顔汗をかくと、臭いが気になったり、メイクが崩れたりと嫌なことが多いですよね。
顔汗対策をしようと思っても、汗を止めたいと考えれば考えるほど、顔汗がひどくなってくることも多いです。
では、顔から汗が溢れ出てきたら、どのように対応すればいいのでしょうか。ここでは、顔汗をかく理由や顔汗をかいたときの止める方法、顔汗の予防について詳しく解説いたします。
顔汗の原因は?
そもそも、顔汗をかいてしまう原因は何なのでしょうか。
暑さ
汗は体温を調節する役割を担っています。
人間は外気などに左右されず、常に体温を37度前後に保つ恒温動物であるため、暑い空気に触れたときや体内で熱が生み出されたときに、汗が出て体温が下げられるのです。
体温調節を担う汗を出しているのはエクリン腺と呼ばれる汗腺です。エクリン腺は顔を含む体のほとんどの部位にあるため、暑さを感じたり、体が温まったりしたら、顔からも汗が出ます。
緊張やストレス
緊張やストレスによる自律神経の乱れも顔汗の原因の一つです。
自律神経とは自分でコントロールできない神経で、体温や血圧を調節したり、内臓の働きをコントロールしたりする役割を担っています。
活動時に優位になる交感神経と休息時に優位となる副交感神経で構成され、これらのバランスが整っていると体温や血圧を上手くコントロールできますが、緊張したり、ストレスを感じたりすると、交感神経が活発に働きすぎます。
交感神経には汗を出す働きがあるため、緊張やストレスで交感神経が活発になれば、顔汗の量も増えるのです。
ホルモンバランスの乱れ
ストレスや睡眠不足、偏食などの影響で女性ホルモンのバランスが乱れているときも顔汗が出ます。
バランスの乱れが顔汗につながるのは、脳の視床下部という場所でホルモンのコントロールを行っているからです。
また、自律神経のコントロールも担っているため、視床下部の働きが低下すれば、交感神経が活発に働いて顔汗が出てしまうのです。
運動不足
運動すると汗をかきますが、運動不足でも顔汗をかきやすくなります。
運動不足になると顔汗が出るのは、汗をかく機会が減って、足や腕の汗腺の機能が低下するためです。
足や腕の汗腺が活発に働かなくなれば、汗がほかの汗腺から出されるので、顔汗の量が増加します。
食生活の乱れ
食生活の乱れも顔汗の原因です。
例えば、肉類や乳製品、カフェインの入った飲み物などは汗腺の働きを活発化します。また、香辛料などに含まれるカプサイシンという成分は交感神経の働きを活発化すると考えられています。
肉類中心の食生活を続けていたり、習慣的にコーヒーを飲んでいたりすると、常に汗腺が刺激されるため、気づかない間に汗の量が増加しているでしょう。
速攻で止めるテクニック
夏の暑さや緊張で顔から汗が溢れ出てきたときは、すばやく効果を期待できる6つの方法を試してみましょう。
血管を冷やす
暑い外気に触れたときや運動の後などに体温を下げるために顔汗が出ている場合は血管を冷やしましょう。血液は全身を巡っているため、血管を冷やして冷たい血液を流すと、汗を抑えられます。
血管を冷やす場合、首の後ろなどの血管が太い場所や手首の裏側などの血管と皮膚の表面が近い場所に保冷剤や氷などを当てると、効果に即効性を期待できます。
冷たい飲み物を飲む
体が温まっている場合は冷たい飲み物を飲むのも効果的です。ただし、冷たいものを一気にたくさん飲めば、おなかの調子や血行が悪くなる可能性もあるので、注意してください。
上半身を押さえる
急に出てきた汗を止めたいときは半側発汗を利用するのがおすすめです。
これは体の左右上下のいずれかに圧を加えることで、同じ方の汗が抑えられ、反対側の汗が増える現象で、顔の汗を止めたいときは上半身を圧迫すると効果を期待できます。
女性の場合はブラジャーをきつめに留める方法が簡単ですが、専用のグッズを利用したり、握りこぶしで脇を抑えたりするのも良いでしょう。
ツボ押しする
顔の汗を止めたいときはツボ押しも効果的だと考えられています。顔汗を抑えるツボとして代表的なのは合谷(ごうこく)というツボです。
合谷は親指と人差し指が交わる部分の人差し指側の甲にあるツボです。
交感神経が過剰に働いているときに出る汗を止めるために効果的だと考えられているので、人前で緊張したときに顔汗が出てしまう人は合谷を押すと良いでしょう。
合谷の押し方
1.手の甲の親指と人差し指が交わる場所から少し上にあるツボを探します。
2.ツボが見つかったら、反対側の親指で5秒間押します。
3.5秒間指を離して深呼吸します。
4.反対側の手も同様にツボ押しします。
5.左右5回ずつ繰り返します。
ミョウバン水を塗る
ミョウバン水には汗を抑えたり、嫌な臭いを消したりする効果があると考えられています。食品にも使われている安全な成分なので、顔汗が気になるときは、頬やおでこに薄く塗ると良いでしょう。
ミョウバン水の作り方
1.焼きミョウバン15gを500mlのペットボトルに入れます。
2.400ml程度の水を入れてミョウバンを溶かします。
3.さらに100mlの水を入れてよく混ぜます。
4.キャップを閉めて振ります。
5.冷蔵庫で保管します。
顔用制汗剤を使う
顔汗が気になるときは顔用の制汗剤を使うのもおすすめです。
「サラフェプラス」は朝塗るだけで一日中サラサラの肌をキープできるクリームで、汗を抑える成分が配合されています。顧客満足度が97.7%と高く、25日間の返金保証期間もあるため、使ってみて効果を感じられなければ返金もOKです。
予防する方法は?
顔汗を抑えたいときは日ごろから予防することも大切です。
適度に運動する
日ごろからウォーキングやストレッチ、筋トレなどの適度な運動をしていれば、足や腕の汗腺が強くなるため、顔に汗が集中しません。
運動はストレスの発散にもつながるため、日ごろから適度な運動をしていると、自律神経のバランスも整って、体温調節機能も正常化するでしょう。
ストレスを発散する
緊張やストレスで顔汗をかいてしまうときは、ストレスを発散することが大切です。
仕事などで悩んでいる人は趣味を楽しんだり、悩みを誰かに相談したりして、ストレスをため込まないように注意しましょう。
ストレスを発散すると、自律神経が整うので、脳の視床下部がコントロールする女性ホルモンの分泌量も正常化します。
食生活に気をつける
肉類や辛い食べ物は汗腺を刺激します。汗が多いと悩んでいる人は野菜や魚を中心とした食生活で汗腺への刺激をやわらげましょう。
顔汗対策で快適に過ごそう
汗は体が温まったときや緊張したときなどにたくさん出てしまいます。
顔汗が気になっている人は生活習慣を改善して汗を予防し、汗が溢れ出てきたときは顔用制汗剤などを使って、汗を抑えましょう。