足裏にツボが存在しているのは多くの方がごご存じだと思いますが、手の平にも足裏と同じく多くのツボが存在しています。手のツボは場所を選ばずに自分で簡単に行うことができるため、疲労回復の手段としても非常に効果的です。
そこで今回は、疲労を感じたときにすぐにできる手のツボ押しマッサージについてご紹介していきます。ツボの位置を覚えて、ぜひ疲労回復に役立ててくださいね。
手にはツボがたくさんある
足裏のツボはテレビでもよく紹介されているため知っている方も多いと思いますが、手にも足裏と同じくツボがあります。
手のツボは足裏と比べると刺激してからの即効性が高い傾向があります。また、足裏だとツボを刺激するにも場所や時間が限られてきますが手のツボは場所を取らないため、いつでも刺激することができるといったメリットがあります。
手のツボは押しているときもそれほど不自然な印象を与えないため、会議中や通勤中にも実践できます。疲れがたまっていると感じたら、ツボを押して早めに疲労回復してくださいね。
ツボ押しマッサージのやり方
合谷
合谷(ごうこく)は万能のツボとも呼ばれており、自律神経を整える効果があるツボです。疲労やストレスが蓄積されると自律神経が乱れやすくなり、様々な不調が生じます。肩こりや疲れ目・不眠にも効果が期待できるのでなんとなく調子が出ないといったときにおすすめのツボです。
合谷は手の甲側、人差し指と親指の間にある骨が合流する場所より、少しだけ人差し指側にあるツボです。反対側の親指でさわるとくぼみがあり、そのくぼみが合谷です。
親指を使ってゆっくりと押し、10～15回ほどを目安に刺激しましょう。偏頭痛や便秘といった不調にも効果的です。合谷は両手にあるので、両方刺激することが大切です。
残りの4本は刺激する手の小指側に添えると、上手にツボを刺激できるので実践してみてくださいね。
陽地
陽地(ようち)も、自律神経を整える効果があるツボです。それ以外にも肩こりや肌荒れ、冷え性にも効果的です。お肌の調子が最近優れないと悩んでいる方は、ぜひ刺激してみましょう。
陽地も手の甲側にあります。手をそらした時に手首にできるシワの真ん中のくぼみが、陽地のツボです。親指を使ってゆっくりと20回ほど刺激しましょう。
指間穴
心だけでなく身体のリラックス効果もあるツボです。脳や内臓の疲れを改善してくれる効果があるため、仕事が忙しい、不規則な食生活が続き内臓の疲れが気になるといったときにおすすめのツボです。
指間穴は手の甲側、人差し指から小指までそれぞれの指の間にあるツボです。反対の手の親指と人差し指、または親指と中指でOKサインをつくるようなイメージでツボをつかみ刺激していきましょう。
押すというよりももみほぐすようなイメージで刺激すると、スッキリしますよ。
心穴
心穴(しんけつ)は、ストレス解消に高い効果があるツボです。ストレスが溜りイライラしてしまう、気分がスッキリしないというときにピッタリのツボです。
心穴は手のひら側の中指、第1関節の少し下あたりに位置しています。指の腹を使ってゆっくりと気持ちを落ち着けるようなイメージで、押していきましょう。
後谿
後谿(こうけい)は緊張からくるこわばりなどの疲れに非常に効果的なツボです。腰痛や肩こり、後頭部の痛みにも効果が期待できるため、日々の疲れの緩和にもおすすめです。
後谿はにぎりこぶしを作ったときの小指の先、シワの部分に当たる場所です。押した際重だるいような感覚があり、小指の関節に当たります。反対側の親指でゆっくりと押していきましょう。
ポイント・コツ
リラックスした状態で行う
ツボを押したことがないという方は、ツボ押しをするときについ緊張して力が入りがちです。緊張した状態のままのツボ押しは、身体に無理な力が入りツボ押しの効果が半減してしまいます。
ツボ押しをするときは効果を最大限に感じるためにも、できるだけリラックスした状態で行うように心がけましょう。
緊張しているとつい、呼吸を忘れがちです。ツボを押すときに口からゆっくりと息を吐くように意識すると、自然とリラックスした状態でツボ押しができますよ。
1回5秒ほどを目安に
ツボ押しは1回につき5秒程度を目安に行っていきましょう。押す強さは強ければ良いというわけではなく、自分が痛気持ち良いと感じるくらいの強さが最適です。
余裕があるのであれば、ツボだけでなくツボの周辺も刺激するとより効果的ですよ。
ツボ押し前にツメもみで血流アップ
ツボ押しの効果をより高めるために、ツボを押す前に両手の爪の付け根をもみほぐしましょう。親指と人差し指でつまむように揉んでいくとリラックス効果があるのでおすすめです。
血流アップの効果もあるため、指先が冷えやすいという方にもおすすめですよ。
ツボ押しをするときの注意点
食後や飲酒時は控える
ツボ押しは血行が良くなるため、食後すぐや飲酒直後は控えるようにしましょう。とくに飲酒をしたあとにツボ押しをしてしまうと、通常よりもアルコールが回りやすい状態になるため注意が必要です。
また、ツボ押しをする場所や周辺にキズがあったり、重い病気を抱えている場合も刺激を与えることで症状が悪化する可能性があります。傷が治るまで待つか、医師に相談してからにしてくださいね。
妊娠中は避ける
妊娠中の身体は非常にデリケートになっています。そのためツボ押しをすることで流産や早産といったリスクの可能性があります。
出産が近くなると陣痛を早めるためにツボ押しをする場合がありますが、体調を優先し自己判断で刺激をするのは控えたほうが良いでしょう。
手のひらには疲労回復のためのツボが多くあります。手は他の場所よりも人目に付きにくいため、どこでもツボ押しが可能です。
疲労を感じたときは手のひらにあるツボを刺激して、毎日を元気に過ごしていきましょうね。
