小学生の女の子の育て方

幼稚園と違い、小学生になると外への行動範囲が広がるだけでなく、自我も芽生えてきます。特に女の子の場合、母親からすると同性であることから、一般的には男の子よりも育てやすいともいわれますが、逆にそれが子供のしたいことを押し込める結果につながることもあります。女の子の特徴や、親としてどう女の子を育てていくべきなのか、そのコツについて詳しくご紹介します。

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女の子の特徴

女の子は男の子に比べ、育てやすいといわれます。それは母親にとって同じ性であるというだけでなく、女の子は男の子と脳の作りが違い、その成長速度に差があることから性質にも違いが現れます。この脳の違いは男の子脳、女の子脳と呼ばれますが、男の子でも女の子脳の子もいますし、女の子でも男の子脳である場合もあります。

男の子は男性ホルモンによって脳の成熟が抑えられるため、感性の脳と呼ばれる右脳が先に成熟しますが、女の子はホルモンの影響を受けないため、理性の脳と呼ばれる左側が先に成熟し、右脳とのバランスを取るため両方の脳の伝達を担う脳梁が発達します。この速度が速いため、女の子の方が先に大人びてくるのです。さらに女の子脳の特徴には以下のようなものがあります。

女の子脳の特徴

・観察する力に優れている
・感受性が豊かで気持ちを言葉にすることが得意
・親の気持ちを読んで行動する
・自己管理能力が高い
・集中力がある
・挫折に強い

逆に男の子脳は自分が好きなことしかしない、突然思いもしない行動に出るといったことが多く、これはまだ女の子に比べて脳が成熟していないために起こる特徴です。

女の子は周囲をよく見ていて、自分を合わせようとします。そのため育てやすいともいえますが、その長所は短所でもあり、成長してから女の子が苦しむことにもつながりかねません。その一つでもある、「親の影響を受けやすい」部分について、次に詳しくご紹介します。

小学生の女の子の育て方

母親の影響を受けやすい

子供を育てる上で大切なのは、両親それぞれの接し方ですが、どうしても同じ時間を過ごすことの多い母親の影響を子供は受けやすい傾向にあります。さらに母親の場合は同性であることから、女の子に影響を与えやすいのです

自分の分身のように考えてしまう

自分の子供は自分の遺伝子を持っていますから、顔や行動、言動などが似通っている部分はあって当然といえます。ただし「似ているだけであって同じではない」ということを母親は娘に対しては忘れがちで、自分の分身だと考え、自分が子供だった時と同じように子供にさせてしまう傾向があります。

自分の夢を託してしまう

母親がしたくてもできなかったこと、なりたくてもなれなかったことなど、実現できなかったことを託したり、また習い事や学校の進路など、母親の夢を娘に叶えて欲しいといった願いを自分の分身である娘にやらせてしまいがちです。

女の子は周りをよく観察していますので、自分がどういえば大人が喜んでくれるか分かっていますし、親を困らせないように親の気持ちを受け入れる傾向にあります。そして親の願いであっても、自分の願いであったかのように受け入れてそう振る舞い続けてしまうのです。さらに女の子は我慢強く、嫌なことでも努力してやろうとしてします。

ただしそれは本人の本当の願いではありません。そのためだんだんとストレスをため込み、臨界点を超えてしまうと「こんなことしたくなかったのに」と爆発したり、燃え尽き症候群のようになってしまったり、結果引きこもりになってしまうこともあります。

親の言葉に従ってきた結果、自分でどうすればいいのか分からず、無力感に襲われるだけでなく、親に反抗したり拒否したりといった行動につながることもあるのです。そんな状態にさせないためにも、小学生になった女の子への接し方を考えていきましょう。

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育て方のコツ

女の子は周りに言われたことを素直に受け入れて成長していきます。またそれと同時に周りに認められたいという気持ちも強いので、育てていく上でそのことをしっかりと理解して接していくことが大切です。

自分は愛されているという自信を持たせる

抱っこをしたりスキンシップをすることで、自分が大事にされている、愛されているという自信をつけることが大切です。

常に共感する

女の子は親のしていることを観察し、自分も同じようにしようとします。おしゃべりも盛んになりますので、忙しくてもおしゃべりに付き合ってあげるようにしましょう。また子供の気持ちや感想に共感してあげることも大切です。その繰り返しで、安心感が得られます。

愛情のある言葉をかける

女の子は言われた言葉をそのまま受け取りますので、傷つけるような言葉は禁止です。かわいいね、いい子だね、大切だよ、といった前向きな言葉をかけることが大切です。

親の好みを押しつけない

親が自分の好みの服やスタイルを押しつけることはやめましょう。子供に好きに自分の服を選ばせ、それに口出ししないことも大切です。自分で色々な組み合わせを考えることで、だんだんと自分のスタイルを確立できるようになっていきます。

小学生になると、自発的な行動が増えてきますができるかぎり尊重してあげてください。「5時になったら家に帰る」「あいさつをきちんとする」といった家族の間でのルールを作り、判断は子供に任せます。

子供が自分の手に負えず、助けを求めてきた時に助けるだけで、基本的には子供に任せることが成長につながります。

小学生の女の子の育て方

女の子を育てる上で大切な母親と父親のポジション

女の子の成長に母親は必要な存在ですが、接し方によっては母親の影響を強く受けてしまいます。後々に影響を出さないためにも、母親と父親のそれぞれの接し方をご紹介します。

父親は口出しするよりも態度で示す

女の子は母親の表情や様子を観察し、そこから学んでいきます。つまり父親が母親を大切にし、愛情を持って接していれば母親も幸せに穏やかに過ごすことができるので、女の子もそんな母親に安心し、成長していきます。父親は常に母親をサポートするように心がけましょう。

母親は父親を尊敬する姿を子供に見せる

父親のいないところで父親の悪口を言っていたり、不満や不平を漏らしていると、女の子はだんだんに父親を嫌うようになってしまいます。父親が母親をサポートするのと同じように、母親は父親を尊敬し、大切に思っていることを態度や言葉で示していくことが大切です。

子育ては母親一人でするものではありません。特に子供と接している時間が長いため、母親の言動や行動は、観察力のある女の子に特に強い影響を与えてしまいます。夫婦でしっかりと子供に愛情を注ぎ、子供の一番の味方として、常に寄り添っていくようにしましょう。