイライラしてしまうのです。

金銭的不安

バブル期とは違い終身雇用も保証されなくなった現在の日本は将来への不安感が多い状況です。非正規や派遣社員といった雇用も保証されない働き方で収入が安定していないという家庭もあります。金銭的不安は精神的にかなりのダメージになりやすく、精神疾患になりやすい傾向にあります。

育児は精神的、肉体的にもハードな仕事なのでそこに金銭的不安要素が加わると子供にもママにもよくない環境がそろってしまい、虐待事件などになりやすくなります。

パートナーとの価値観の違い

結婚前は男と女の関係でよかったのですが、子供ができて家族という形態になると途端にうまくいかなくなってしまうケースがあります。お互い「父親」「母親」という顔を持つことで夫婦の関係性も変わってくることがトラブルの原因になっています。女性は妊娠、出産という過程の中で母親という実感を持てますが、父親はどうでしょうか。妊娠時も、出産時も生活スタイルが変わらず結婚当初から何も変わっていないのではないでしょうか。

パートナーのライフスタイルの変化がないことが父親としての実感を感じさせなくなっている一つの要因でもあります。

誰にも当たらずに子育てのイライラを発散する10の方法

こんなママは要注意

育児に追われているとイライラも募ってきますが、こんな症状のママは要注意です。

1.熟睡や睡眠ができない
2.拒食、過食気味
3.訳もなく涙が出る
4.子供がかわいく思えない
5.常にイライラしている

このような症状があると鬱や育児ノイローゼの可能性があります。大きな声で怒鳴ったり、乳児に手を上げてしまっているようであればすぐにでも児童相談所に相談してくだい。「189」の電話番号で受け付けてくれます。匿名の相談もできるので心がつらくなったら相談してください。

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発散する方法

育児は毎日同じことを繰り返す作業です。子供を健やかに安全に育てるためにできるだけ規則正しく育てることが子供にも負担が少ないからです。不規則な生活は自律神経を乱れさせ、ママも子供も精神状態が悪くなります。体調管理もしにくくなるので規則正しく生活するのです。

一見簡単な毎日同じルーティーンの単純作業は忍耐がとても必要で子供との根競べという場面はたくさんあります。ママの状況などお構いなしの子供に振り回されることは日常茶飯事なのです。振り回されると精神的にも肉体的にも疲れてきます。これが育児ストレスといわれるわけです。しかも育児に休日はありません。

24時間営業のコンビニのように常に臨戦態勢のママが疲れないわけがありません。そんなママが壊れてしまわないようにストレスを発散させて心身ともに元気なママが一番理想的ではありませんか。ここでは様々なストレス発散方法をご紹介します。

1.子供と距離を置く
2.外へ出かける
3.家でデリバリーを頼む
4.美容室にいく
5.家事を何もしない
6.友人に連絡してみる
7.ブログを書いてみる
8.映画や音楽を観賞する
9.トレーニングしてみる
10.寝てしまう

1. 子供と距離を置く

保育園や託児所などで一時預かりをお願いしてみましょう。1時間でも2時間でも一人になれる時間を持つことは大切です。また、自宅でも泣いている子供にイライラするのであればすぐにはだっこせず、一旦その場から離れるということも有効です。

2.外へ出かける

いつもと同じ空間だと気分転換になりません。お天気がいいのであれば外へ散歩へ出かけましょう。1時間とまでは言いません。ほんの10分でもいいのです。今のあなたの気持ちが少し楽になる程度で構いません。気分転換は脳の疲れをとってくれるので帰ってきたころには気分が変わった自分に気づくはずです。

3.家でデリバリーを頼む

毎日倹約しているママはとても頑張り屋さん。体が大きくなった3歳や4歳5歳ぐらいのお子さんは好き嫌いも出てきているはずです。作った料理も食べてくれないとイライラしているくらいなら、今日はデリバリーで済ませましょう!お菓子パーティーだってかまいません。子供が喜んでママは楽できればなんだっていいのです。毎日するわけではないし、たまにチートデイを作ってママも一緒にお菓子を食べると子供はとても喜びますよ。

4. 美容室に行く

子供を預けられるのあれば是非預けてママは美容室に行きましょう。美容室は他人と話す気分転換にもなりますし、自分を綺麗にすることでかなりの気分転換になります。パパに子守をお願いしちゃいましょう。

5.家事を何もしない

本当に疲れてイライラしているのであればいっそ何もしないのです。全く何もです。赤ちゃんへの授乳とおむつ以外何もしないでおきましょう。汚くても散らかっててもとにかく今は知らんぷりです。疲れている状態で家事をしてしまうのでイライラするわけですから、イライラしないように家事を怠けましょう。帰ってきたご主人に疲れた顔で「お帰り」をいうことであなたの大変さが伝わるかもしれません。

誰にも当たらずに子育てのイライラを発散する10の方法

6. 友人に連絡してみる

育児中は大人と話す機会も少なくなります。人との会話で気分転換を感じる女性も多いはずです。久しぶりに友人に連絡してみてはいかがでしょうか。電話でなくてもラインなどで連絡でも構いません。ほかの人と繋がることで孤独感を感じることも少なくなります。

7.ブログを書いてみる

インスタグラムやツイッターといったSNSは身元が分かってしまいがちで見栄を張ってしまうという方も多いですが、ブログは匿名性が高く身元もバレないうえ素直な自分の気持ちを書けるのではないでしょうか。着飾ることなく思っていることを書いてみることで自分が今思っていることや、感じていることを客観的に見ることができます。また、ほかの方からコメントをもらう事もあるのでそのような他者とのつながりを感じることができることもメリットです。

8.映画や音楽を観賞する

イライラしているときに「アクション」や「泣ける映画」などを見るのもストレス発散になります。特に涙はストレスホルモンを体の外に出してくれる役割があるので感動の涙を流した後は気分もすっきりしているはずです。

9.トレーニングしてみる

精神的疲れからくるイライラを体の疲れに変換してみましょう。お子さんが寝ている間にでも腹筋やスクワット、プランクなど負荷が強いトレーニングをして体を疲れさせてしまうのです。精神的疲れと運動で起きた疲れをリンクさせると短い時間でもよい睡眠を手に入れられます。また、程よい運動は気分をリフレッシュさせてくれるのでお金のかからないストレス解消法です。

10.寝てしまう

色々と考えるとイライラしてしまうのでいっそのことお子さんと寝てしまいましょう。寝るという行為は脳にとても良い影響を与えます。脳は寝ている間に情報処理をしますのでイライラした気持ちも上手く処理されて、お昼寝から起きたら頭がすっきりしているはずです。

誰にも当たらずに子育てのイライラを発散する10の方法

子育ての方法は一つじゃない

あなたの中でのいい母親は隣の奥さんの「いい母親像」とは違うはずです。子育ても正解はありません。しなければいけないこともないのです。

子育てで大事なことは「子供の健康」「子供の安全」ぐらいではないでしょうか。あとはどんなやり方だって構いません。手作り料理が出来なければレトルトで育ててもいいでしょう。また片付けが苦手であればせめてゴミだけ溜めないようにすれば子供の健康は保てます。完璧にすべてをこなす必要なんてないのです。

ママが笑っているだけで子供は機嫌よく過ごしてくれるはずです。「家事は完璧ないつも怖いママ」か「家事は全くダメだけどいつもニコニしてるママ」なら精神衛生上ニコニコしているママの方が子供にとってもよいはずです。

あなたがいつも笑顔で居られるように手を抜いてしまいましょう。心の余裕が持てれば些細なことで子供を怒ることも少なくなります。そして余った力で子供に笑って接してください。