子供のころは柔らかかったのに、いつの間にかガチガチに体が硬くなってしまっていることに気づくと、ちょっとショックではありませんか?なんだか年をとってしまったように気分になる方も多いはずです。
体が硬いだけでたくさんの影響を及ぼす恐れがあります。それを詳しくご紹介いたします。逆に、柔らかいことで得られるメリットもたくさんあります。体を柔らかくするストレッチと併せてご紹介いたします。
体が硬いとデメリットが…
体が硬いというだけで、実はいろんなデメリットがあります。
すぐ疲れる
硬い体は動き一つにしても、関節にとても大きな労力をかけないといけなくなります。体が柔らかい人と比較すると、余計にエネルギーを消費することになり、疲れやすくなってしまいます。
血行不良
体が硬い人は、筋肉が硬くなっています。その硬くなっている筋肉の内側には血管があります。硬くなった筋肉によって、血管が押され、血液が通れる幅が狭くなってしまい、血行不良を招きます。
血行が悪くなることで、「むくみ」「冷え」といった症状もでてきてしまいます。
疲れがとれにくい
体が硬いことで血行不良となり、血行不良になると、疲れを回復する為に必要な成分も体全体に行き届きにくくなります。その結果、疲れがとれにくくなってしまいます。
ダイエット効果が得にくくなる
血行が悪くなってしまうと冷えやすくなります。体温が下がるということは、基礎代謝もそれに比例してさがってしまうので、エネルギー消費率も落ちてしまいます。そうなると、痩せにくい体質になり、ダイエットをしても、その効果を実感しにくくなります。
肩こり・腰痛が起こりやすくなる
血行が悪くなると、筋肉が硬くなり、肩こりや腰痛といった症状が出ることが多いです。
姿勢が悪くなっていく
体が硬い方は、筋肉そのものの伸縮がスムーズにできなくなります。また、年齢とともに老化現象などもプラス要因となって、猫背や反り腰などになってしまいます。
ケガをしやすくなる
スポーツ選手は、よくストレッチをします。これは体を柔らかくしておくことで、ケガを予防しているのです。体が硬いとそれだけで捻挫や肉離れなど、ケガをしやすくなってしまうのです。
柔らかくするメリット
先にご紹介した体が硬いことでのデメリットとは全く逆になります。硬い身体を柔らくすることで、
・血行がよくなる
・疲労回復
・基礎代謝アップ
・ダイエット効果アップ
・肩こり、腰痛の緩和
・冷え改善
・ケガをしにくくなる
・姿勢がよくなる
・老化を防ぐ
といったメリットを得ることができます。
体が柔らかいということは、それだけで体にとってはいいことばかりです。今現在、体が硬くてちょっとストレッチをしただけで、あちこちが痛くなったりしませんか?
痛いからといって放っておくと、いろんなデメリットとなってしまいます。健康で元気な身体づくりの一環として、ストレッチなどで体を柔らかくしていくことをおすすめします。
ストレッチ
股関節
1.床に座り両足の裏同士の足先を持ちます。(あぐらをかいているような感じ)
2.ゆっくりと息を吐きながら背筋を伸ばし上半身を前に倒していきます。
3.気持ちがいいいと感じるところまで倒します。
4.ゆっくりと息を吸いながら上半身を起こします。
1日数回繰り返して行ってください。
首
1.いすに座った状態で左右の肩をゆっくりすくめる感じで上げます。
2.上げれるところまで上がったら5カウント。
3.ゆっくりと下ろして力を抜いてください。これを5回行います。
4.首を前後左右にゆっくりと曲げます。これは3回繰り返してください。
5.最後にゆっくりと首を左右に3回ずつ回します。
首を曲げる際に、前後は手で軽く頭を押さえながら行います。左に曲げるときは右手で、右に曲げるときは左手でひっぱるような感じで行ってください。
背中
1.四つん這いになり、お尻をかかとにつけます。
2.両腕を前にだして背中を伸ばします。
肩甲骨
1.真っすぐに立って頭を横に倒して30秒。左右両方行います。
2.左右の腕を肩の高さまで上げます。
3.肘を直角に曲げて肩甲骨を下に動かし5秒。10回ほど繰り返します。
背筋
1.真っすぐに立ち足を肩幅に開きます。
2.右の肘を頭の高さまで上げます。
3.右の肘を左手で持ち右手の手のひらを背中につけておきます。
4.その状態のままゆっくりと真横に左側に体を倒します。
5.ゆっくりと元の位置に戻ります。
6.反対も同じようにします。
体を倒したときに、腰からわきの下をしっかりと伸ばすようなイメージで行ってください。
腕
1.真っすぐに立ち両肘を頭の高さまであげます。
2.左手で右ひじをもち左斜め下方向に押します。反対側も同様にします。
3.右手を肩の高さまでまっすぐ前にあげます。
4.左手で右ひじ部分をもち、右腕は水平をキープしながら左肩に向かって引っ張ります。反対側も同様に行ってください。
太もも前面
1.正座をします。
2.「1」の姿勢からゆっくりと上半身を後ろに倒します。
3.太もも前面が伸びるのを意識して行ってください。
太もも後ろ
1.床に足を前にのばして座ります。
2.ゆっくり息を吐きながら上半身を前に倒します。しっかりと太ももの後ろを伸ばすよう意識しましょう。また、ひざにおへそをつけるような感じで行うようにします。
ふくらはぎ
1.四つん這いになります。
2.お尻をしっかりと天井に向かってあげ、肘とひざをしっかりと伸ばしましょう。
3.左足裏を右ひざにあて、そのまま押し出すようにして20カウント。ふくらはぎをしっかりとのばしてください。
足首
1.真っすぐ立ちます。
2.少し厚みのある雑誌を足の少し前におき、そこにかかとを床につけている状態で、つま先だけをのせます。
3.ゆっくりと体を台の方にたおしていき、気持ち良いと感じるところで30カウント。呼吸は止めないでください。
4.足をかえて同様にして行います。
ストレッチは入浴後に!
いざストレッチをしてみると、体の節々が痛く感じる方が多いはずです。そうなるとなかなか続けられません。毎日続けることで、硬くなってしまった体をほぐしていくことができます。継続が大切なのです。
ストレッチはできるだけ入浴後に行うようにしましょう。入浴後の体は、血行もよく体もほぐしやすい状態になっています。ストレッチの時の痛みも軽減されるはずです。
体が硬いと、体に悪い影響を与えます。ストレッチを習慣化させて、からだを少しずつほぐし柔らかくしていきましょう。ストレッチを行う時は、無理をせずに、心地よいと感じる程度に行うようにしてくださいね。