汗の悩みは女性にとっての悩みの1つでしょう。なかでも多くの方が悩んでいるのが、顔にかく汗です。
スポーツの後でもないのに、汗がにじんでいるのは不自然に感じさせてしまいますし、決してプラスイメージにはならないものです。汗臭そうとか不潔そうといったマイナスイメージが付きまとう上にメイクが崩れる悪循環です。
今回はそんな顔汗に注目し、原因とすぐにできる対策法、そして体質改善に至るまでを取り上げていきますね。
顔汗の原因は何?
まずは顔汗の原因について確認していきましょう。以下に3大原因をご紹介しますので、あなたはどれにあたるのか考えてみて下さい。
1.汗をかかない生活習慣
1つ目は汗をかかない生活習慣です。
心当たりありませんか?
・身体を動かす機会がない
・夏は長時間エアコンの聞いた部屋で過ごしている
・湯船につかることはほとんどなく、シャワーで済ませてしまう
このような生活習慣をしていると汗をかかない身体になってしまい、汗腺が休眠状態となってしまうのです。そしていざ体温調整をしようと汗をだすときになると、動きが活発な顔の汗腺ばかりが働き顔汗へと繋がってしまうのです。
2.ホルモンバランスの乱れ
2つ目はホルモンバランスの乱れです。
女性とホルモンバランスは切っても切れない関係にあります。ストレスなどでもホルモンバランスは崩れますし、年齢と共に更年期障害によるアンバランスも顕著にでてきますね。最近では、30代でも更年期障害の症状がでる方も少なくありません。
このようなホルモンバランスの崩れでも、顔にほてりを感じるホットフラッシュで顔汗が発生するのです。
3.心理的要因による汗
3つ目は心理的要因による汗です。
人前で話をしないといけない時の緊張、何かミスをしてしまった時に吹き出す汗、こういった時にかく汗は頭や顔に出やすいものですね。
このような心理的な原因で自律神経が乱れた時にも顔に汗をかきやすくなるのです。
顔汗の特徴
では身体にかく汗とは違う顔汗の特徴を簡単にご紹介しましょう。
最も大きな違いは、ベタつきがあるという点です。顔自体に皮脂が多いということに加えて、汗が血しょうから作られていることが関係しています。
スポーツ後や体温調整でかく汗であればベタつきはありませんが、前述したような原因による汗は汗と一緒にミネラルも流れていくのでベタつきやすくなるのです。
また汗をかいているということを意識すると心理的要因による汗がさらに増え、悪循環に陥るのも顔汗の特徴だと言えるでしょう。
すぐできる顔汗対策
ベタつく上に自分でうまくコントロールできない顔汗に対してすぐにできる対策を3つご紹介しますね。
1.首の後ろを冷やす
1つ目は首の後ろにある頸動脈という大きな血管を冷やすことです。一時的ではありますが、とにかく汗を止めたいという時には有効です。
最近であれば保冷剤を入れられるストールなども販売されているので、オシャレをしながら顔汗対策が可能ですよ。
2.両脇を圧迫する
2つ目は両脇を圧迫し交感神経を刺激する方法です。
これは「皮膚圧半側発汗現象」という汗を止める方法の応用です。片側の脇を圧迫すると逆側にのみ汗が流れるという考えがその理論です。そこで両脇を圧迫し、左右同時に汗の流れを止めることで、顔汗をストップさせることが可能になるのです。
3.制汗剤で止める
3つ目は制汗剤を使用する方法です。
多用禁物ですが、人に合わないといけないのでとにかく汗を止めたいというときに試してみて下さい。ポイントは顔用の制汗剤を使用することと、体温調整のメカニズムを阻害しない程度にどうしてもという時にだけ試すことです。
普段から顔汗に悩んでいるという方は「サラフェプラス」という顔汗専用の制汗ジェルを使用するのも有効です。メイクの前だけでなく、メイクの上からも使用できる上に敏感肌の方も使えるので安心ですよ。
返金保証制度もついているので、使ってみた上で、継続利用するか返金するかを選べるのも良いところです。
体質改善
では最後に顔汗を根本的に治したいあなたに体質改善法を3つご紹介しますね。
1.有酸素運動を取り入れる
1つ目は汗腺の本来の働きを取り戻すために有酸素運動を取り入れることです。
全身に汗をかく体質になるために、ウオーキングやストレッチなどを少しずつでも2~3日に1回程度からはじめましょう。
2.大豆イソフラボンの摂取
2つ目は女性ホルモンを安定させるために大豆イソフラボンを摂取する事です。
大豆製品や豆乳を飲むなど、飲食物だけではどうしても補いきれない場合は手軽にサプリメントを利用する方法がおすすめです。
3.漢方薬の力を借りる
3つ目は効果が出るのはゆっくりですが副作用のない漢方薬の力で体質改善する方法です。
以下の2つの成分が心理的汗にも働き、かつ身体と心の疲れを取る効果があるとされています。
紫胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
紫胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
また、加味逍遙散(かみしょうようさん)もホルモンバランスを整えることから顔汗対策に繋がるでしょう。
顔汗に悩む全ての女性に向けて、すぐにできる対策と長期的な体質改善をご紹介しました。ボトックス注射などの医療処置を検討する前に、まずは自分でできることからはじめてみてください。