メラニン色素の沈着によってできる茶グマは睡眠不足を解消したり、血行促進マッサージをしたりしても改善できません。
では、茶グマができたら、どのように対応すればいいのでしょうか。ここでは、茶グマの改善法やメイクで茶グマをカバーする方法についてご紹介いたします。
茶グマができるメカニズム
茶グマとはメラニン色素の沈着によってできるクマです。
茶グマの見分け方
クマは茶、青、黒の3つに分類できます。このうち、下瞼を横や下に引っ張ってもクマの形が変わらないものが茶グマです。
茶グマの原因はメラニン
茶グマはメラニン色素が蓄積することによって作られます。
メラニン色素は肌を守るために作られるものです。紫外線の影響を受けたり、目をこすったりしたときに肌細胞を守るために生成され、役割を終えると、垢として排出されます。
したがって、肌の働きが正常なときはメラニン色素が肌に蓄積されて茶グマができることはありません。
ところが、何らかの原因でメラニン色素がたくさん作られると、垢として排出されずに肌の表面にとどまります。
メラニン色素は黒っぽい色をしているので、目の下に蓄積されると、茶グマとして現れ、顔が疲れて見えたり、老けて見えたりするのです。
メラニン色素が過剰に生成される原因
茶グマはメラニン色素が過剰に分泌されると、目立ちやすいです。
メラニン色素は皮膚が刺激を感じたときに作りだされるものなので、化粧品で炎症を起こしたり、乾燥でかゆみを感じたりたりした場合に、たくさん生成されます。
そのため、化粧を落とさずに寝てしまう人や花粉症で目の周りがかゆくなりやすい人、紫外線対策が不十分な人などは茶グマができやすいです。
茶グマの消し方
茶グマを消すためにはメラニン色素の量を減らすことが大切です。
美白コスメを使う
顔にできるシミやそばかすも茶グマと同じようにメラニン色素の蓄積によってできます。そのため、シミやそばかす対策を目的として作られた美白化粧品を使うと、茶グマの改善を期待できるでしょう。
美白コスメを使う場合は有効成分が配合されたものを選ぶことが大切です。美白に有効だと考えられている成分としては次のようなものが挙げられます。
ビタミンC誘導体
ビタミンCにはメラニン色素を薄くする作用があると考えられています。そのため、ビタミンCを摂取すると、できてしまった茶グマを薄くする効果を期待できるのです。
ところが、ビタミンCは皮膚に浸透しにくい性質も。茶グマを改善したい場合は、肌への浸透力を高めた「ビタミンC誘導体」配合のものがおすすめ。
ハイドロキノン
ハイドロキノンには茶グマの原因であるメラニン色素を作り出すメラノサイトの働きを抑制する作用があるため、茶グマの予防に効果的です。
また、肌に蓄積されたメラニン色素を薄くする効果も期待できるため、茶グマの改善も期待できます。
アルブチン
植物に含まれる成分でメラノサイトの働きを弱める作用をもっています。肌に優しい成分で刺激が少ないため、アルブチンが配合された化粧品は敏感肌でも使いやすいことが特徴です。
アイクリームを使う
茶グマを改善したい場合はアイクリームを使うのもおすすめです。
アイクリームはフェイスクリームや乳液と比べて肌への密着度が高く、有効成分も豊富に配合されているので、茶グマの改善を期待できます。
保湿に効果的な成分
アイクリームを使う場合は美白成分のほかに、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなどの保湿成分が配合されているものを使うと良いでしょう。
保湿成分が配合されたものを使うと、肌のバリア機能を高める水分の量が増えるので、炎症によるメラニン色素の生成を予防できます。
メイクで隠す方法もある!
化粧品で茶グマを改善するためには時間が必要です。現在、茶グマが気になっている場合はコンシーラーを使ってメイクで茶グマを隠しましょう。
コンシーラーの選び方
コンシーラーはクマなどの肌トラブルをカバーするために便利なアイテムですが、選び方や使い方を間違えると、反対に肌トラブルが目立ってしまうことがあります。
コンシーラーを使う場合は適切なものを正しい使い方で使用しましょう。
色
茶グマのコンシーラーはイエロー系が適しています。伸ばしたときに肌馴染みが良く、目立たないものを選ぶと失敗が少ないでしょう。
形状
コンシーラーはさまざまな形状がありますが、クマをカバーしたいときは伸ばしやすいリキッドタイプがおすすめです。
スティックタイプはカバー力が高いですが、よれやすいため、目元に塗るときはシワが目立ってしまうので避けた方が良いでしょう。
コンシーラーを使う順番
コンシーラーを塗るタイミングはどのタイプのファンデーションを使っているかで異なります。
パウダーファンデーションを使っている場合
パウダーファンデーションを使っている場合、コンシーラーは下地とファンデーションの間に塗ります。
コンシーラーを塗った後にパウダーファンデーションを塗ることによって、余分な油分が吸収されるので、コンシーラーが目立たなくなるでしょう。
その他のファンデーションを使っている場合
リキッドファンデーションやクリームファンデーション、クッションファンデーションなどを使っている場合はファンデーションの後にコンシーラーを使います。
コンシーラーを塗った後にフェイスパウダーで目元を軽く押さえれば、コンシーラーが浮いてくることはありません。
クマをカバーするコンシーラーの使い方
1.手の甲にコンシーラーを出します。
2.ブラシに適量のコンシーラーを取ります。
3.クマの上に数か所、コンシーラーを置きます。
4.薬指を使って優しく伸ばします。
コンシーラーを塗るときは皮膚に刺激を与えないようにできるだけ、優しい力で広げましょう。軽く叩きこむように広げると、ヨレを予防できます。
スキンケアやメイクで茶グマを改善しよう
茶グマは美白コスメやアイクリーム、コンシーラーを使うと目立たなくなります。
目元がくすんでいるように感じたら正しい方法でスキンケアやメイクをして茶グマに対処し、少しずつ改善を目指しましょう。