日焼けするとわかっているレジャーでは、日焼け止めなどでしっかり対策をしても、洗濯物を干したり、ちょっとそこまでの外出などでうっかり日焼けをしてしまうことってありませんか？うっかり作ってしまった日焼けは、そうそうに対処して、シミなどの肌トラブルを予防することが大切です。今日は、うっかり作ってしまった、うっかり日焼けを早く治す方法をご紹介いたします。
日焼けの症状とメカニズム
日焼けをすると、小麦色の肌になるというイメージが強いですね。確かに日焼け対策をせずにうっかり日焼けをすると、紫外線が当たった部分は黒くなってしまいます。これは負担を受けた肌を保護する目的でメラノサイトが刺激され、メラニン色素を生成するからです。
日焼けしてもしばらくすると元の肌色に戻るのは、メラニン色素を含んだ古い角質がターンオーバーによって剥がれ落ちるから。それによってだんだん元の肌色に戻っていくのですがダメージは内側に蓄積されるため、シミやそばかすの原因になります。
日焼けは肌が黒くなる以外に、お肌に深刻な影響を及ぼします。それが今話題になっている光老化といわれるものです。肌の色が黒くなるといったように目に見えるダメージではなく、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンといった繊維を破壊し、シワやたるみの原因になります。
日焼けをすると、お肌に炎症が起こってヒリヒリする、かゆみが出る、熱をもつという症状が出ます。重症になると水ぶくれを起こすことがあります。火傷と同じようなものです。
早く治すためのメソッド
うっかり日焼けを早く治すために大切なことは、「冷却」「保湿」「水分補給」の3つです。日焼けは火傷と同じ状態なので、何よりも冷やしてお肌をクールダウンさせることが大切です。冷却することで水ぶくれなどの重症化を抑えることができます。
保冷剤や冷たいシャワー、冷やしたタオルを当てるなど、とにかく少しでも早くお肌を冷却しましょう。ただし、お肌に保冷剤や氷などを直接当てるのは良くないので、タオルなどで包んでから当ててください。
しっかりと日焼け部分を冷やしたなら、次はしっかりと保湿しましょう。日焼けしたお肌はカラカラに乾燥した状態です。保湿をすることで日焼け後の肌トラブルを防ぐことができます。お肌に刺激の少ない敏感肌用の化粧水や乳液などでお手入れをしましょう。
シミ予防のため、美白系のスキンケアを使いたくなりますが、直後はお肌がとてもデリケートな状態です。美白系スキンケアに含まれている成分は刺激になりやすいため、日焼け直後は避けるようにし、3日～4日くらい経って、お肌の状態が落ち着いてから使うようにしましょう。
そして最後は水分補給です。日焼けしたお肌はお肌だけでなく体の内側から水分が不足している状態です。しっかり補給してあげましょう。いっぺんにたくさん飲むのではなく、ちょこちょここまめに補給すると、胃腸に負担をかけません。
早く治すためにやってはいけないこと
紫外線は1年を通して影響を及ぼします。外出するときには日焼け止めなどでしっかり対策していても、家にいるときの窓越しの紫外線など、日焼けを完全に防ぐことは難しいですね。うっかり日焼けを早く治すためにやってはいけないことは、美白のお手入れです。
日焼け後のシミやそばかすは誰でも防ぎたいものですが、日焼け後のお肌に美白のお手入れはお肌にとってとても刺激が強く、逆に肌トラブルを起こしてしまう可能性があります。
美白スキンケアによく含まれる成分のビタミンC誘導体ですが、健康なお肌に使うと効果的ですが、敏感な状態のお肌に使うと刺激が強く、肌トラブルを起こす可能性があります。ビタミンC誘導体を始めとする、美白成分が配合されたスキンケアは2日～3日は避けるようにしましょう。
日焼け止めを正しく使ってうっかり日焼けを予防しよう
紫外線は外にいるときだけではなく、室内にいても入ってきます。うっかり日焼けを防ぐためには、外出しなくてもしっかり日焼け止めで紫外線対策をすることが大切です。
朝、しっかり日焼け止めを塗ったら、2時間おきに日焼け止めを塗り直しましょう。こまめに塗り直すことで効果が保てます。ポイントはムラにならないように均一に丁寧に塗ることです。日焼け止めを選ぶときには、SPFやPAなどの数値をチェックすることも大切です。数値が高くなればなるほどお肌へのダメージが高くなるので、日常使いとレジャーとで使い分けるようにしましょう。
日常使いならSPF15/PA+程度のもので何度か塗り直すことで対応できます。海やプールのレジャーなどはSPF50/PA+++程度のものがおすすめです。水や汗に強いウォータープルーフの日焼け止めを使いましょう。
日焼け止めには、紫外線吸収剤もしくは紫外線散乱剤を使ったものがあります。紫外線吸収剤は、紫外線をお肌で吸収してから放出してダメージからお肌を守るのですが、紫外線を放出するときにお肌の上で化学変化が起こります。そのためお肌への負担が大きくなるため、日焼け止めを選ぶなら紫外線散乱剤を使ったものがおすすめです。
こちらは、紫外線を反射させることでダメージからお肌を守るので、刺激が少なく、お肌の弱い方や小さなお子さんにも安心です。
